チェルノブイリ25周年に
あの「チェルノブイリ」から今日でもう25年も経ってしまったのか・・・
と、感慨に浸る暇なく「フクシマ」から0.3マイル……
これを機に、かつて某雑誌に寄せた特集から、その一部を引きずり出してしまおう。
国土の約三分の一が放射能で汚染されてしまったベラルーシという国についてのお話。
*************前略************

『大国のツケを静かに払いつづけている国』
日本人や他の無機質先進諸国の住人にとって、あまり馴染みがないであろうこのベラルーシという国は、地理的に冷戦時代にはソヴィエトの場末と位置づけられ……
ソヴィエト崩壊後には最も資本主義レースに乗り遅れた、西でも東でも北でもない“どこでもないどこか”にある、いたってファジーな国と認識され……
EU再強化時代には、その存在自体ムシされ……21世紀が幕を開けた頃には「たしか、あのチェルノブイリの近くにあったロシアの自治州かなんかだっけ?」ならまだしも、「スター・ウォーズに出てくる謎の惑星だろ?」……「クスリでいっちまったブルース・ブラザーズのかたわれで、サタデー・ナイト・ライブでブレイクした伝説の……」etc……と、救いようのないまでの認知度。
歴史にその名が登場する頻度のあまりの低さ。なぜだろうか?
でも、そんな謎といてゆくという企画ではないので、大胆な割愛に御理解を……。
世界が無視しつづけようが、それはそれでしかたがない。
しかし、当のベラルーシでは、EU本部が東へ東へと触手をのばした結果、
「とうとう我々の国は、地理的にも文化的にも真にヨーロッパの中心になったのだ!」
と、妙にうなずける発言が飛び出しはじめ、日本を含めた欧米諸国の多少は地理や世界史に明るい人間の中には、
「そう言われりゃ、確かにそうだよなぁ……」
とつぶやいた方々もおられることだろう。
実際、ポルトガルのロカ岬から、ロシアをぶった切るウラル山脈までが一ページにおさまった地図をどこかから引っ張り出して御覧頂きたい。
(注)現在、「ヨーロッパ」と便宜的に言われている土地は、西はポルトガルのロカ岬、東はシベリア地方を切り離したウラル山脈、北はもちろんラップランド、南は地中海から黒海へとつづくクリスチャン・ベルト、ということになっているの。
そうすると、ベラルーシ国がヨーロッパのハートに位置していることは一目瞭然。
その昔、現在ベラルーシがある地区は、文化、民族、交易の十字路だった。
その後、中世から今日にいたるまであらゆる民族に蹂躙され、煉獄街道まっしぐら。
20世紀にはソヴィエト対ドイツ戦の主戦場と化し、寛大寛容な民族性ゆえ無数のユダヤ人をかくまった功績に対する御褒美は、ナチス・ドイツによる大虐殺。
戦後は同胞でもあるモスクワの重鎮たちからも見放され、冷戦時代には良くて西と東のエアマット。
あの、チェルノブイリでの大惨事では、放射能が「中央」のモスクワまで流れてこないよう、人工降雨剤がベラルーシ南部の上空にばら撒かれ、肥沃な国土は半永久的に汚染され、ソヴィエト崩壊後も各国メディアのほとんどは、厄介だからと見ざる聞かざる言わざるのボケ猿音頭。
経済破綻という深刻な危機に瀕している他の発展途上諸国と比べたとき、ベラルーシに関して言うなれば(これこそが独特なき独特なのだが)経済大国に必要以上の援助を求めようとしないスタンスとセンスに旅人は感動してしまう。
それはルカチェンコ大統領というプーチン・ロシアのイエスマンになってる国家元首の功罪に起因するのだが、それについて述べると原稿料カットという憂き目を見る。なんてことはないが、このイカした雑誌で私の名前を見ることは今後まったくなくなるだろう。そんなことより、さっさと先へ進もう。
************後略***************
2004年9月
takeshi traubert marumoto
丸本武
と、感慨に浸る暇なく「フクシマ」から0.3マイル……
これを機に、かつて某雑誌に寄せた特集から、その一部を引きずり出してしまおう。
国土の約三分の一が放射能で汚染されてしまったベラルーシという国についてのお話。
*************前略************

『大国のツケを静かに払いつづけている国』
日本人や他の無機質先進諸国の住人にとって、あまり馴染みがないであろうこのベラルーシという国は、地理的に冷戦時代にはソヴィエトの場末と位置づけられ……
ソヴィエト崩壊後には最も資本主義レースに乗り遅れた、西でも東でも北でもない“どこでもないどこか”にある、いたってファジーな国と認識され……
EU再強化時代には、その存在自体ムシされ……21世紀が幕を開けた頃には「たしか、あのチェルノブイリの近くにあったロシアの自治州かなんかだっけ?」ならまだしも、「スター・ウォーズに出てくる謎の惑星だろ?」……「クスリでいっちまったブルース・ブラザーズのかたわれで、サタデー・ナイト・ライブでブレイクした伝説の……」etc……と、救いようのないまでの認知度。
歴史にその名が登場する頻度のあまりの低さ。なぜだろうか?
でも、そんな謎といてゆくという企画ではないので、大胆な割愛に御理解を……。
世界が無視しつづけようが、それはそれでしかたがない。
しかし、当のベラルーシでは、EU本部が東へ東へと触手をのばした結果、
「とうとう我々の国は、地理的にも文化的にも真にヨーロッパの中心になったのだ!」
と、妙にうなずける発言が飛び出しはじめ、日本を含めた欧米諸国の多少は地理や世界史に明るい人間の中には、
「そう言われりゃ、確かにそうだよなぁ……」
とつぶやいた方々もおられることだろう。
実際、ポルトガルのロカ岬から、ロシアをぶった切るウラル山脈までが一ページにおさまった地図をどこかから引っ張り出して御覧頂きたい。
(注)現在、「ヨーロッパ」と便宜的に言われている土地は、西はポルトガルのロカ岬、東はシベリア地方を切り離したウラル山脈、北はもちろんラップランド、南は地中海から黒海へとつづくクリスチャン・ベルト、ということになっているの。
そうすると、ベラルーシ国がヨーロッパのハートに位置していることは一目瞭然。
その昔、現在ベラルーシがある地区は、文化、民族、交易の十字路だった。
その後、中世から今日にいたるまであらゆる民族に蹂躙され、煉獄街道まっしぐら。
20世紀にはソヴィエト対ドイツ戦の主戦場と化し、寛大寛容な民族性ゆえ無数のユダヤ人をかくまった功績に対する御褒美は、ナチス・ドイツによる大虐殺。
戦後は同胞でもあるモスクワの重鎮たちからも見放され、冷戦時代には良くて西と東のエアマット。
あの、チェルノブイリでの大惨事では、放射能が「中央」のモスクワまで流れてこないよう、人工降雨剤がベラルーシ南部の上空にばら撒かれ、肥沃な国土は半永久的に汚染され、ソヴィエト崩壊後も各国メディアのほとんどは、厄介だからと見ざる聞かざる言わざるのボケ猿音頭。
経済破綻という深刻な危機に瀕している他の発展途上諸国と比べたとき、ベラルーシに関して言うなれば(これこそが独特なき独特なのだが)経済大国に必要以上の援助を求めようとしないスタンスとセンスに旅人は感動してしまう。
それはルカチェンコ大統領というプーチン・ロシアのイエスマンになってる国家元首の功罪に起因するのだが、それについて述べると原稿料カットという憂き目を見る。なんてことはないが、このイカした雑誌で私の名前を見ることは今後まったくなくなるだろう。そんなことより、さっさと先へ進もう。
************後略***************
2004年9月
takeshi traubert marumoto
丸本武
「DAYS INTERNATIONAL」&「DAYS JAPAN最新号」と「アースデイ東京」
『DAYS INTERNATIONAL(デイズ インターナショナル)』と
『DAYS JAPAN(デイズ ジャパン)』と
『DAYS GLOBE(デイズ グローブ)』と
『DAYS ANGEL』たちに大いなる声援と敬愛を!!
