子供より自分が一番大事 | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。



息子が2歳を過ぎた頃から、やっと夜の寝かしつけはパパでも問題なくなってきました。
それまでは、ママでないとダメー!おっぱいがないと眠れないー!でした。

そんな息子も今は2歳8ヶ月。

今では、「ママは今夜お出かけだから、今晩はパパと一緒に寝てね。」と言うと、元気よく「うん!」と言ってくれます。
ママが家にいないと、おっぱいなしでも全く問題なし。
が、私が家にいると、いくらパパが寝かしつけようとしても未だに「ママー!!」になります。よくあるパターンですよね。

もっと早くからパパの寝かしつけに慣れさせておけばよかったかも、とも感じますが、「ママじゃないとイヤ〜!」というママッ子時期があった、という良い思い出になりますかね。

最近では徐々に私も夜は旦那に任せ、お出かけすることが増えてきました。

都合が合えば、お友達と夕食、ということもありますが、子持ちの友達が多かったり、仲の良いお友達は遠いところに住んでいたりするので、なかなか都合が合わないことが多く、もっぱら一人で出掛けています。
美味しい夕食をどこかでゆっくりと食べて、その後ブラブラ(夜間空いているお店で買い物したり)してから帰る、というのが定番です。
最低でも週に1回、多いときで週3回は出掛けるようにしています。
また、毎週日曜日は朝から夕方まで旦那が面倒をみることになっています。

最近では夜にサルサを踊りに行くことも増えました。これが楽し〜い!
サルサって汗もしっかりかくし、楽しい運動になります。
先日も、あるサルサダンスの集まりへ「1〜2時間程度だけ踊って直に家に帰ろうかな」のつもりで行ったのですが、気がついたら夜中になっていました。楽しくて時間が過ぎるのも忘れる、っていいことですね!
サルサを踊ると、私のラテンの血が喜んでいる感じがします。サルサの音楽も踊りもラテン文化も好きです。
サルサを踊る人達は本当にサルサが好きな人ばかり。男性も純粋にサルサが好きな人ばかりなので、下心なんて全くありません。だから、安心して踊れるんですよね。
昔は旦那と一緒にサルサ踊りに行っていましたが、やはり一人で行くと、踊りに誘ってくれる男性が多く、いろんなスタイルの踊り方の人達と一緒に踊れて楽しいですね。旦那がいると誰も誘ってくれませんからね。しかも、旦那は踊りが下手で楽しくない...汗

なんだか、ずっと冷めていたサルサへの情熱が最近戻った感じがします。

先月はお友達の家へお泊まりにも行きました。仲の良い友達同士でお泊まり会。
皆、普段は育児で忙しい人ばかりだから、その時は子供なしでゆっくりとお話しできたのが新鮮でした。
息子なしで一泊するのは、私はそれが始めてだったのですが、朝起こされない、というのはなんて贅沢なことなんでしょうね!
でも、さすがに24時間以上も息子と一緒にいないと、胸が母乳で張ってきていました。(未だに?と自分でもびっくりしましたが。)
息子と再会するなり、直に飲んでもらいましたよ。息子は再会した時の最初の一言は「ママ〜!」ではなく、「おっぱ〜い!!!」でした。どうせ、私はおっぱいですよ...

「子供を置いて、踊りに行くなんて...子供なしでもお泊まり会なんて...」
と思われる方もいるかもしれませんが、ここ最近、悟ったんです。

悟ったというか、以前から頭では理解していたけど、実際に行動にしていなかったことです。

子供よりも、まずは私自身をもっと大切にしないといけない、と。

もっと、自分の好きなこと、やっていて楽しいことを罪悪感なしで思いっきり楽しむことは結局は息子のためになるんだ、と。

ママが心からハッピー、ニコニコ出来る余裕があれば、子供もそれを感じるんですよね。
ママの心が満たされていると、育児にも余裕が出てくる。
特に核家族の場合は、これ大事ですよね。
ほぼシングルマザーのようで、育児のサポートがない、自分の好きなことが出来ない、毎回子供を優先的にしていては、ママは疲れるしイライラしやすくなるし、育児に段々余裕が持てなくなってくるし、子供を直ぐに強く叱ってしまうことも増えてきます。
子供もママのイライラを感じるて、最終的に情緒不安定になったり、自己肯定感が低くなってしまう... これ、よくあるパターンだと思います。

