2014年に読んだ本 1 の続きです。



それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)感想
小野田のくせに!小野田のくせに!!いや~良かったです。ある作品で脇役だった人が主人公に据えられるスピンオフ作品が元作品より面白くなってしまう率高いの法則があるとしたら本作がまさにそれだ、と個人的には思います。外川にはなかった葛藤が小野田にはあったから良かった。出口が男前な設定も好みです。二人の心の動きがじっくり読めて大満足でした。
読了日:6月4日 著者:ヨネダコウ
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)ロマンス小説の七日間 (角川文庫)感想
現実の恋愛と翻訳中(捏造創作付き)の中世ロマンス小説の恋愛が同時進行する不思議な構成のしをんさん流「恋愛小説」。「うっかり」とか「えーい!」って言葉がぴったりするようなお話。あとがきが(一番)面白かったのはナゼ?こてこての「恋愛小説」を書くのに照れがある作者の一面が見えました。でも、すごくうまかったよね?
読了日:6月7日 著者:三浦しをん
別冊 少年マガジン 2014年 07月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 07月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」リヴァイの戦闘シーンに奮えた。
読了日:6月10日 著者:
別冊 少年マガジン 2014年 08月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 08月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」・・・(リヴァイ兵長が)「本物だ」っていうのに萌えた。
読了日:7月10日 著者:
ナイト&シャドウナイト&シャドウ
読了日:8月3日 著者:柳広司
おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫)おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫)
読了日:8月5日 著者:凪良ゆう
別冊 少年マガジン 2014年 09月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 09月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」エルヴィーン!こんなことになってたなんて・・・。ところで、リヴァイがケニーの姓を知らなかった、しかも「・・・っていうのか」っていう言い方だと、自分もアッカーマン姓を持っているとは知らない、あるいは事実ではないということ?
読了日:8月10日 著者:
ドント・ルックバックドント・ルックバック
読了日:9月5日 著者:ジョシュ・ラニヨン
別冊 少年マガジン 2014年 10月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 10月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」急展開!でもすごく面白かった。ザックレーが出てきたところはちょっと鳥肌ものでした。ヒストリア・エレンの身に何が起ころうとしているのか。ケニーと一緒なのもまた恐ろしい。次に一山ありそうで楽しみ!
読了日:9月10日 著者:
怒り(上)怒り(上)感想
本年マイ・ベストの予感。誰が真犯人なのかが問題なのではなく、目の前にいる男が殺人犯かもしれないという疑念に駆られた人々の怯えやそれによって微妙に狂わされていく人生を読むのがこんなにスリルあるものなのか、と驚かされる作品。「人を信じる」ことって案外難しいんだなと思わされた。
読了日:9月21日 著者:吉田修一
怒り(下)怒り(下)感想
下巻はほぼ一気読み。素性の知れない男とかかわった三組には三様の結末が用意されていて、どれも良かったです。犯人を追っていた刑事のエピソードにまで隙がない。愛子が幸せになれたらこれ以上ない。優馬の話にも優しさが付きまとっている。泉には乗り越えられる強さがある。吉田さんの書く人間が好きです。