この長いタイトルに、果して耐え得る何某かを書くことが出来るだろうか?
小生には無理のような気がするけれど、どうしてだか書かずにはいられないのです(睡眠不足でいまにも睡魔に身も心も献上したいにもかかわらず)。
◆
既存の「ジャーナリズム」のあり方や信憑性に疑問を持っていた方々が待ち望み、また、世界中のジャーナリストたちにとって最も信頼できる“発表の場”として、その登場を待望されていた『DAYS INTERNATIONAL(全世界対応型、電子版)』について、簡単に述べなければならないだろう。
けれどその前に、本家本元による説明を!!
以下
====================================
転送希望・転送希望・転送希望
******************************
この度、電子版DAYS(DAYS INTERNATIONAL)のサイトを大幅にリニューアルしました。
電子版DAYS
http://daysinternational.net/jp/
「真実を知りたい」という想いに、すぐに応えられるメディアになるために、
志あるフォトジャーナリスト達の活躍のフィールドたるメディアとなるために、
試行錯誤を繰り返しながらも、
一人でも多くの方に、活用して頂きたい媒体になるものだ、と確信を抱いています。
是非、見て、感じ、広めて下さい。
皆さまの言葉で、周りの方に広めて下さい。
率直なご意見・ご感想をお寄せ下さい。
全てのご意見がこれからの電子版DAYSの成長に必要不可欠です。
ご意見フォーム https://ssl.form-mailer.jp/fms/c50e542a145933
【リニューアル版の見どころ】
まずは、ロゴにご注目。
日本語版のロゴをわかりやすく変えました。
次に、更新頻度やDAYS GLOBE、ご登録方法などの説明も追加しました。
さらに、すぐにでも原発を止めなくてはいけない今だからこそ、急きょ「原発情報ページ」を追加しました。
◆原発情報ページ
http://daysinternational.net/jp/category/genpatsu/
創刊以来、DAYS JAPANが発信し続けてきた原発関連バックナンバーを集結しました。
また、広河隆一のこれまでのチェルノブイリや日本各地の原発取材を集め、写真と記事で発信します。
放射線検知器を持つ有志による、放射線googleマップも搭載。
7年間のDAYS JAPANの蓄積と電子版ならではの、即時性を駆使して
福島第一原発、浜岡原発、全国各地の原発についての、濃く深い情報を発信します。
◆ご購読についてのご案内
http://daysinternational.net/jp/about_register/
購読方法、登録から閲覧までの流れを説明します。
(以上、「DAYS JAPAN」スタッフ、魚住さんによる告知)
===========================================
この『DAYS INTERNATIONAL(デイズ インターナショナル)。
最新の技術を駆使しているだけでなく、今年3月の解禁以来、常に進化し、成長し、新たな窓口が登場しているところが、まずスゴイ。
日本だけでなく世界で起こっている「われわれ人類が知らなければならない現状」を、文字通り肌で感じられるがごとく垣間見ることができるメディアは他に見当たらない。
また、いままで難しいからとニュースを敬遠していた方々にとっても、これ以上わかり易いメディアは他にないだろう、と感じさせる構成になっていて、本当にすばらしい。
◆
そして、コンテンツの中でもとりわけ斬新なセクションが、『DAYS GLOBE(デイズ グローブ)。
ここに登場するのは宇宙に浮かぶ地球の姿。
明るい部分は、いまあなたが見ている時間の地球の昼間。暗い部分はいままさに夜の地域。
マウスで自由自在に大きくすることも小さくすることも、地球儀のようにくるくる回転させることも可能。
実際に御覧になってみればわかる通り、多くのポイントに写真が小さく浮かんで見える。
関心がある土地をクリックすれば、そこで撮影された迫真に満ちた高画質の写真が幾つも画面一杯に現れる。
それらでも物足りないと感じられるのなら、数日してから再度見れば、きっと新たにアップデートされた最新ギャラリーを発見することができるでしょう。
◆
そして肝心な雑誌の最新号について。
雑誌『DAYS JAPANデイズ・ジャパン』が総力を挙げて世にリリースした最新5月号の濃厚さ。
そのお金などでは買えぬ貴重な取材記と写真と洞察……
DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2011年 05月号

¥820
先日、4月20日に全国の書店に並んだばかりの、この最新号。
お金が無くて買えないという方は、持ってる誰かに又貸ししてもらえばいい。
周囲に持ってる人が誰もいなければ、立ち読みでもいい。
又貸しも立ち読みも苦手なら、まず訪問の趣旨をメールで伝え(「経済的に困窮していて雑誌が買えないので、こちらから伺って最新号をほんの少しだけ読ませて頂くことは可能でしょうか?」というような文面を送信し)、回答を待ちましょう。
もし「よろこんで、どうぞお越しになって下さい」との返事が来たら神に感謝!! (おそらくオフィスまでの交通費でDAYS JAPAN誌を何冊も買えるはずだが……)。
これらのうち、どの方法も苦手で、わたしには出来ない、という方ならば、おとなしく「DAYS JAPAN」最新号が置いてあるかもしれない大きな図書館へ向かって黙々と歩いていきましょう。
歩くのもやだ!! という方がもしもいたなら、私に連絡して下されば数日間お貸ししよう。
(以下、デイズ・ジャパンからの更新メッセージ)
==============================
【毎月20日】が特集や他コンテンツの更新日です。
電子版の特集では、本誌最新号では書ききれなかった、広河の特集記事「福島原発とチェルノブイリ」を【全文】掲載致中。
暴走する原発 福島原発とチェルノブイリ
http://daysinternational.net/jp/category/feature/
また、本誌2009年12月号から連載を始め、大きな反響を頂いた「孤高のジャーナリスト 福島菊次郎さん」の特集も掲載。
本誌ではなかった英語版も配信します(4/20 22:30現在、英語版を準備中)。
広島の被爆者 中村さんの記録
http://daysinternational.net/jp/feature/kikujiro/
★原発情報ページを急遽追加
http://daysinternational.net/jp/category/genpatsu/
★広河隆一の取材報告ページ(ブログ)
http://daysinternationaljp.seesaa.net/category/10130220-1.html
★DAYS GLOBEもどんどん更新します。
http://days-globe.tangible-earth.com/
(以上、再び「DAYS JAPAN」スタッフ、魚住さんによるメッセージ)
========================================
という訳で、メッセージ&告知を引用したら書くことがなくなってしまった。
この、世にもまれなふたつの媒体、
今週末に代々木公園で開催される「アースデイ東京」にも“出張所”が現れます(2011年4月23日&24日)。
関東地方に在住の方、ぜひ足を運んでみて下さい。
そう、忘れてました。
タイトルに『DAYS ANGELS』と私は確かに書きました。
当日、会場にはたくさんの「デイズ・エンジェルス」が各地から駆けつけ、一生懸命ボランティアに勤しんでいることでしょう。
takeshi traubert marumoto
丸本武
DAYS JAPAN 5月号 4月20日店頭発売!!
DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2011年 05月号

¥820
Amazon.co.jp
いよいよ「DAYS JAPAN」誌5月号、あす(20日)に店頭に!!
コンテンツ引用は
http://daysjapan.net/index.html
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/196426533.html
*******************************************************
特集は「暴走する原発」
①福島原発で何が起きているのか 文/広瀬隆
1月号「浜岡原発 爆発は防げるか」で原発震災を予測した
広瀬隆氏。
その広瀬氏とDAYS編集長広河隆一の緊急報告会は
告知後、一晩のうちに満席となってしまいました。
当日参加できなかった方には、大変申し訳ございません。
その緊急報告会で皆様にお伝えしたかったことが、
今回の5月号の特集でお読み頂けます。
そして、特集「暴走する原発」のもうひとつの記事は
②福島原発とチェルノブイリ 写真・文/広河隆一
20年以上にわたりチェルノブイリを取材し続けてきた広河だからこそ、
福島原発について見えてくるものがあります。
二つの事故はどこが同じで、どこが違うのか?
ぜひご覧頂きたい内容です。
もうひとつの特集は
「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞」。今年も世界中のフォトジャーナリスト達から、
その鋭い視線で切り取った一枚が、数多く寄せられました。
今回の5月号は、いつにも増して他誌では決して見ることのできない、
クオリティの高い内容の1冊です。
ぜひ、電子版の無料購読などの特典がついた、
定期購読でお求め下さい。
DAYS JAPAN定期購読のお申し込みはこちらです。
定期購読はこの5月号からでも、
また広瀬氏の記事をさかのぼって読まれたい方は、
1月号からでもスタートできますよ!!
******************************************************

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いよいよ「DAYS JAPAN」誌5月号、あす(20日)に店頭に!!
コンテンツ引用は
http://daysjapan.net/index.html
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/196426533.html
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特集は「暴走する原発」
①福島原発で何が起きているのか 文/広瀬隆
1月号「浜岡原発 爆発は防げるか」で原発震災を予測した
広瀬隆氏。
その広瀬氏とDAYS編集長広河隆一の緊急報告会は
告知後、一晩のうちに満席となってしまいました。
当日参加できなかった方には、大変申し訳ございません。
その緊急報告会で皆様にお伝えしたかったことが、
今回の5月号の特集でお読み頂けます。
そして、特集「暴走する原発」のもうひとつの記事は
②福島原発とチェルノブイリ 写真・文/広河隆一
20年以上にわたりチェルノブイリを取材し続けてきた広河だからこそ、
福島原発について見えてくるものがあります。
二つの事故はどこが同じで、どこが違うのか?
ぜひご覧頂きたい内容です。
もうひとつの特集は
「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞」。今年も世界中のフォトジャーナリスト達から、
その鋭い視線で切り取った一枚が、数多く寄せられました。
今回の5月号は、いつにも増して他誌では決して見ることのできない、
クオリティの高い内容の1冊です。
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定期購読でお求め下さい。
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定期購読はこの5月号からでも、
また広瀬氏の記事をさかのぼって読まれたい方は、
1月号からでもスタートできますよ!!
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[地震予知] ■賛否両論 “地震予知・余震予知”■
――昨日、或いは先日の補足として――
まず、一般の方々が「予報」「予知」に対してどのような態度を取っているのか、ここ数日間、煩用ながらにも仕事のついでと、時間を作ってより多くの方々にそれとなく訊いてみた。
あらゆるジャンルの社会人、あらゆる環境で生活している方々、老若男女の偏りなく会話し、意見を求め、遠方にいる方には電話インタヴューも多く試みたという訳である。
おかげでこの数日間ほとんど眠ってない(国際電話やSkypeといったツール等を用いて海外の方々、或いは海外在住の方々をもその対象にしたからだ)。
とは言っても限られた時間内で、それも駆け足だったため、多少の偏りや対象者のバラつきはあったかもしれない。
◆
結論をいってしまえば、意外なことに(あるいは当然のように)、地震や余震の “予報・予知” (それに付随する研究も含め)に対し強い関心を持っている人の割合は少なかった。
とりわけ“予知”については、あまり重要視しない方々が多かった。
逆に、正面から関心を示し、真剣に考えている人たちに対し「もっと大切なことに関心を持ってほしい」という意見が多いのには、ほんの少し驚いた。
そんな中、今回の大津波で深刻な被害にあった中年女性の次のコトバは、一般に “地震予知・余震予知” に懐疑的な方々の大多数が、懐疑的にならざるを得ない理由として、象徴的なものかもしれない。
■仮名:岩国順子さん(52歳)
「予知だの予報だのと騒いでいるひとは、自分のことだけしか考えてないと思います。わたしたちは次の地震のことなんかより、一日いちにちが精一杯だし、はやく元通りの生活が出来るようただ復興に一生懸命です。東京でちゃんと家があり仕事がある方々は分かりにくいでしょうが、希望を踏みにじるようなことなど知りたくはありません。だって分かったからといって、ここじゃどうすることもできません。大きな地震がまた来るとか来ないとか、被災者の感情を無視した議論はやめてほしいです」
この女性の意見は、あくまでもいち個人のものであって(同様の意見は他にもあったが)被災地で苦しい日々を送られている方々の声を代弁しているとは言い切れない。
実際に家族のひとりを亡くされたある男性(70歳)は、ため息まじりにこう述べた。
「もう行方不明者を捜すのに労力とカネと時間を費やすのはやめて(遺体が見つかったって孫が生き返るわけじゃない!!)、余震が次にいつ・どこで・どれくらいの規模のやつが来るのか、ちゃんと分かるようなシステム作りを優先してほしい」
と語ってくれた。
■懐疑的な方々の意見だけを簡単に列挙してみる。
「来るもんは来るんだし、なるようにしかならないんだから、完全なものでないかぎり知る必要はない」
「地震がくるのがたとえ分かったとしても、個人レベルではカネもないし、これ以上の準備や対策など出来ない。かえって余計な心配事を増やしてしまうだけだから……」
「いままで深刻な地震を前もって予知できたためしがないのに、地震の前に予知出来たとして、いきなり警報が出されたとしても何を基準にそれを信用していいのか分からない」
「よく、地震を予知していた、というようなことを言うひとがいるけど、何の役にもたってないじゃない」
「余震に対しての心構えはしている。出来ることは全てやった。ただでさえ不安なのにヘタに予知などされたら精神的に参っちゃう」
◆
ようやく本題だ。 可能な限り客観的に書こう。
前回は「地震を予知することなど不可能である」と切り捨てた東京大学地震学のロバート・ゲラー教授の発言と、
参照サイト:http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20609820110414
