去年の2月頃に「海遊館」 に行った時。
入り口にカメの甲羅の化石の標本がありました。
とにかくカメの甲羅とは思えないくらい
異様にデカかったです!
しばらく立ち止まって、そのデカさを堪能していると
前を通りかかる人がそれを見るや
「デカッ!」
また次に通りかかった人が
「デカッ!」
ほとんどの人が、そのデカさに驚いてましたね。
この化石は1972年8月に
南米北部のベネズエラで発見されたそうです。
ストゥペンデミス 学名(Stupendemys geographicus )
1000万年前の淡水域に生息していた。
淡水カメでは史上最大といわれ、
甲羅の長さはなんと2m40cm!
そして、頭から尾の先までの長さは
推定4mともいわれているとか!
甲羅は都合のよい平らになっているので、
この甲羅の上に乗って、
川渡りの移動手段に、
そして、フィッシングを楽しんで、
釣った魚はエサにしてあげたり・・・。
とにかく、川に浮かぶその甲羅の上に、
小さな爬虫類が日向ぼっこ、
カエルや水鳥の休憩場所として利用していたかもしれない。
ところで
太古の南米は巨大動物が多い。
プルスサウルス 学名(Purussaurus brasiliensis )
ストゥペンデミスと同じく1000万年前
アマゾンに生息していた
全長20mの巨大アリゲーター
フォベロミス 学名(Phoberomys pattersoni )
1999年にベネズエラ北西部ウルマコで全身の化石が発見された。
800万年前生息していたという史上最大のネズミ。
体重は700kgもあり、
ネズミの仲間でありながら、バッファロー級のデカさである!
アルゲンタビス 学名(Argentavis magnificens )
1979年、アルゼンチンの800万年前の地層から
化石が発見された。
おそらく史上最大の翼をもつ巨鳥で、
翼の開きは7mもあったとか。
なんとも
1000万年前ほどの南米大陸は
メガファウナ(大型動物)の時代であった。
ここに来れば、
自分の体がスモールライトかなんかで
小さくされた気分になることだろう。
ちなみに
現在、アフリカ大陸は野生動物の宝庫とよくいわれるが、
それはゾウやサイ、カバなど目立つ大型動物が多いからといえる。
アフリカ大陸では
大型動物の絶滅が少なく、現在に至ったわけだ。
南米大陸では
大型動物の絶滅が多かったらしく、
現在では脚光を浴びるような大型動物はいない。