母のゴールデンウィークはゴールデンではない。

地獄ウィークなのだらしい。


理由は悲しいかな、「夫がずっと家に居るから」。何となく、そう思っている人はうちの母だけじゃない気もするが…。


そういう話しを聞くたびに、思うことがある。うちの両親は田舎に2人で暮らしている。子供は、私含め2人だけど、どちらも遠く離れた所で家庭を築いてしまった。だから、いつかどちらかが召されてしまったら、残された方はひとりぼっちなのだ。もちろん、私の住む地域に越してきて貰ってもいいと思っているけれど、歳を取ってから全く違う地域に住むのは容易ではない。


だから、お互いを大切にして欲しいのだ。孤独になることなく、出来るだけ長く、2人で暮らして欲しい。空気であろうとも家の中に自分以外の人が居ること、文句を言える相手が居ること、これは多分、幸せなことなのだ。でも、母はもう、父の顔を見るだけでイライラするという。夫婦とは何をキッカケに、いつから、こうなってしまうのか。いや、その「時点」というものは存在しないのかも知れない。毎日の積み重ねでいつからかそうなってしまうのかな。


でも。わたしには見えるのだ。もし、父が先に旅立ってしまった時のその後の母が。私の祖母である母の実母が亡くなった時もそうだった。それまで決して仲良し親子ではなかったし、むしろ色々と問題があったのだけど、亡くなってしまうと「いつも一緒だった」と言い(一緒ではなかった)「もし生きてたら相談出来たのかな」と言い(会うと拒否反応起こすくらい不仲な時があった)、驚くほど思い出は美化され、偲んで、偲んで、生前よりもかけがえのない存在となっているのだ。


… そういうものなのか、、そういうものなのかも知れない、もちろん、悪いことでは無いし失って気づくものもあるだろう。この経験がありながら、側に夫が居ることが地獄なのか。多分、失ったら、実母より喪失感は大きいのではないか。