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093132.html?p=all
読売新聞に掲載された「マグニチュード8級の地震が早ければ1ヶ月以内に来る」という記事を引用しておしまいにしてしまった。
参照サイト:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000112-yom-sci
参照サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210416038.html
その翌日、大きな揺れが関東地方であったのでヒヤッとしたが、“通常の” 余震とのこと。
問題の「地震予知は不可能」発言をしたゲラー教授、考えてみれば東大の地震学専門家。
かねてからテレビに出てくる“東大がらみの地震専門家”は東電から多額の援助を得ているだけあって、東電にとって不利になるようなことは口が裂けても言わない、などと批難の対象となっていた。
ゲラー氏が地震についてではなく、原発事故についてメディアで何かしらコメントしたかどうかまで筆者は知らない。
ところで、前回の記事はロイターが出どころと書いたが、本元はイギリスの科学誌「ネイチャー」電子版に4月13日掲載された論文。
冒頭で「日本政府は、地震の発生を確実に予測することは不可能だと国民に対して認めるべきだ」と述べている。
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093132.html
そこまで地震予知、それも正確な地震予知・地震予測は不可能なのだろうか?
アメリカの地震学専門家でつい最近「地震予知の研究など、タイムマシンを開発することと同じくらいバカバカしく非現実的な行為だ」と豪語した人間さえいる。
現に「予知は不可能」論を唱える人間ほど、地震や地震のメカニズムについて良く知っている。
しかし、先の “東京大学地震学” のロバート・ゲラー教授の見解とは裏腹に、地震予知を大真面目にやっている代表格がなんと、よりによって東京大学地震研究所内にある「地震予知センター」。
どれだけの予算が毎年組まれているのかは想像すらできないが、もちろんサイトもしっかりあり、それなりにありがたい情報を公開している。
東日本大震災についても、ずいぶん分かり易い説明・報告だってある。
参照サイト:http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/
他にも、なんと東京のど真ん中、千代田区には(財)地震予知総合研究振興会という立派な “地震予知” を主たる目的とした研究機関が存在する。
経済産業省や文部科学省といった国からの援助等で成り立っているが、その額は少なく見積もっても年間軽く6億円。
参照サイト:http://www.adep.or.jp/index.html
読売新聞が14日の朝刊に掲載した件の記事にある「複数の研究機関」とは、このような機関も含まれているのだろう。
ちなみに読売で、マグニチュード8級の大地震が発生する可能性高し、の記事が出た後、方々から「デマだデマ!!」「ウソを書く読売新聞」などと叩かれまくったそうだ。
視聴者読者を混乱させる要因のひとつに、インターネット上の無責任情報がよく取り沙汰されるが、出処の不明な情報を鵜呑みにするほど人間はまだバカではない。
「地震予知リンク集」なるサイトも存在するが、そもそもよく分かりにくい。
参照:http://www.hir-net.com/link/quake/predict.html
ところで、肝心なことを書き損じてしまった。
今回の東日本大震災はその規模の大きさからも、余震は今後数カ月とも数年とも続いてゆくということだろう。
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093065.html
さらに、巨大地震の余震は100年以上に渡って続く、という説もある。
問題は今回の大震災のメカニズムだろう。
おおまかな種類でいえば「プレート境界型地震」と呼ばれる最も厄介で珍しいタイプであったため、1ヶ月以上経過してもなお「よく解っていない」とのこと。
地震発生メカニズムと防災について、と~ってもわかりやすい音声付サイトがありました。
その名も「防災デジタル絵本:地震発生の仕組み(勇気を出して備えよう、大震災に!)」。
こちらを御覧になるのがもしかしたら一番お利口なのかも。
参照サイト:http://www.defendchildren.net/shikumi/page1_1.html
結局、本題からずいぶんと漂流してしまったが、もし本当に「予知は不可能」で「タイムマシン開発と同じほどバカバカしい」のならば、莫大なお金がどうのこうの以前に、ハナシは終わってしまう。忍びないけど仕方がない。
それとも、これを機に、地震予知・余震予知の研究に拍車がかかるならば、なるべく節約しながらやってほしい。
実際はある程度のところまで地震予知は出来ているのだろう。ただ、それをお上の圧力だか自信のなさかで公にしないでいたのかもしれない。
どちらでもいい。
結局、何が分かったのかといえば、人間は中途半端な「希望」が一番コタエル、ということと、
仮に大地震が来ることがわかったとしても、人類ができることはとても限られたことだけだということ。
その時が来たら、おとなしく被災するしかないのである。
takeshi traubert marumoto
丸本武
まず、一般の方々が「予報」「予知」に対してどのような態度を取っているのか、ここ数日間、煩用ながらにも仕事のついでと、時間を作ってより多くの方々にそれとなく訊いてみた。
あらゆるジャンルの社会人、あらゆる環境で生活している方々、老若男女の偏りなく会話し、意見を求め、遠方にいる方には電話インタヴューも多く試みたという訳である。
おかげでこの数日間ほとんど眠ってない(国際電話やSkypeといったツール等を用いて海外の方々、或いは海外在住の方々をもその対象にしたからだ)。
とは言っても限られた時間内で、それも駆け足だったため、多少の偏りや対象者のバラつきはあったかもしれない。
◆
結論をいってしまえば、意外なことに(あるいは当然のように)、地震や余震の “予報・予知” (それに付随する研究も含め)に対し強い関心を持っている人の割合は少なかった。
とりわけ“予知”については、あまり重要視しない方々が多かった。
逆に、正面から関心を示し、真剣に考えている人たちに対し「もっと大切なことに関心を持ってほしい」という意見が多いのには、ほんの少し驚いた。
そんな中、今回の大津波で深刻な被害にあった中年女性の次のコトバは、一般に “地震予知・余震予知” に懐疑的な方々の大多数が、懐疑的にならざるを得ない理由として、象徴的なものかもしれない。
■仮名:岩国順子さん(52歳)
「予知だの予報だのと騒いでいるひとは、自分のことだけしか考えてないと思います。わたしたちは次の地震のことなんかより、一日いちにちが精一杯だし、はやく元通りの生活が出来るようただ復興に一生懸命です。東京でちゃんと家があり仕事がある方々は分かりにくいでしょうが、希望を踏みにじるようなことなど知りたくはありません。だって分かったからといって、ここじゃどうすることもできません。大きな地震がまた来るとか来ないとか、被災者の感情を無視した議論はやめてほしいです」
この女性の意見は、あくまでもいち個人のものであって(同様の意見は他にもあったが)被災地で苦しい日々を送られている方々の声を代弁しているとは言い切れない。
実際に家族のひとりを亡くされたある男性(70歳)は、ため息まじりにこう述べた。
「もう行方不明者を捜すのに労力とカネと時間を費やすのはやめて(遺体が見つかったって孫が生き返るわけじゃない!!)、余震が次にいつ・どこで・どれくらいの規模のやつが来るのか、ちゃんと分かるようなシステム作りを優先してほしい」
と語ってくれた。
■懐疑的な方々の意見だけを簡単に列挙してみる。
「来るもんは来るんだし、なるようにしかならないんだから、完全なものでないかぎり知る必要はない」