読了日:9月21日 著者:吉田修一
人間って何ですか? (集英社新書)人間って何ですか? (集英社新書)感想
すらすら読めて面白いのだけど、興味深い話はもっと掘り下げた話も聞きたくなってしまうので結果、物足りなさを感じてしまう。「ここからはじめる」一冊なのかも。遺伝子の話なんかはちょっと恐ろしくもあった。
読了日:9月21日 著者:夢枕獏,池谷裕二,佐藤勝彦,岡村道雄,長沼毅,島薗進,窪寺恒己,八代嘉美,ビートたけし
「あの世」の準備、できていますか?「あの世」の準備、できていますか?感想
矢作さんの本は読んだことがないのだけど、この本はランディさんの方が話が面白いような・・・。三割くらい共感できない部分もあったけど、看取りについてや、自分の最期をどうしたいかといった問題は興味深い。
読了日:9月21日 著者:矢作直樹,田口ランディ
別冊 少年マガジン 2014年 11月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 11月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」・・・ザックレーもちょい悪オヤジでしたか!エルヴィンがどんどん人間臭くなっていく。エレンの巨人化の謎がいよいよ明かされる。ヒストリアがどう出るかまだ分からない。「地下」に何かがある。レイスとアッカーマンが行動を共にするのは偶然か必然か。アッカーマンの血にも何か能力があるとしたらリヴァイもそちら側なのか。個人的にはそうであって欲しくない。
読了日:10月9日 著者:
路(ルウ)路(ルウ)感想
台湾新幹線の受注から着工、完成までの歳月を通して、台湾と深い関わりのある人々の恋、友情、仕事、人生、それぞれがゆったりと描かれます。爽やかな読書体験をさせてもらいました。行ったこともないのに台湾が、台湾の人々が愛おしくてたまりません。吉田さん、ありがとう。
読了日:10月14日 著者:吉田修一
羊の目 (文春文庫)羊の目 (文春文庫)感想
侠客の生き様がこれでもかと描かれる。この世界での「親」は血のつながりよりも濃いのか。辰三の最後は哀れだったがどんな親でも親は親、その一点でぶれなかった武美の一途さが際立った。
読了日:10月18日 著者:伊集院静
ふたがしら 4 (IKKI COMIX)ふたがしら 4 (IKKI COMIX)感想
いよいよ「ふたがしら」壱師結党。芳さんも加わるなんて、なんて心強いの!でもこれから一波乱ありそうで・・・。これまでは割と淡々としていたので今後の展開に期待です。
読了日:10月18日 著者:オノナツメ
破門 (単行本)破門 (単行本)感想
二宮と桑原の会話のテンポがシリーズ中格段にいいと感じた。もうツーカーの仲?映画製作に絡む詐欺話はなかなかリアリティがあり、組の中の争いがいかに問題なのかも面白かったし、何より賭け事は全く分からない自分がマカオの賭博シーンを楽しく読めたのがスゴイ!マキちゃんに癒されつつ、次も期待。
読了日:11月10日 著者:黒川博行
暗礁〈上〉 (幻冬舎文庫)暗礁〈上〉 (幻冬舎文庫)感想
シリーズ「疫病神」、一、二作目は読了、三、四作目を飛ばして、直木賞受賞の「破門」を先に読んでしまったが、電子化したので前に戻って三作目を手に取った。宅配業と警察の癒着、裏金の臭いにつられシノギを削る桑原と相変わらず巻き込まれる二宮の話。感想は下巻で。
読了日:11月10日 著者:黒川博行
暗礁〈下〉 (幻冬舎文庫)暗礁〈下〉 (幻冬舎文庫)感想
「破門」に比べると少し冗長と言うか、人の名前だけではすぐにどこの誰さんというのが分からなくて適当に読み流してしまうことが多かった。終盤に二宮の事務所で二人が襲われ、嶋田が出てきた辺りが一番面白かった。そういえば嶋田は「破門」でもいい味出していた。警察と極道、どっちがどっちだかっていうところがすごく面白く読めた。
読了日:11月10日 著者:黒川博行
