長い恐竜時代も終盤に向かう頃。

浅海では

「海のオオトカゲ」と呼ばれる

モササウルス類が食物連鎖の頂点に立っていた。

モササウルス類は爬虫類有鱗目に属し、

ヘビやトカゲと同じ仲間になる。


その中でも最大の種であるのが

こいつだ!


ティロサウルス  属名(Tylosaurus


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ティロサウルス
ティロサウルスの最大のものでは

頭骨の長さは1,8mもあり、全長は15mにもなったという

まさに巨大海竜そのもの様相だ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ティロサウルスの化石図

モササウルス類のティロサウルスであるが、

その中でもティロサウルスのもっとも際立った特徴は

尖った骨質の鼻先だろう。


この鼻先が損傷した化石がいくつか発見されていることから、

この鼻先を武器に大きな獲物に突撃したのでは

ないかといわれている!
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-獲物に突撃するティロサウルス
尖った鼻先で激しく突くことによって

獲物を動転させ、その隙に捕食したかもしれない。


おそらく

そういった段階で獲物を捕食するわけだから、

狙う獲物は大物ばかりだっただろう。


実に

ティロサウルスを含むモササウルス類は

ヘビのように口を大きく開くことができたのだ


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-モササウルス類の可動式の頭骨
ヘビと同じく、モササウルス類の頭骨の間接は可動式

なっており、これだけ大きく口を開けば、

頭骨の大きさが1,8mもあろうかというティロサウルスなら

かなり大型の獲物を飲み込めたにちがいない!


それを裏付けるかのように

あらゆる獲物を胃に収めたティロサウルスの化石が

すでに報告されている!


ペンギンのような海生鳥類であるヘスペロルニス

大型魚類

カメ類

そしてサメ

さらに首長竜プレシオサウルス類

なんと

小型であるものの

同類であるモササウルス類の「クリダステス」

まで丸呑みにしていたのだ!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ティロサウルスの獲物

ティロサウルスは

ヘビのように腹がはちきれんばかりの

一度に大喰らいタイプだったに

ちがいない。