Yamagata Prefecture 山形県 ~その1~

 

4月下旬、2泊5日という超強行軍で山形県と宮城県に赴いた。

以前、告知した通り山形県産地酒と食に関する出張に係わるのだが、この遠征にて大変「有益な収穫」があった。

 

そこで今回は本日より5回に渡り『Yamagata Prefecture 山形県』と題して、この先扱いたい産物/品類と全国展開において日頃より拙ブログご高覧賜っている読者諸兄姉並びに全国に多数点在している現代精神医療&向精神薬被害者並びに処方薬服用/ワクチン接種により薬害を被ってしまった当事者と家族を主に対象とした「就労機会希望者」を募ることについて触れようと思う。

 

 

超強行日程での遠征は年々辛くなるのは加齢による体力低下によるものであり、こればかりは避けようがない。

しかし、今年57歳になる身として2泊5日の強行日程でも遠征し、無事帰還できるだけ我ながら感心するものがある。

今回の行程は深夜23時半頃東京を夜行バスで出発し4時過ぎJR福島駅にて降車。

 

福島駅 (全路線の)始発時間迄、完全閉鎖されていたため筆者乗車時間1時間前に行き、解放されている状態で撮影

 

始発電車発車時間の7時半頃まで朝食を済ませるためと多少身体疲労を開放するためにやむなく牛丼チェーン店にて温かい饂飩と朝食セットをいただきながら概ね2時間滞在した(初めての福島駅近辺で早朝営業をしている個人経営飲食店や喫茶店を見つけることは困難なため)

 

久し振りの地方電車での1時間近い乗車で、都会部とは全く異なる車窓を愛でる楽しみを満喫したと感じた。

裏磐梯山地、飯豊山地、朝日月山山地と私の地元横浜から見える山々、丹沢山系並びに伊豆箱根/富士山と比べ物にならない景観であった。

 

8時半頃、最寄り駅赤湯駅まで今回お世話になる仕事関係者(共同事業主体者)に迎えに来ていただいたき宿泊施設に寄っていただき行李を置き、酒販店事務所にて概ね2時間今回の山形訪問の主旨や訪問に至った経緯、今後の事業展望並びに事業組織化に関する目標/目的など意見交換をさせていただいた。

 

今回ご一緒させていただく方とは昨年2月か3月に横浜 JR鶴見駅 駅ビルにて開かれていた催事にてお目に掛かり、日本酒談議で1時間強お付き合いいただいた方である。

その時は名刺交換と4合瓶1本頂戴し、後日改めてご連絡するとのことでお別れをしたのだが、昨年来のCOVID-19パンデミック(全世界的流行)、その後の国内エピデミック(地域限定的流行 無策な政府による日本独自の問題)にてその機会を亡失してしまい、今年初め上記 鶴見駅駅ビル管理会社に問い合わせをすると共にうろ覚えであった居所並びに酒販店名をオンラインマップ上で検索した結果、無事電話連絡が取れたことから今般の遠征に繋がった。

 

さて、前置きが大変長くなってしまったが、今回の遠征成果であるが大変素晴らしい産物と出会うことができた。

無論、魅力的な日本酒に多々触れることは叶ったのだが、それよりももっと価値ある『成果物』に巡り合うことができた。

それは『米』である!

それも単なる米ではない、有機農法で栽培された『コシヒカリ』である!!

 

(有機農法栽培米で醸造した日本酒)

 

有機農法で栽培されたコシヒカリ(白米/玄米)

 

因みにだが、有機農法の定義を以下に転載しておく。

 

農林水産省

「平成18年度に策定された「有機農業推進法※注4(参照先の記載はしない 筆者加筆)」において、有機農業を「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。」と定義されています」

https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/

 

マイナビ農業

「オーガニック(英語Organic 仏語でBiodynamique 筆者加筆)の意味を英和辞典で引くと「有機の」という意味がまず出てきます。有機()とは無機()の対義語で「炭素」を含む物、生物だけが作り出せる炭素の化合物という分類で使われる言葉で、簡単にイメージするなら「焦げたり腐ったりする物」という捉え方で良いかと思います。農業における「有機」は主に肥料に使われる「堆肥」を指し、「堆肥」とは微生物の力で有機物を完全に分解した物で原料は様々で一番多いのは家畜の糞を原料としたもの。他にコンポスト1などを用いて作られる生ゴミ堆肥や有機廃棄物(米ぬかや畜糞など)と籾殻を合わせて発酵させる籾殻堆肥などもあります。元々はそういった有機物を肥料として用いた栽培方法に対して「オーガニック」という言葉が当てられていたのですが、今は、純粋な有機肥料を用いた栽培方法という意味の他、化学肥料や殺虫剤などの農薬を使わない「合成された農薬を使わない」栽培方法も合わせた意味で使われるようになっています。」

”「オーガニック」と「無農薬野菜」と「有機栽培」の違いは? 意味や農法を調べてみた” より抜粋、加筆/修正の上転載

https://agri.mynavi.jp/2017_08_01_1054/

※1:”コンポストとは「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことで、家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつ”

LFCコンポスト より抜粋転載

https://lfc-compost.jp/about

 

『有機栽培=安全』、この公式を妄信することは大変危険である。

勿論、一般的に流通している化学物質(農薬に化学肥料)を大量に使用して栽培した物より安全性が高いということは的外れではないと思うが、有機栽培だから安心安全で健康に良い物という固定観念は今すぐ捨て去っていただきたい。

例え有機栽培農法下で育成された農産物であっても不健康な物があるということをぜひ学んでいただきたいものだ。

その理由は過日ご紹介した『食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 スティーブン・R・ガントリー著 白澤卓司訳 翔泳社刊 』をご一読賜れればと思う。

 

 

さて、今般の山形遠征にて巡り合うことができた産物のコシヒカリ(食用米)だが、それが下記写真の品である。

 

山形県置賜地方産 有機栽培 コシヒカリ 玄米/白米

 

上記写真に貼付してある付箋紙の価格は現地の地元販売価格(消費税抜額)だ。

この袋は共に2㎏詰めであるが、コシヒカリ2㎏袋の単価を筆者居宅近隣小売店を巡り価格比較をしてみたところ、決して飛び抜けて高価な物ではないことが分かった(化学肥料と農薬を使った標準的生産単一種米であれば5㎏で1,600~2,200円が相場)

抑々(そもそも)コシヒカリという銘柄米が 元々価格の高い米であること、筆者居宅近隣にて有機農法栽培で耕作された米は皆無であったこと、そして他のコシヒカリという冠を掲げる産物と価格差がほぼ無いことが分かった。

 

「・・・であるならば」ということで、今回この有機農法栽培米を広く一般に頒布(販売)することにした。

ただ、この価格(消費税込額 白米1,728円/玄米1,620円)に運送料と弊社利益を加え、消費税を加算すると2㎏2,200円近くになってしまいそうだ。

それでは価格競争で他の生産米との価格競争力が極端に低下してしまう。

だが、赤字前提の価格設定はBusiness Continuity 事業継続の観点からも不可である。

 

では、どれだけの価格ギャップ/スプレッドなら消費者は許容範囲であるか?

推測の域を出ないが概ね1割から1割5分増が許容できる価格差ではなかろうかと仮定してみた。

仮計算であるが既存市販コシヒカリ2㎏袋が1,700円とすると、その1割~1割5分増しを白米で計算すると1,870円~1,955円(消費税込額 2,019円〜2,111円)

概ね2,000円であれば許容される価格として受け入れていただけるのではないかとの仮説を立てるに至った。

 

次回に続く