別冊 少年マガジン 2014年 12月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2014年 12月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」・・・巨人を操る力、記憶を改ざんする力、そして新たに分かったアッカーマン一族の身体的能力。三つ巴の戦いがどんな風になるのか想像も付かない・・・。グリシャが悪者扱いされてるけどそれはレイスの言い分であって、グリシャの方の謎も気になる。とにかく子供のヒストリアやエレンが憎しみを抱いて戦わなければならないのはおかしい。ザックレーの変態振りには度肝を抜かれたが、その後のピクシスの嘆きのセリフとそれを表情一つ変えず七三分けキメッキメで聞いてるエルヴィンのコマで吹き出した。
読了日:11月10日 著者:
大阪ばかぼんど―ハードボイルド作家のぐうたら日記 (幻冬舎文庫)大阪ばかぼんど―ハードボイルド作家のぐうたら日記 (幻冬舎文庫)感想
黒川さんの短いエッセイをまとめたもの。ギャンブル、執筆業、食、車、家、買い物、ペット、などなどちょっと親父臭いけどダンディな黒川さんの日常、ライフスタイルが読める。日本画家の奥様の鬼のつっこみも素晴らしい。夫婦ドツキ漫才みたいな・・・。
読了日:11月15日 著者:黒川博行
秘密(トップ・シークレット) コミック 全12巻 完結セット (ジェッツコミックス)秘密(トップ・シークレット) コミック 全12巻 完結セット (ジェッツコミックス)感想
前から気になってたシリーズ、電子書籍で一気読み。絵が美しく内容も硬派ですごくよかった。薪さんのSスイッチが入る瞬間が好き。「秘密」というタイトルの意味が分かると切ない。青木が鈍感すぎていらいらすることが多かったけど、この天然ピュアなところが薪さんのツボなんだろうなと思うと、なんかこっちが悔しくなる。個人的には岡部押し。薪の過去や鈴木との仲など謎のまま終わってしまったと思ったらスピンオフの連載が始まってたのですね。そちらも楽しみ!
読了日:11月15日 著者:清水玲子
天使の影 ~アドリアン・イングリッシュ1~ (モノクローム・ロマンス文庫)天使の影 ~アドリアン・イングリッシュ1~ (モノクローム・ロマンス文庫)感想
ミステリ好き書店店主(すぐ事件に巻き込まれる)と刑事、ありがちな設定だけどすごく楽しく読めた。この作家さんは本当にミステリが好きなんだなって感じる。作風は他の作品と似ているけど、心疾患を持つオープンリーゲイな主人公と、性的にクローゼットな相棒っていう設定はなかなか。個々の事件は一冊ずつ完結していくけど二人の関係はシリーズを通して発展していくのでそれを読むのが面白い。自身がゲイであるのにホモフォビアであることの苦しみを初めてこういう形で読んで圧倒された。こういう事はやはりゲイ作家さんにしか書けないなと思う。
読了日:12月5日 著者:ジョシュ・ラニヨン
死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)感想
表紙が示唆するように二人、一応結ばれます。なんか舞台も休暇中のランデブーみたいな感じになってて甘いシーンも。お互いを思っての言動がぐっと来る。それでも二人に未来は無いのか。何とかならんかね。
読了日:12月5日 著者:ジョシュ・ラニヨン
悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ 3~ (モノクローム・ロマンス文庫)悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ 3~ (モノクローム・ロマンス文庫)感想
これまた表紙が秀逸です。まさにこの作品の雰囲気を一発で表現しています。オカルト集団が絡む事件に巻き込まれる話。アドリアンは困ってる人を放っておけない優しい男なんだな。ジェイクの深い苦悩は理解できる。できるが!人としてどうなの?!って。本物の家族を持つってどういうことなんだろう。アドリアンの新家族との関係のほうがよっぽど嘘が無くて現実的だと思った。生きるってこういうことだよ。
読了日:12月5日 著者:ジョシュ・ラニヨン
Death of a Pirate King (The Adrien English Mysteries)Death of a Pirate King (The Adrien English Mysteries)感想
勢いで未和訳のシリーズ4巻を洋書で。うーん、もうほぼジェイクに愛想つきかけました・・・。ちゃんと覆してくれるとは分かってるんだけど。傷心のアドリアンを読むのはつらかった。ラストは一緒に泣きそうになったけど。ジェイクがこれからどんな誠意を見せてくれるか、最後まで見届けるわよ!映画業界殺人事件。ポールの闇も深すぎて・・・でもなぜか最後は一番興味深い人物に化けた。
