はるか太古の時代から人々の暮らしに根付いた「生命の樹」
古代ギリシャでは、オリーブの実を搾ったオイルを「黄金の液体」と呼び、他の油とは違う特別な物と位置づけていました。
古代オリンピックの優勝者に贈られたのは、オリーブの枝で作られた冠だったと言われております。
また、旧約聖書の「ノアの箱舟」伝説では、」ノアが放ったハトがオリーブの葉を加えて戻り、洪水が引いたことを知らせたとされています。
オリーブにまつわる様々なエピソードは、はるか太古の時代からオリーブが人々の暮らしに根付き、生命と豊穣を象徴する木として大切に育てられてきたことを物語っております。
地中海地方から世界中へ
オリーブの野生種は、有史以前から地中海沿岸、アフリカ北岸一体に自生していました。
栽培の起源には諸説ありますが、約6,000年前、地中海東方の
地域で、最初に栽培法が確率したと言われております。
やがてオリーブ栽培は、航海術に長けたフェニキア人によってギリシャの島々にもたらされました。
ミノア文明を生んだクレタ人たちは、オリーブオイル貿易を独占し、それによって大きな富を得たと言われております。
ギリシャ本土に伝えられたのは紀元前12~14世紀のこと。
栽培や製法が一層洗練され、重要な産業として発展していきました。
紀元前6世紀頃ころからオリーブはさらに西へ進み、ローマ帝国の拡大とともに地中海沿岸の諸国や北アフリカなど、広い地域に伝わっていきます。
現在の主な生産国でもあるイタリアやスペインでも、この頃から広く栽培されるようになったようです。
