もうすぐ北京オリンピックということで
競泳水着の開発についていろいろ話題があるようだ


自然界の生物の形からヒントを得て
考案された「競泳水着」が優れた性能を
発揮するという!


本格的な事の発端は2000年のシドニー五輪。
スピードとミズノが共同開発した
今までの露出度の高い水着と違い
全身を覆うがのごとく「サメ肌水着」
着て出場した競泳選手が世界新記録を続発。
一躍有名になった!


このときから「水着ハイテク化革命」が

起こったといっても言い過ぎではない!


■サメ肌水着■


サメ肌水着

サメの肌を模して厚さ0.5ミリの布地に幅0.5ミリ、
深さ0.1ミリの溝を1ミリ間隔で刻んだもの。
人間が泳ぐ時、肉体の凹凸によって、どうしても水流が乱れ、
水の抵抗を避けきられなかった。


盾鱗(サメのウロコ)

サメのうろこ(盾鱗)

水着の表面に溝ができることによって、小さな渦ができ、
これが整流効果を生むのだという!
これによりデザイン要素も含め、水着の表面摩擦抵抗は
約7%軽減したという!



■カワセミ水着■


カワセミ水着


カワセミ は空中から水中に豪快にダイビングして
魚などの獲物を捕らえる鳥だ!


そんなカワセミのハンティングシーンから思いつき
このカワセミの羽をもとに開発された水着は
強力な撥水性能を発揮できたという!


カワセミの羽をもとに編み出されたミクロの突起で
水の抵抗を5.5%低減させた!
このカワセミの羽をヒントに生まれた水着を使い
2004年アテネオリンピックで柴田亜衣選手は
見事に金メダルを獲得している。



■カジキ水着■


カジキ水着

今回、北京オリンピックに向け、
4月9日、ミズノから新開発の水着が発表された!

それは
時速100kmで泳ぐという

世界最速の魚であるカジキ をヒントにしたという。


カジキは体表面にぬめりのある物質を分泌し
水の抵抗を減らして泳いでいるという!

今まで「撥水性」を追求してきたが
このカジキ水着は
水に触れるとジェル化するという特殊素材で
水になじむ「親水性」で摩擦抵抗を抑えるという
逆の発想で開発された水着なのだ!


また撥水の加工も必要パーツに組み合わせることで
生地表面の乱流を抑え従来比で
8%にまでに摩擦抵抗を軽減しているという!


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しかし
このミズノのカジキ水着が北京オリンピックに使用されるかは
雲行きが怪しくなってきた。

英スピード社の高速水着として注目されている「レーザーレーサー」という
競泳水着を着た選手がわずか1ヶ月たらずで13回の世界新記録を
たたき出しているのだ!
そして
6月6日、
北島康介ら日本代表5人の選手もこのレーザーレーサーを
ジャパンオープンで試したところ日本新記録を連発!

日本水泳連盟はミズノ、デサント、アシックスの3社と
契約を結んでいるため、
日本代表選手に
スピード社のレーザーレーサーは使用できないことになっているが、
「オリッピックではこの水着でないと勝負にならない」
「選手に水着でハンデをもつことに悩むのはよくない」といった声もあり、
契約違反をしてまでも

スピード社の水着でオリンピックに望む可能性は濃厚だ!


この記事を書いている最中にも

北島康介選手がレーザーレーサーで

世界新記録を出しているニュースがテレビでやってる・・・。