今日は久しぶりの休み。ただ、コロナ禍で大して予定もなく。少し駅裏で一杯飲んで、本屋でもよって帰ろうとしていたんだが。  この駅裏、まあ日常的に普段から来ていて。いままでさほど意識してなかったことなのだが。何となく遠い昔のとある時期のことを思い出してしまった。

 そのとある時期とは10代の最後の一年。私はまちがいなく、その1年、代ゼミに本科生として在席していた。

 高校時代は一言で言えばおちこぼれであった。成績も悪く、運動も苦手、自分の殻にとじこもり、次第に卑屈になり、心はガラスのように繊細、かわいい女の子を遠くから眺め、すべてに自信を失っていた人間でした。私の中に高校時代の記憶は、恥をかいた記憶以外は全くないです。全くの根暗ですわ。 

成績は常に低迷。次第に勉強の意欲がなくなりました。

案の定、受けた大学は見事に全部落ちたましたね。そんなこんなで私は10代の最後の年を代ゼミに通うことになるのでした。 

 毎日毎日、決まった時間に家をでて、決まった道のり、決まった自習室の席、そして授業はだいたい三列目、そして自習室にもどり勉強。毎日がその繰り返しでした。人生でこれくらい勉強した時期はそうはない。充実していた。楽しかった。それに尽きる。講師の語りかける口調、息遣いが伝わってくる生講義、受講生の熱気、真剣なまなざし、300人か400人は入る教室のこの雰囲気は先生と受講生の真剣勝負の場所だった。毎日が充実してましたね。本当に。

 少しほろ酔い気分。感慨深い気持ちにもひたりたくなり、あの日の自分、あの日の道のりで、久しぶりにわが母校、代ゼミの前に行って見ようと思ったら、あれれれ!無い!無い!無い!えーん。私の母校は無くなったのか?駅裏は某電気屋には頻繁に来てるのだが、うかつにも私は、代ゼミがあの時のまま、その場所にあると思い込んでいたのだ。なんだかホテルが建っているようである。まあ、あの日から35年いや40年近く経ってるし。仕方ないわなと、しばらくあたりを見渡したら、裏手にありました。ありました。安心爆笑。当時は浪人はひとなみと言われた時代です。今は少子化で現役生が対象だろうし、予備校経営も大変なんだろうなと思いました。 

 あの1年、それは単に受験合格というだけでなく私にとってはその後の人生で勉強すること、学問をする上での基礎を学んだ気がします。とりわけ国語の堀木先生、英語の青木先生、中村稔先生の講義は素晴らしかったです。お世話になりました。