こんばんは。
マッサージセラピスト&ドゥーラのエイミーズ紀子です。
皆様、良い３連休を過ごしましたか？（オーストラリアは３連休でした。）
私は仕事だったので、休んだ気分はしませんが、３日間、お天気が良かったので、気持ちよかったですね～。
さて、前々から、記事にしたいと思っていた内容なのですが、今日は葉酸についてお話しします。
葉酸は、妊娠前や妊娠中に重要な栄養素であることはよく知られていますね。
皆様、ご存知のように、妊娠前、妊娠中に葉酸が不足すると、赤ちゃんの先天性の異常（神経管閉鎖障害）の可能性が高くなります。
ということで、妊活されている方や、妊娠中の方では、葉酸サプリメントを飲まれている方が多いと思いますが、一般の葉酸（Folic Acid）サプリメントは、実は母体にも赤ちゃんにも良くなく、実は逆効果にもなる場合があるって知ってました？
医者でも知っている人は少ないので、葉酸サプリメントは一般的に妊婦さんに勧められていますが、妊娠中であるからこそ、注意して頂きたいものです。
葉酸に対して、英語では、Folic AcidとFolateという名称があるのですが、日本語では、どちらも「葉酸」と訳される事が多く、混乱しやすいです。
たまに、Folic Acidを葉酸、Folateを葉酸塩と訳されている場合もありますが、ほとんどの場合、Folateでもfolic acidでも、日本語では「葉酸」となっています。
Folic Acidは、合成の葉酸を指し、folateは、天然の葉酸（いわゆる天然のビタミンB９）を指します。
まず、Folic acid（合成の葉酸）は、自然界では存在しないものです。人工的に作られたものです。
Folate（天然の葉酸）は、自然界に存在するものです。天然ビタミンB９とも呼ばれています。
人工的に作られたFolic acid（合成の葉酸）は、まず、吸収性が非常に悪く、人によっては全く吸収出来ないこともあります。
そして、人工的なものには、必ず副作用があります。
Folic Acid（合成の葉酸）の代表的な副作用は、
吐き気
食欲不振
消化機能低下（嘔吐）
浮腫
不眠
皮膚の痒み
あれ？
なんだか、妊娠中によくある症状ですね？
葉酸サプリメントを毎日飲みましょう！と言われて、毎日飲んでいる人こそ、実はこのような症状を起こしやすいです。
天然のビタミンB９（folate）は安心ですが、合成のビタミンB９（Folic acid）は、避けた方が良い、のです。これは、ビタミンB９だけでなく、全ての栄養素に言える事です。
合成のビタミンやミネラルのサプリは避け、出来るだけ食事で摂る、食事で無理なのであれば、せめて良質な天然のサプリで摂る、が基本です。
ちなみに、天然の葉酸＝天然のビタミンB９が多く含まれている食べ物は、
レバー（良質なものに限ります）
卵（良質なものに限ります）
濃い緑野菜
等ですが、トップは、もちろんレバーです。
魚の肝臓にも多く含まれており、この為、私は妊活中や妊娠中の方には、発酵タラ肝油を強くお勧めしております。
天然の葉酸（天然のビタミンB９、Folate）は、吸収性もよく、普通に、食事から摂取する分には、副作用等はありません。
合成の葉酸（合成ビタミンB９、folic acid）は、人によっては、排出されずに、どんどん蓄積されてしまうこともあります。
蓄積されると、毒性を持つようになります。
そして、この毒性が体内で溜っていくと、なんと、天然ビタミンB９（天然の葉酸、folate）の吸収を妨げ、結局はビタミンB９が不足してしまう現象が起こります。つまり逆効果になる、ということです。
また、合成の葉酸は、毒性化されると、発癌性もあり、産まれてくる子供が喘息になりやすくなる、というデーターもあります。
なので、合成の葉酸（合成のビタミンB９）は避けるのが無難。
それなのに、多くの妊婦さんが、合成葉酸サプリメントで合成の葉酸を一生懸命摂ってしまっているのが現状です。
合成の葉酸サプリメントだけではありません。
最近は、精製された小麦粉や、コーンフレーク、パン等の加工食品にも合成の葉酸（folic acid）が添加されています。
妊娠前、妊娠中には大切なビタミンB９（天然の葉酸）ですが、合成のものではなく、食べ物から天然のものをしっかり摂るのが重要です。
なので、レバー、卵（良質なものに限ります）、緑野菜を意識しましょう。
合成の葉酸（folic acid）が入った加工食品や合成葉酸サプリメントは、思い切って捨ててしまうのが良いかもしれませんね。
尚、天然の葉酸（folate＝ビタミンB９）は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防だけでなく、栄養のある血液を作ったり、良質な母乳を作ったり、貧血や、卵巣内の卵の老化予防、がん予防等の効果もあります。
合成のものか、天然のものか、がキーポイントです。