■太古■

2億年前、1億年前・・・

中生代という遥か昔の恐竜時代。

その時代の海にはアンモナイトという

イカやタコなどが含まれる頭足類が

著しく繁栄していた。

エキオケラス

アンモナイトの一種。「エキオケラス 」 (Echioceras


アンモナイトは実に多種多様で海のいたるところに

その存在が確認できるほどだといわれている。

またそのアンモナイトを獲物とする海生爬虫類も

餌が豊富なのだからおおいに繁栄したことだろう。

モササウルス

モササウルス Mosasaurus

海生爬虫類のひとつ。

トカゲやヘビに近縁な海トカゲ

軽く体長10mを越える

逃げ惑うアンモナイト

恐竜時代の海では大型の捕食者である

モササウルスは食物連鎖の頂点に立ち、

次々と大繁栄しているアンモナイトを捕食し

まさにホクホクだ!

実際にアンモナイトにモササウルス類の

噛み跡が化石という太古の記録に残っている。


そして1億年後の未来の海。

アンモナイトの再来、そしてそれを捕食する大型捕食者。

まさに恐竜時代の海の光景が再現されることなろうとは・・・!!

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■現在■

周知のとおり、海には

絶滅したアンモナイトと同じく頭足類のイカが泳ぎまくっている。

イカの仲間には甲(貝殻)のあるものとないものがいる。

ヤリイカとコウイカ

コウイカ(甲イカ)のように胴体の中に

甲、いわゆる貝殻が内臓したものがいる。

コウイカの甲を発見!!

よく貝の貝殻と間違えられるのだが

コウイカの甲はよく浜辺などに流れ着いている。

いわゆるコウイカの亡骸だ。

コウイカの甲

コウイカの亡骸・・・。

コウイカの子孫はこの甲(貝殻)を発達させて、

様々な形に進化していくことになる。

そして1億年後の海へ・・・・


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■未来■

一億年後、世界的にも高温化が進む気候であった。

それは現在より気温が15度ほど高かったといわれる

恐竜時代の気候と酷似していた。


1億年後の海では獰猛な肉食動物が数多くいた

そのなかでも有名な未来動物を紹介しよう。


ホエールクロコダイル

ホエールクロコダイル

(クロチャン投稿未来動物です)

ワニが海に完全適応したものだ。

名前の通り、クジラのような巨体な海生ワニ。

暖かい1億年後の海の王者だ!


ネーレウス

ネーレウス

(孔明さん投稿未来動物です。)

500万年後は鳥類の時代とよばれ、

ペンギンが海に完全適応。そして

1億年後も生き残り、このネーレウスは

海のギャングシャチのニッチを受け継いだ!!

恒温動物であるこの捕食者は

一億年後の暖かな海では、極地方の数少ない寒流で

食物連鎖の頂点に立つ冷たき海の覇者。


ホエールクロコダイルは暖流、ネーレウスは寒流と

両者は相反することない。

そんな強力な捕食者がどこの海でも悠然と泳ぎまわる中、

食われる側のコウイカの子孫もそれに対抗すべく

様々な進化を遂げた!!


その名も

アーマードスクイド(装甲イカ)類

(原案者 オパビニマニアJさん)

コウイカ(甲イカ)の子孫である彼らは

大型化していった海生捕食動物、

ホエールクロコダイルやネーレウスなどに対し、
身を守るためにもともと体内にあった甲を
体の外側に外骨格のように、装甲板状の組織を
発達させ、身を守る仲間だ!!

まさにアンモナイトの再来である


未来動物投稿アップ板 にて

たくさんの未来動物アーマードスクイド類の投稿

ありがとうございます!!

ブルーアイド ヴァイキング

ブルーアイド ヴァイキング

(投稿 イラスト ・ オパビニマニアJさん)

ごく普通のオーソドックスな装甲イカ類。

青い目と角の生えた装甲たる姿は

タコのような姿の火星人版海賊バイキングを思わせる。


エクスカリバー

エクスカリバー

円卓の騎士アーサー王の伝説の聖剣をちなんで

名づけられた装甲イカ類。

本来、身を守るための装甲を攻撃性のあるものに転じたもの。

装甲の両縁はカミソリのように鋭利で

このエクスガリバーを飲み込んだ

ホエールクロコダイルが口内を激しく出血、損傷し、

息絶えたものも数多くいると言う。


フォーミュラスクイド

フォーミュラースクイド

(投稿解説・孔明さん  イラスト・オパビニマニアJさん)

装甲板を整流板として発達。

さらに噴射するための水を体内に取り入れる構造を

上下面に計4つ発達させ、

強力なジェット水流を生み出すという

極めて異例な種。

時速150kmという猛スピードで泳ぎ、

一瞬にして捕食者の追跡から離脱できる。


グラーキ

グラーキ

(イラスト投稿・ひろうすさん 解説投稿マダラさん)

一見、ごくありふれた装甲イカ類。

しかしその生態は実に恐ろしい・・・。

本種のグラーキという名前は

「クトゥルフ神話」に登場する
体表に生えた棘を突き刺して人間を奴隷として意のままに
操る邪神からきている。

その名のとおり、

装甲に生えている突起物には快楽の麻薬がついており、

その突起物で大型の肉食動物などの体に

突き刺し、痛みを感じさせずに付着する。

いわゆる天敵のいない捕食者に寄生し、

それを宿主を用心棒として

より安全な生活を獲得するわけだ。


身を守るためのイカの甲だった装甲板が、

敵である捕食者をも利用した進化を遂げるとは

恐るべし!!アーマードスクイド類。