「地震がくるのがたとえ分かったとしても、個人レベルではカネもないし、これ以上の準備や対策など出来ない。かえって余計な心配事を増やしてしまうだけだから……」
「いままで深刻な地震を前もって予知できたためしがないのに、地震の前に予知出来たとして、いきなり警報が出されたとしても何を基準にそれを信用していいのか分からない」
「よく、地震を予知していた、というようなことを言うひとがいるけど、何の役にもたってないじゃない」
「余震に対しての心構えはしている。出来ることは全てやった。ただでさえ不安なのにヘタに予知などされたら精神的に参っちゃう」
◆
ようやく本題だ。 可能な限り客観的に書こう。
前回は「地震を予知することなど不可能である」と切り捨てた東京大学地震学のロバート・ゲラー教授の発言と、
参照サイト:http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20609820110414
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093132.html?p=all
読売新聞に掲載された「マグニチュード8級の地震が早ければ1ヶ月以内に来る」という記事を引用しておしまいにしてしまった。
参照サイト:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000112-yom-sci
参照サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210416038.html
その翌日、大きな揺れが関東地方であったのでヒヤッとしたが、“通常の” 余震とのこと。
問題の「地震予知は不可能」発言をしたゲラー教授、考えてみれば東大の地震学専門家。
かねてからテレビに出てくる“東大がらみの地震専門家”は東電から多額の援助を得ているだけあって、東電にとって不利になるようなことは口が裂けても言わない、などと批難の対象となっていた。
ゲラー氏が地震についてではなく、原発事故についてメディアで何かしらコメントしたかどうかまで筆者は知らない。
ところで、前回の記事はロイターが出どころと書いたが、本元はイギリスの科学誌「ネイチャー」電子版に4月13日掲載された論文。
冒頭で「日本政府は、地震の発生を確実に予測することは不可能だと国民に対して認めるべきだ」と述べている。
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093132.html
そこまで地震予知、それも正確な地震予知・地震予測は不可能なのだろうか?
アメリカの地震学専門家でつい最近「地震予知の研究など、タイムマシンを開発することと同じくらいバカバカしく非現実的な行為だ」と豪語した人間さえいる。
現に「予知は不可能」論を唱える人間ほど、地震や地震のメカニズムについて良く知っている。
しかし、先の “東京大学地震学” のロバート・ゲラー教授の見解とは裏腹に、地震予知を大真面目にやっている代表格がなんと、よりによって東京大学地震研究所内にある「地震予知センター」。
どれだけの予算が毎年組まれているのかは想像すらできないが、もちろんサイトもしっかりあり、それなりにありがたい情報を公開している。
東日本大震災についても、ずいぶん分かり易い説明・報告だってある。
参照サイト:http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/
他にも、なんと東京のど真ん中、千代田区には(財)地震予知総合研究振興会という立派な “地震予知” を主たる目的とした研究機関が存在する。
経済産業省や文部科学省といった国からの援助等で成り立っているが、その額は少なく見積もっても年間軽く6億円。
参照サイト:http://www.adep.or.jp/index.html
読売新聞が14日の朝刊に掲載した件の記事にある「複数の研究機関」とは、このような機関も含まれているのだろう。
ちなみに読売で、マグニチュード8級の大地震が発生する可能性高し、の記事が出た後、方々から「デマだデマ!!」「ウソを書く読売新聞」などと叩かれまくったそうだ。
視聴者読者を混乱させる要因のひとつに、インターネット上の無責任情報がよく取り沙汰されるが、出処の不明な情報を鵜呑みにするほど人間はまだバカではない。
「地震予知リンク集」なるサイトも存在するが、そもそもよく分かりにくい。
参照:http://www.hir-net.com/link/quake/predict.html
ところで、肝心なことを書き損じてしまった。
今回の東日本大震災はその規模の大きさからも、余震は今後数カ月とも数年とも続いてゆくということだろう。
参照サイト:http://www.j-cast.com/2011/04/14093065.html
さらに、巨大地震の余震は100年以上に渡って続く、という説もある。
問題は今回の大震災のメカニズムだろう。
おおまかな種類でいえば「プレート境界型地震」と呼ばれる最も厄介で珍しいタイプであったため、1ヶ月以上経過してもなお「よく解っていない」とのこと。
地震発生メカニズムと防災について、と~ってもわかりやすい音声付サイトがありました。
その名も「防災デジタル絵本:地震発生の仕組み(勇気を出して備えよう、大震災に!)」。
こちらを御覧になるのがもしかしたら一番お利口なのかも。
参照サイト:http://www.defendchildren.net/shikumi/page1_1.html
結局、本題からずいぶんと漂流してしまったが、もし本当に「予知は不可能」で「タイムマシン開発と同じほどバカバカしい」のならば、莫大なお金がどうのこうの以前に、ハナシは終わってしまう。忍びないけど仕方がない。
それとも、これを機に、地震予知・余震予知の研究に拍車がかかるならば、なるべく節約しながらやってほしい。
実際はある程度のところまで地震予知は出来ているのだろう。ただ、それをお上の圧力だか自信のなさかで公にしないでいたのかもしれない。
どちらでもいい。
結局、何が分かったのかといえば、人間は中途半端な「希望」が一番コタエル、ということと、
仮に大地震が来ることがわかったとしても、人類ができることはとても限られたことだけだということ。
その時が来たら、おとなしく被災するしかないのである。
takeshi traubert marumoto
丸本武
[余震]【 地震予知は不可能発言 と 地震予報記事 】
「地震予知・巨大余震が近々……」
今回は、少し手抜きだが、時間がないので簡単に済ませてしまう。
まず、この数日間の間で「地震・余震」に関して、ふたつの注目すべき記事が出た。
それぞれを詳しく分析したいのだけれど、今日は時間も体力もない。
そんな訳で、今日は引用だけにとどめ、後日改めて書いてみたいと思う。
どちらも4月14日のニュース(記事)だ。
◆
ひとつ目はロイターから。以下引用。
――[香港 14日 ロイター]東京大学のロバート・ゲラー教授(地震学)は14日、現代の科学技術では地震の予知は不可能であるとし、日本政府は国民に対し予測不可能な事態に備えるよう呼び掛けるべきだと強調した。英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された論文について、ロイターが電話取材を行った。
ゲラー教授は、地震学者が現在使用している予知器などは、差し迫った地震を予知するには不十分だと指摘。「理論的には一両日中に地震が起きると予知しようとしているが、私の考えではこのシステムは科学的に完全ではなく、中止されるべきだ」とし、「(地震の予知は)無益な努力だ。不可能なことを可能であると見せかける必要はない」と切り捨てた(後略)――
以前、筆者は余震予知が日本でほとんど機能していない(困難なため研究が全く進んでいない)、というようなことを書いた記憶があるが、多少は間違っている。しかし、この記事を読むと「やはり不可能なのか・・・」と改めて思い知らされる気がする。
しかし、本当に不可能なのだろうか?