これ以外にも、私は、息子が私の「自分を犠牲にしている姿」を見て育てば、「これが妻のあるべき姿だ」と無意識に学んでしまう、というリスクもあると感じています。
そして、それを将来の妻に無意識に期待してしまう。(こうして世代の習慣が受け継がれてしまうのですね。)
アジアの文化ではよくあることかもしれませんが、「その人に尽くす=愛情」ではないんですよね。
愛情表現は「尽くす」だけでない。尽くす以外のことで愛情表現していれば、子供もちゃんとわかると思うんです。

なので、「尽くす=愛情」という観念は捨てて、今は、ママがお出かけすることは当たり前のこと、大事なこと、ということを息子に伝えて行きたいと思っています。

「ママはね、楽しいことをしてハッピーになりたいの。お出かけするのよ、私の為に。誰のためでもなく、私だけの為に。それだけ、ママの価値は大きいのよ。」というメッセージです。

常に自分を犠牲にして、育児と家事に身を捧げて、自分のことよりもまずは他人のことを...という姿勢は、それが「常に」だと、もはや謙虚ではなく、自分の価値を自分で下げているようなことにも思えます。
子供には、自分の価値を下げている姿は見せてはいけないのだ、と思うのです。

息子には、将来パートナーと一緒になった場合、パートナーさんに育児や家事を全て(或はほとんど)を任せるような人、それが普通だと思う人にはなって欲しくないんです。
その為には、今、私が実際に見せないといけないんだ、と気がついたんです。

子供が女の子の場合は、もっともっと大事かもしれません。
女の子はお母さんの姿をみて育ちますので、お母さんの生き方が、妻の、母の、「そうあるべき姿」だと思って育っていきます。

そもそも、私の親も、「男は仕事、女は家事育児が当たり前」というような世代でしたから、無意識に私がそれを学んでしまったんですよね。母がいつもほとんどの家事をして、いつも子供達の面倒を見て、いつも子供の為に、と自分を犠牲にしていた姿を見て来た訳ですから。
父が出掛けることは多かったですが、母が自分の楽しみの為に子供達を父に任せてどこかへお出かけする、ということは滅多になかったですね。記憶では、年に1〜2回程度だったような気がします。

だから、息子には私の伝えたいメッセージを、言葉だけでなく、「実際の経験」を通してしっかり伝えたい。

今では、息子はよく、「ママ、明日はサルサ踊りにいくの?」とか「今晩はお出かけするの?」とよく聞いてきます。「そうだよ。」と言うと、別に気にする感じでもなく、「じゃあ、パパとおねんねだ。」と少し嬉しそうにしています。

もちろん、お出かけした次の日には、「ママ、昨日サルサ踊って楽しかった。(或はお出かけ出来て楽しかった。)パパと一緒に寝てくれてありがとうね。御陰でママハッピーよ。」と伝えるようにしています。
子供よりも、まずは自分をハッピーにすることを大切にするママ。ママの価値は大きい。ママの自己肯定感は高い。ママがハッピーでいられるからこそ、家事も育児もハッピーな状態でできる。

男の子をお持ちの方でも、女子をお持ちの方でも、このようなメッセージを伝えて行くことは、大事だと思います。

そして、嬉しいことに、子供って、ママがハッピーだと、自分も自然にハッピーに感じてくれるんですよね。

子供がまだまだ小さい時は、頻繁に出掛けることは無理かもしれませんが、言葉がある程度理解できてくる頃には、ちゃんと説明して、ママは頻繁に、堂々と出掛けるべきだと思いますね。