長い恐竜時代も終盤に向かう頃。
浅海では
「海のオオトカゲ」と呼ばれる
モササウルス類が食物連鎖の頂点に立っていた。
モササウルス類は爬虫類有鱗目に属し、
ヘビやトカゲと同じ仲間になる。
その中でも最大の種であるのが
こいつだ!
ティロサウルス 属名(Tylosaurus )
頭骨の長さは1,8mもあり、全長は15mにもなったという
まさに巨大海竜そのもの様相だ!
モササウルス類のティロサウルスであるが、
その中でもティロサウルスのもっとも際立った特徴は
尖った骨質の鼻先だろう。
この鼻先が損傷した化石がいくつか発見されていることから、
この鼻先を武器に大きな獲物に突撃したのでは
獲物を動転させ、その隙に捕食したかもしれない。
おそらく
そういった段階で獲物を捕食するわけだから、
狙う獲物は大物ばかりだっただろう。
実に
ティロサウルスを含むモササウルス類は
ヘビのように口を大きく開くことができたのだ
なっており、これだけ大きく口を開けば、
頭骨の大きさが1,8mもあろうかというティロサウルスなら
かなり大型の獲物を飲み込めたにちがいない!
それを裏付けるかのように
あらゆる獲物を胃に収めたティロサウルスの化石が
すでに報告されている!
ペンギンのような海生鳥類である「ヘスペロルニス 」
大型魚類、
カメ類
そしてサメ。
さらに首長竜プレシオサウルス類。
なんと
小型であるものの
同類であるモササウルス類の「クリダステス」
まで丸呑みにしていたのだ!
ティロサウルスは
ヘビのように腹がはちきれんばかりの
一度に大喰らいタイプだったに
ちがいない。