年齢を重ねるに連れて性格が
頑固になったり、穏やかになったり、
認知症であってもそうでなくても変化が生じます。
認知症は機能が衰退していきますが、
アスペルガー症候群は現状をキープしていきます。
人とのコミュニケーションに悩んだ時期や
人間関係に行き詰った時期もあったかもしれません。
年齢を重ねてもこだわりの強さや
自分中心の生活のあり方は変わらないのもこの障害の特徴です。
お世話をしているSさんは少しアスペルガーの傾向があるのかも~って
見ていて思うことがあるんです。
今でこそ、アスペルガーって言葉を
耳にしたことがある方も増えてきているけれど、
その昔はちょっと変わった人、変な奴みたいな感じに
見られていたんじゃないだろうか。
高齢者の方だと、
認知症だと思っていたらアスペルガーだった、
みたいなこともあるみたい。
Sさんは、とにかく思い込みが強い。
妄想的に自分は周りから評判が悪いと言い張る。
こう思っているに違いないと勝手に決めつけ
一人で悩みまくる。
意味不明な健康基準がある。
栄養を付けるために毎日
鈴カステラを栄養補給に食べる(なんでだ?)
自分のできることと、したいことの間に
恐ろしいくらいの乖離があっても
疑問に思わず、
何年もそこを目指している。
謎のこだわりがいくつもある。
初めのころは認知症か?
と思っていたのですが
記憶力抜群。
おまけに孫が話した建築の内容なんかも
細かく覚えているので
アスペルガーかもって思っています。
それも学習能力が高い系のアスペルガー。
自分の興味のあることの知識量が
半端なく、その話をしだすと止まらないというか
周りの空気を読めなく話し出す。
いままで、生きづらかっただろうなぁって
見ていて思う。
まわりがこの特性を理解して
コミュニケーションをとっていくと
本人も周りも楽かもね。