ゲラー教授はこう続ける
――「予知できる地震はない。これは鉛筆を曲げ続ければいつかは折れるのと同じことだ。それがいつ起きるのか分からない」と指摘。地震は予知不可能であることを率直に国民に告げる時期が来たとし、日本全土が地震の危険にさらされており、地震科学では特定地域でのリスクの度合いを測ることはできないと述べた――
この点についても日を改めて書こう。
◆
そしてふたつ目は、同じ日の読売新聞朝刊。
――――震源域東側 M8級も…東日本大震災の震源域の東側で、マグニチュード8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。日本海溝の東側で日本のプレートが引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ一ヶ月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある(後略)―――
読売の記事では、あえて巨大な「余震」という表現を避けている。
ずいぶん大雑把な地震予測だが、関係者はさらに詳細で、もっと重大なことを知っているような書かれ方だ。
もう少しこの記事に関してはよく調べてから論じたいので、今回は引用にとどめたい。
takeshi traubert marumoto
丸本武
今回は、少し手抜きだが、時間がないので簡単に済ませてしまう。
まず、この数日間の間で「地震・余震」に関して、ふたつの注目すべき記事が出た。
それぞれを詳しく分析したいのだけれど、今日は時間も体力もない。
そんな訳で、今日は引用だけにとどめ、後日改めて書いてみたいと思う。
どちらも4月14日のニュース(記事)だ。
◆
ひとつ目はロイターから。以下引用。
――[香港 14日 ロイター]東京大学のロバート・ゲラー教授(地震学)は14日、現代の科学技術では地震の予知は不可能であるとし、日本政府は国民に対し予測不可能な事態に備えるよう呼び掛けるべきだと強調した。英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された論文について、ロイターが電話取材を行った。
ゲラー教授は、地震学者が現在使用している予知器などは、差し迫った地震を予知するには不十分だと指摘。「理論的には一両日中に地震が起きると予知しようとしているが、私の考えではこのシステムは科学的に完全ではなく、中止されるべきだ」とし、「(地震の予知は)無益な努力だ。不可能なことを可能であると見せかける必要はない」と切り捨てた(後略)――
以前、筆者は余震予知が日本でほとんど機能していない(困難なため研究が全く進んでいない)、というようなことを書いた記憶があるが、多少は間違っている。しかし、この記事を読むと「やはり不可能なのか・・・」と改めて思い知らされる気がする。
しかし、本当に不可能なのだろうか?
ゲラー教授はこう続ける
――「予知できる地震はない。これは鉛筆を曲げ続ければいつかは折れるのと同じことだ。それがいつ起きるのか分からない」と指摘。地震は予知不可能であることを率直に国民に告げる時期が来たとし、日本全土が地震の危険にさらされており、地震科学では特定地域でのリスクの度合いを測ることはできないと述べた――
この点についても日を改めて書こう。
◆
そしてふたつ目は、同じ日の読売新聞朝刊。
――――震源域東側 M8級も…東日本大震災の震源域の東側で、マグニチュード8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。日本海溝の東側で日本のプレートが引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ一ヶ月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある(後略)―――
読売の記事では、あえて巨大な「余震」という表現を避けている。
ずいぶん大雑把な地震予測だが、関係者はさらに詳細で、もっと重大なことを知っているような書かれ方だ。
もう少しこの記事に関してはよく調べてから論じたいので、今回は引用にとどめたい。
takeshi traubert marumoto
丸本武
◆信仰・神・運命・天災・震災・さだめ◆

一見、重たく大層なタイトルだが、同時にコミカルでもある。
こんな切りだし方は少々突飛に思われるかもしれないが、筆者である「我」にとっては、どうしてもっと早くに触れなかったのだろうと、後悔してもいるのだ。
準無神論社会で成り立つ日本という国にいると、信仰や神について私見を述べる場合、どうしてもキナ臭い話題を持ち出してきたな、といった眼で見られてしまうのが残念でしかたがない。
たとえば、何かの会話で誰かが「神様」というコトバを使った時、なぜか私は「神」に「様」を付けるのは「社長」を「社長様」とコケにしているのと変わらないんだぜ、と口を挟んでしまう。
まあそんなことはどうでもいい。
今回の大震災と原発事故に関して、メディアやジャーナリストが大きくも小さくも報じなかった神や運命について、“ようやく” といった感で書く。
震災後、ほぼ毎日のようにシゴトの合い間に書き連ねた雑文から、その一部をブログにアップしてきた。
ただ感じたことを日記代わりにタタタッと打ち込んできただけであるが・・・。
でも、それら雑文の中の肝心な部分は、毎回省略してきた。
◆
いままであらゆる土地で「神を信じるか?」という問いに出くわしてきたが、私自身の答には幾つかのパターンがある。
「もちろん信じているとも」
とは答えない。
パターンを幾つか列挙してみよう。
「神を信じるかだって? キミは信じていないのか?」
「信じるもなにも “神” がいなけりゃオレが困るんだ」
「その質問は、神が云っていることを信じるか、っていう意味かい?」etc…
お察しの通り、どの答え方も「神が間違いなく存在」していることを前提としている。
ひと言に「神」といっても漠然とし過ぎているので、少しだけ説明を加えると、世界中のありとあらゆる宗教やトライブが信仰する「神」総てを、私は指している。
