イザリウオ
学名(Antennarius striatus )
海の中を泳ぐでなく、歩くという変わった魚。
その海底を這って歩く姿から「イザリウオ」と呼ばれた。
しかし、このイザリとは今では差別用語であるらしい。
イザリ=躄る(いざる)・・・座ったまま進む。膝や尻を地につけたまま進む意味合いから
足の不自由な人に対する差別用語になった。
ということで
2月1日、日本魚類学会が「メクラ」や「オシ」など
差別的な言葉を含む魚の改名を決めたと発表した。
魚類の標準和名に「待った」の声かかる
日本魚類学会標準和名検討委員会委員長の瀬能宏氏名義で出された、
日本魚類学会会長の松浦啓一氏への文書がネットで話題となっている.......... ≪続きを読む≫
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対象となる差別用語は9語
改名される魚類は32種だ!
■メクラ(目の見えない人に対しての蔑称。)■
メクラウナギ → ホソヌタウナギ
クロメクラウナギ → クロヌタウナギ
メクラアナゴ → アサバホラアナゴ
オキナメクラ → オキナホソヌタウナギ
■オシ(押し黙るから言葉を話せない人に対しての蔑称。)■
オシザメ → チヒロザメ
■バカ(馬鹿)■
バカジャコ → リュウキュウキビナゴ
■セムシ(背中が曲がる奇形のこと)■
セムシイタチウオ → セダカイタチウオ
セムシクロアンコウ → クロアンコウ
セムシカザゴ → ニライカサゴ
セムシダルマガレイ → オオクチヤリガレイ
■イザリ(這って動く様子。足の不自由な人に使う蔑称)■
イザリウオ → カエルアンコウ
イザリウオモドキ → カエルアンコウモドキ
ムチイザリウオ → ムチカエルアンコウ
ロケットイザリウオ → ロケットカエルアンコウ
ボンボリイザリウオ → ボンボリカエルアンコウ
ソウシイザリウオ → ソウシカエルアンコウ
オオモンイザリウオ → オオモンカエルアンコウ
クマドリイザリウオ → クマドリカエルアンコウ
イロイザリウオ → イロカエルアンコウ
ウルマイザリウオ → ウルマカエルアンコウ
エナガイザリウオ → エナガカエルアンコウ
ベニイザリウオ → ベニカエルアンコウ
カスリイザリウオ → カスリカエルアンコウ
ヒメヒラタイザリウオ → ヒメヒラタカエルアンコウ
■テナシ(手がない)■
テナシゲンゲ → チョウジャゲンゲ
テナシハダカ → ヒレナシトンガリハダカ
■アシナシ(足がない)■
アシナシゲンゲ → ヤワラゲンゲ
■セッパリ(背中の曲がって張り出ていること)■
セッパリハギ → セダカカワハギ
セッパリホウボウ → ツマリホウボウ
セッパリカジカ → ヤマトコブシカジカ
セッパリサギ → セガタクロサギ
■ミツクチ(先天性疾患の口唇裂のこと)■
ミツクチゲンゲ → ウサゲンゲ
詳しくは
日本魚類学会(日本産魚類の差別的標準和名の改名最終勧告)
http://www.fish-isj.jp/info/j070201_a.html
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メクラやミツクチなど特定の障害を持った人を指す差別用語が
対象となっているのが多い中、バカというのは
広く一般の人々の時と場合に指すことが多いので
果たして差別用語になるのだろうか。