読了日:12月5日 著者:JoshLanyon
The Dark Tide (The Adrien English Mysteries)The Dark Tide (The Adrien English Mysteries)感想
恋愛のトラウマ+手術後のうつと倦怠感。アドリアンの心の重さが伝わってくる。一方ジェイクの献身的な優しさには心打たれる。元彼オールスター的なサービスもあり二人の関係の行く末を締めくくるにはいい演出だったのでは。相変わらずの事件の方は終盤まで派手なアクションもなく肩透かしを食らったようになったが、最後の最後で泣かされた。アドリアンとジェイクが一番生き生きとするのは二人が事件を追っているところだった。これからもそういう風にして一緒に暮らしていくんだろうなという雰囲気を残して終わる感じがよかった。
読了日:12月9日 著者:JoshLanyon
11人いる! (小学館文庫)11人いる! (小学館文庫)感想
萩尾先生初期の作品は本当にパンチが効くというか、今描かれても全く古さを感じさせない、むしろ今でこそその意味があるような、人類の未来を予見させるような内容で本当に面白い。
読了日:12月9日 著者:萩尾望都
別冊 少年マガジン 2015年 01月号 [雑誌]別冊 少年マガジン 2015年 01月号 [雑誌]感想
「進撃の巨人」・・・なんかさらっと重要なことを明かされたような気がするのだが。描写が細かいのは嬉しいんだけどなかなか話が進まない苛立ちを今回初めて感じてしまった。人気が出て仕方ないのかもしれないけど、ここまでじゃなかったら今の展開や今後の展開(特に誰が死ぬとか)も違うものになってたんじゃないかと思ってしまう自分が残念。ケニーに対するレイスの「何か?」が後からじわじわ来る。
読了日:12月12日 著者:
The Dark HorseThe Dark Horse感想
ジョシュ・ラニヨンにハマリ中。二巻で完結の初期の作品。ハリウッド俳優のショーンがストーカー被害にあったことから知り合った刑事のダンとはすでに恋人同士。死んだはずのストーカー犯から脅迫文が届くようになり精神的に不安定なショーンはまた暗い過去を繰り返すのではないかと怯え、二人の間にも微妙なすれ違いが起こり・・・。ショーンのキャラはよく出来ているけどダンの人物像がいまいちはっきりしないのが残念。ハリウッド業界についてもそれほど派手なエピソードはなくむしろショーンの情緒不安定が読みどころ?二巻の方が面白い。
読了日:12月16日 著者:JoshLanyon
The White Knight (The Dark Horse)The White Knight (The Dark Horse)感想
前作The Dark Horseを圧倒する面白さ。時系列では前作のちょっと未来とストーカー被害にあっていたころの過去、つまりダンとショーンの出会いが交互に描かれ最後につながっていくという構成。冒頭はショーンが映画の撮影現場で脳震とうを起こし記憶が少しはっきりしないところから始まり、だんだんと真相が明かされていく手法にどきどきする。特にダンとのことにはキュンとなるね。作中映画のセリフが最後、現実の状況とかぶってたようなのは何かシャレてる。
読了日:12月16日 著者:JoshLanyon
The Ghost Wore Yellow SocksThe Ghost Wore Yellow Socks感想
アパートで起こる不審な幽霊事件。住民を巻き込んで「館」にまつわる謎に迫る古典的形式のミステリ・・・にゲイ・ロマンスが絡んでます(もちろん)。ガリヒョロでバンビのような大きな目を持つ喘息持ちの美青年ペリーと元SEALS隊員の10歳年上ニックがコンビ。二人で事件を追う内にお互いを意識するようになる感じはラニヨン氏お得意のストーリー展開、楽しく読めます。ただ、絵描きでもあるペリーとか、元SEALSとか設定では期待させるのにあまりそれらが生かされてない感じが残念でした。ミステリの方は大変好みなだけにもったいない。
読了日:12月30日 著者:JoshLanyon

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