これまであまり大声ではいわなかったが、この度は正直に書く。
今回の東日本大震災でさえ、人類はおろか宇宙が誕生するはるか昔から既に決められていた出来事だと筆者個人は解釈している。
小生が10代の頃から世界各地で過ごしてきたことはプロファイルにも記したはずだが、それから現在に至るまで、戦争や紛争、虐殺や被災の現場にいやというほど立ち合った。
いや、立ち合っただけでない。実際に自分自身も本当の飢えに苦しみ、何度も殺されかけ、内戦や紛争にも巻き込まれ、あまりに多くの友人の死を目の当たりにしてきた。
家族同然だった人々が理不尽に過ぎる死に方で私の人生から消えてしまったこともある。
なかでも一番ショックだったのは、2000年の春に筆者のアシスタントをしてくれていた当時19才の美大生が、仕掛けられた爆弾で木っぱ微塵に吹き飛んだ時だった。
彼女の肉片のひとつがおのれの手首にピシャリと貼り付いた時の感触は、いまもコトバにできない。
それ以来、どんなに喜ばしく素晴らしい出来事があっても、どんなに悲惨で胸が張り裂けそうになる出来事に直面しても、すべては “あらかじめ決められていたんだ” と理解するようになった。
これを日本語では「運命論」だとか「宿命論」と表したりする。ひどい場合は「狂信的」だとか「現実逃れ」と一蹴してお仕舞いだ。
そんな「さだめ論」を引き合いに出してしまうと大変なことになる。
あの『3.11』からまだ間もない頃のある日、少々ヒステリックな女性に「まるで『すべてはスケジュール通りだった』とでも言いたいワケ!?」と非情な眼つきで睨まれてしまったことがある。それは、テレビ等で繰り返される被災地での美談や、あまりの悲惨さを感情論に終始したカタチで垂れ流す報道を私が非難したことがキッカケだった。
ハナシが長くなってしまった。
この辺にしとこう。
ただ、天災とは、あくまでも「天からの災い」であって、誰が悪いわけでもない。
もし “誰か” が悪いのならば、われわれ全員か、われわれの中にひそむ悪魔であろう。
決して “神” が悪いのできない。
TAKESHI TRAUBERT MARUMOTO
丸本武
[余震] ★余震の予審:プレートの異なる地域での “余震” と 《富士山問題》
予審とは:事件を公判にするかどうか決めるための、裁判所での審査。
ここ数日間の大きな「余震」が『3.11』の東日本大震災のものであることについて、国もメディアも異論はないようだが、もし今回の大震災とは関係のない大地震が起こってしまっても「余震」に慣れっこになってしまった国民は努めて「余震」なのだから、と言い聞かせ、屈折した安心感に浸ろうとするのだろうか。
ここ数日、「余震」という言葉に対し多くの国民がそれを妥当な表現として受け入れている。
それがどうした。と言われてしまえば、筆者のことだからやはり答えに困るだろう。
しかし、度重なる「余震」をただ『3.11』の余震であると決めつけてしまうことによって、もしかしたら事前に大規模な被害を防げるかもしれない震災予知が、さらに困難なものとなってしまわないだろうか?
そう思うのは果たして筆者だけかもしれない。
一連の規模の大きな「余震」を、“あぁ、またか” で済ませてしまっている方々がどれほど多いか、街や職場で耳を澄ませていれば気付くだろう。
★信頼できる「地震と余震」情報サイト
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/
===========
余震のメカニズム:
大地震が発生したとき、震源からかなり離れた地域で地震が起こっても余震とは呼ばない。余震と呼ぶのは大地震など時間的・空間的にまとまった地震が発生したとき、その範囲内にある地震に限られる。
===========
上記の「余震のメカニズム」は例によってウィキペディアからの引用であるが、定義の難しさは “どこからどこまでが範囲内” なのか、ということだろう。
『3.11』後に起きた「余震」の多くは確かに本震とほぼ同じか、すぐ近くにその震源があったが、長野や静岡や千葉といった地域で発生した地震も東日本大震災の「余震」として報じられている。
理由は『3.11』を起こしたプレートと密接な関連があるから。それだけがここ数日間に起こった大きな地震を「余震」とする根拠だ。
そもそもプレートというのは、それぞれが孤立して存在しているものではなく、どれもがどこかで繋がり、密に重なり合い、影響を与え合っている。
これは小学生でも学校で教わり、知っている。
『3.11』は太平洋プレートが沈み込む北米プレート上が震源地。遥か南のフィリピン海プレート上で多数発生した伊豆や箱根で起きた地震を「余震」を位置付けるのは如何なものか。
ところで大きく報道されなかったが、過去一ヶ月間に東日本で起こった地震の中でも「余震」ではない、と気象庁が報じた地震がある(4月2日の夕方、茨城・鉾田市で震度5弱を観測したものがそうだ)。
「余震」というコトバが生み出す魔性に、われわれは倒錯した安心感を心のどこかで見いだしてはいないだろうか。

◆追記
多くの機関や人々が、それは誇大妄想に過ぎないと一蹴している「富士山マグマの活発化と噴火の予兆」という幾つかの記事は、筆者の独断と偏見でしかないが “次なる危機に備えよ” といった警告として大真面目に捉えている。
takeshi traubert maurumoto
丸本武
[原発] 【放射線耐性型ロボット】はどこへ消えた??
このようなときにこそ活躍する為に開発された原発事故対処・超高性能遠隔操作ロボットは
いまどこで、何をしているのでしょう??
◆参照サイト
http://www.jaea.go.jp/jaeri/jpn/open/press/2001/010809/index.html
◆参照サイト
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/030301.html

いまどこで、何をしているのでしょう??
