善悪というものは、人間以外の自然界において言われることはあるでしょうか?
自然界において善悪が言われることはまずないと思います。
ところで自然とはどういう意味でしょうか?またはどう定義すればいいでしょうか?
自ら然り、または自ら必然的な状態にある、または他の助けを借りず、自己完結的に最善の状態にある、といったところでしょうか?
つまり自然は他である人間の助けを借りずに、自足的に最善の状態にあると言えるので、そもそも善悪の対象になりえないと言っていいかもしれません。
よって、善悪の対象となるのは人間とその集まりとなるでしょう。
人間は単独では、他の助けを借りずに自足的に最善の状態にあることは不可能で、もし可能であるとすれば、その最小は最低でも国家と言えるでしょう。
ここまでの話によると、悪とは自足的でなく、他の助けがなければ、自らを保持できない状態となりました。
人間は大きく分けると精神と身体となると思いますが、そのうちどちらが、自足的でなく、他の助けを必要とするでしょうか?
精神の働きとして顕著なものは数学、及び論理学です。それらは、他のものである身体の助けを必要とするでしょうか?むしろ邪魔になる位です。
身体は自らを保持するために、欲望を持ちます。不足するものを補う働きがあるのですが、それらは、睡眠、食、生殖、で、人間としての種の保存、不死の欲望と言えるかもしれません。