オーストラリアは土地が沢山ありますので、オーガニック農場でなくても、羊や牛は草のある場所で(時間限定で)放し飼いで育てている農場は沢山あります。(ホルモン、抗生物質、穀物を使う使わないは別として。)
これらの羊や牛達は、時間は制限されてはいるものの、外で自然の日光を浴びることも出来るので、完全な閉じ込め式の農場で奴隷的に飼われることはありません。(牛乳用の牛は奴隷的に飼われることが多いですが…)
オーストラリアの家畜環境が一番酷いは、なんと豚なんです。
養鶏場も酷いことは酷いですが、オーストラリアはオーガニック養鶏場の数は比較的多いのです。
ところが豚になると、オーガニック農場はおろか、時間制限放し飼い農場さえ、本当に数が少ない!
オーストラリアでは、ほとんど全ての豚が閉じ込め式で育てられます。
これらの豚達は、一生に日光を一度も浴びることはありません。
新鮮な草を食べることもありません。
身動きがほとんど出来ない場所で、閉じ込められて、糞と尿だらけの環境で育つのです。
どうして、こんなふうに育てられるのか???
ずばり、消費者が求めるからです。(現状を知らずにいる、又は知りたがらない。)
そして、オーストラリアは豚肉の需要がすごい。
豚肉はもちろん、ソーセージや餃子には欠かせませんね。
そして、消費者は高いお金を出すのは好みません。(これが一番の問題!他のものにはお金を出しますが…)
この為、低コストで、短期間で、豚を大量生産しなければいけないプレッシャーが発生してしまう。
そうなると、放し飼いで、自然なやり方で、のほほ~んと豚を育てている余裕なんてなくなってくるのでしょうね。
たまに、フリーレンジの豚!なんていって売られている豚肉がありますが、一生のほとんどが閉じ込めの環境で、殺される前の数日間だけ放し飼い(時間制限)をした場合でも、「フリーレンジ」と呼ばれてしまうので、注意です。
低コストで(閉じ込め式、掃除なし、適当な労働者を雇う、最低品質の餌、殺し方も安い方法)、短期間で(成長ホルモン、動けないから直ぐ太る)豚を育てている農場…
はっきり言って、これは「農場」ではなく、「工場」です。動物虐待工場です。
このような工場で出来上がった豚は、不幸で、ストレスだらけで、毒素たっぷりで、ネガティブなエナジーそのものです。
病気持ちであることも考えられます。(もちろん検査なんてしないし。)
とにかく、非人間的な扱い方。
豚を創ってくださった神様にも失礼!
豚の大量生産がどれだけ酷いか、想像も付かない方は、是非こちらの隠しカメラ映像をご覧下さい。
このビデオはマイルドなほうです。もっと酷い工場が沢山あります。
キャンベラ付近にある豚工場(もう農場とは呼びません!)です。
羊や牛は無理だとしても、せめて豚だけは、数少ないフリーレンジ(本物のフリーレンジ)農場か、オーガニック農場で、のびのびと育った豚の肉だけを購入するようにしたいものです。それか、全く食べないか…
消費者は影響力があるのです!
そう言えば、この前、大手スーパーに、「オーガニック肉をもっと揃えて!」とクレームを出しました。(あまり行かないくせに…)
そして、紛らわしい「フリーレンジ」という言葉を、ちゃんと厳しく定義付けてほしいものです。
これは、オーストラリアの家畜庁に正式にクレームですね。
のびのびと自由に、当たり前であるべき環境で育ったヘルシーなお肉をゲットされたい方は、私が毎回購入しているこちらのお肉屋のホームページをご覧下さい。
デリバリーもしています。
このお肉屋さんは、動物保護に対する熱がとにかくすごい!(動物保護系ベジタリアンやべー癌の方は、批判するでしょうが…)
このお肉屋さんは、自分達の目でしっかりと見て、良しとしたオーガニック農場からのみ、お肉をゲットしています。
人間ではなく、動物が中心。
その為、買える肉の種類や数にも制限があります。
そして、いくら消費者が要請しても、環境に良くない、動物にとって良くない、というようなリクエストは一切受けません。
数ヶ月前、このお肉屋の顧客であった有名レストランPが、「もっとブクッと太った豚肉が必要…」とリクエストした時も、きっぱりと断ったそうです。
とにかく動物に対する熱情がすごいです。