◆参照サイト
http://www.jaea.go.jp/jaeri/jpn/open/press/2001/010809/index.html
◆参照サイト
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/030301.html

「あの日からちょうど一ヶ月経って」 (2011年4月11日)

どうしても眠れぬ夜を朗々と過ごし、気づけば日本は晴れ。
4.11現在、震災復興への長い道のりは、まだ始まったばかり。
話題の絶えない日本列島、ほくそ笑むのはネタ切れメディアと経済感覚マヒ状態のままドサクサ紛れに四選果たした石原都知事と、抜群な経済センスの中国企業。
いくら文士石原慎太郎に差別的発言されても齢78の彼が都庁のボスである限りかえって嬉しい日本進出軍団。
最近の彼のミスは先の震災を「天罰」と述べた後、謝罪したこと。東日本大震災は誰かが言うように「人災」でもなく「単なる天災」でもなく天罰。
ツッコミが入る前にハナシをさっさと進める。
気になるのは、世論もメディアも東電リンチに躍起になってる間にスカスカになってしまった国際ニュースと北アフリカからの手抜きリポート。
原子力開発に消極的だったオバマ大統領がプラハで長期的プランを覆し、原子力開発推進のために巨額の予算を組んでしまったのは、果たして間違いだったのかそうでなかったのか?
彼の言動に対して“条件を満たしていれば”筆者は異議を唱えない。
その条件とは、原子力発電所というハコを用いずに原子力エネルギーを引き出すことが可能になれば、という少々現実味のない条件。
何が言いたいのかといえば、チェルノブイリからフクシマにいたるまで、「原発」と「原子力」とを完全にごっちゃにし、混同してしまうようなカタチで各メディアは論じ、市井の方々もそれに対して疑問を持たず同じようにあやふやな井戸端会議を繰りひろげ、浅い情報収集に終始してきてしまった。
その結果が、現在の電力会社や政府の見せる態度、憤る国民へのもたつく対応に大きく反映している。
もちろん一部の人々はこのテキトーさを知りながら、横目で嘲っていたかもしれない。
細かいことはいくら説明しようとどうせ皆が関心を持たずソッポを向いてしまうだけだから、という理由で。
実際、“身近で迫り来る恐怖”としてほんの少数の人たち以外は、原発問題などに興味を示さなかったし、様々な中小メディアによる報告や警告にも耳を傾けなかった。
その事実を私は知っている。
だから「フクシマ後」に突然目覚めたかのようにデモや反対運動に関わりはじめた日本人を見ていると無性に腹が立つ。
しかし遅過ぎたが、ようやく“目覚めた”だけでもマシだ、から、もう一歩深みへ立ち入りたい。
こんなふうにエラそうなことを吹いてしまったからには筆者の立場もハッキリさせておかないといけない。
まず、現行の原子力発電所や建設計画には大いに反対。いわゆる「原発」には反対、ということだが、こと「原子力開発」には賛成の立場にいる。
多くの反核論者たちはこのふたつの間に、まったく次元の異なった隔たりがあることを有耶無耶にしたままただ叫んできた。
いまのところ、「原子力」以外に数十億の人口を擁するこの惑星にとって人類を賄い、そして“自然環境に悪影響を及ぼさない”エネルギー確保の手段は他にないだろう。
わざわざこんな時期にこんな挑発的とも取れることを書くのには、惨事を機に、いままで消費されてきたエネルギーとこれから必要になってくるエネルギーの違いを理解する上でも「原子力とは何か」ということを(筆者自身も含めて)急いで学び直す必要があるんじゃないだろうかと痛感するからだ。
日本は年がら年じゅう風に吹かれているアイルランドやオランダ西海岸ではないし、百害あって一利か二利しかない石油依存ともいいかげん決別したい。
いま、われわれが置かれている状況を簡単に説明することなど不可能なので、意味不明だけれどたった一文で済ませてしまおう。
“物事の核心が原子の中核にあるのだから細胞のカタマリである人間の策は人類の根源的な存在意義を左右しかねない”
こいつはアホか? と思われてる間にさっさとアホな仕事に舞い戻ろ
takeshi traubert marumoto
丸本武
[原発問題] 明日の【一ヶ月】を前にして原発トラブルには慣れっこのイランのヘルプは・・・
あっという間の一ヶ月だった。
とてもとても長い長い一ヶ月だった。
福島原発への対処対応については、2歩進んで3歩戻る、といった状況がいまも続いている中、
とうとう名乗り出たイラン原子力研究のトップ。
おそらく原発問題に関してはアメリカ・フランス・イスラエル・ロシアなどに続いて、知識も経験も豊富な専門家がイランにはたくさんいる。
たとえ先進諸国からのブーイングの嵐があろうとも、
地震多発国のひとつとして核開発・原子力研究を行うには不適切な土地であろうとも、
年がら年中、核兵器開発容疑を必死に自己弁護&肯定しようとも、
いや、だからこそ、他のどんな国よりも不利な条件の中、培われてきた経験やトラブル対応を考慮すれば
「イランは大ベテラン」
であることに変わりはないのだ。
……たとえその高い経験知が原発管理不手際によるトラブルに寄るところ大、であったとしても……
今回引用してみた記事の中でも簡単に触れられているように、イランにおける原子力研究は日本のようにアメリカを模倣したものではない。
研究に関わるスタッフたちの考え方にしても、施設の構成規模にしても、原発そのものの構造にしても、
良くも悪くも“アメリカン・スタイル”では決してない。
設計にGEが関わってもいなければ、原子力を日本のように電力確保のホープとして捉えてもいない(もちろんイランが一大産油国であることが理由の一つになってもいるけれど)。
だからこそ、いや、それ故に大きな期待ももちろんできない。
あれこれ書き散らす前に「本題」の記事を読んで頂いて、各自に感想・見解を求めてしまおう。
記事にも出てきた粒子加速器開発の国際研究プロジェクトについては、ちゃんとした専門誌やサイトを参照して頂くとして、
前代表マスード・モハマディ氏暗殺について、ふと思う。
たしかに当時、イスラエルの諜報機関とアメリカのCIAが同氏の暗殺に関わったとニュースにもなった。
それが事実の可能性も高いけれど、筆者個人の見解であると先に断ってから述べれば、
「中東地域での国際共同研究」のイラン側窓口だったモハマディ氏の原子核研究に対する関わり方が
アフマディネジャド大統領の原子力研究(原子核研究)に対する考え方、捉え方とあまりに大きな隔たりがあったことを忘れてならない。
今回の福島原発事故へのヘルプを申し出たアガミリ氏は、前任者であるモハマディ氏と異なり、
現政権寄りの人物。
ある意味、アフマディネジャド大統領の息のかかったプロ(言い換えるならば、核の平和利用よりも武器としての“原子力”研究者)。
この度の協力申し出を日本政府がすんなり受け入れてしまえば、アメリカとの関係がこじれるだろうし、
丁重に断ったならば、福島原発問題解決へ向けた道は「2歩進んで3歩戻る」といった状況がまだしばらく続いてしまうかもしれない。
結果論をアレコレ騒いでもこの緊急時、あまり意味がない。
もしかしたらアガミリ氏が代表を務める「原子力研究・開発」チームの手腕が、飛び抜けて優れたものでなはないなどと、誰が確信を持って断言できるのだろうか。
takeshi traubert marumoto
丸本武

