人々から「最強」と呼ばれ続けている生物がいる・・・。


それは

太古の恐竜時代の暴君と呼ばれるティラノサウルス でもなく、

英知を振りかざし、万物の霊長と自負する人類でもない。


その生物は意外にもミクロの世界に存在していた。


熱帯地方から北極、南極、

川や湖、海や深海、また標高6600mの高山まで

そして、私たちの身近な場所にも、

世界中どこでも見られるという凄まじい生息範囲を誇る

その生物は


クマムシ(長命虫)

クマムシ

緩歩動物と呼ばれる体長1mm前後の小さな生物。

分類上、環形動物(ミミズなど)と節足動物の間に

位置する動物だ。

普段はコケや海藻などの液を吸って生きている。


コケの生えたジメジメした場所でしか活動できない

陸生のクマムシは

晴天が続き、まわりが乾燥した状態が続くと

体を縮めて樽状になり、仮死状態となる。

「生命」から「物」に変身するといった感じだ。

その状態で数年も耐え続けることができるという。

そしてもとのジメジメした環境になると

再び不死鳥のごとく、活動する生命へと復活する。

休眠状態のクマムシ

このクマムシが最強の生物と呼ばれるのは

その仮死状態のときの耐久力なのである。

100℃の高温で熱しても

-260℃の低温で凍らせても

耐えることができ、

活動できる環境に戻してやれば

再び不死鳥のごとく蘇る。

さらに

真空状態でも

また

人間の1000倍もの放射線耐性

備わっているという・・・。

これは宇宙空間でも死なないことになる!!

宇宙空間でも生きられる地球唯一の生命体なのだ。


ちなみに

人間が生身の体で宇宙空間に放り出されたら

瞬時に体の水分が蒸発し

ミイラ化になり宇宙空間を漂うことになる。