宮城県南三陸町(旧・歌津町)の沖約1キロメートル
にある無人島「唐島」で
中生代三畳紀前期(約2億4500万年~2億4200万年前)の
地層から両生類の下顎の付け根の化石が発見された!
そして
これが国内最古の四足動物(魚類を除く脊椎動物)の
化石の発見になるのだという!
2008年6月24日産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/region/m20080624008.html
この化石を
ドイツのシュツットガルト州立自然博物館に
分析を依頼したところ
「マストドンサウルス」の仲間のものと判明したという!
マストドンサウルス 属名(Mastodonsaurus )
マストドンサウルスは三畳紀に繁栄した
極端に大型化した両生類だ。
化石はヨーロッパ、アフリカ、北米で発見されている
頭骨の長さは1mにも達し、
以前は全長2mぐらいと考えられ
頭でっかちの2頭身の姿だとおもわれたが、
(上のイラストはその古い復元図)
最近の研究により
胴体と尾は長く、ワニのような姿をした両生類と
いわれ、全長は実に6mという巨大両生類だ!
今回、
日本で発見されたマストドンサウルスの下顎の化石は
長さ6cmほどで
推定全長は1mほどと小ぶりなものとなっている。
今回のマストドンサウルスの化石が発見された
歌津町(現・南三陸町)といえば・・・、
海生爬虫類の魚竜・ウタツ魚竜(ウタツサウルス)の
化石が昭和45年に発見されたことで有名だ。
後に国の天然記念物に指定されている。
ウタツサウルス
学名(Utatsusaurus hataii )
原始的かつ最古級の魚竜として世界でも知られており
2億4000万年前の海に生息していたと見られる。
従来の国内最古の四足動物だったが、
今回の発見されたマストドンサウルスの化石は
それをさらに古い年代の地層から見つかったのだ!
国立科学博物館の真鍋真研究主幹は
「両生類の初期の進化はあまり研究されておらず、
また両生類は環境に敏感なので、
当時の日本の環境や生態系を知る上で
貴重な標本となる。
今後も現場周辺の本格的な調査が必要」
だとか。