しばらくの間、実家に滞在するという彼と一日一通か2通程度でメールが続いていた。

その頃、お見合いサイトから沢山の会いたいオファーが来ていた私はとにかく何人も会ってみないと分からないからという気持ちで、休日のたびにお見合いに出かけた。

そんな中で、熱烈にラブコールを送ってくる人がいた。

都内在住の同じ年の人だった。

他の人と違い、メールが異様に長く(今だから異様に感じる)とても熱いメッセージが送られてくる。

「ありちゃんにプレゼントを買ったんだ」といわれたときは舞い上がった。

気の合う2番目の人とのメールは定期便なのに、電話でもかなり都内の3番とは盛り上がった。

そして、会おうという話になり・・私は平日休みの彼のために仕事の予定を空けて待っていた。

ところが、お休みだというのに仕事のトラブルから来るのが厳しくなったという3番。

それに、話のつじつまが合わないことがある。

私が一番気になったのは、会う予定をつぶしたトラブルには解決するのに
お金が必要だというところだった。

これにはさすがの私も少し引いた汗

お金の話はスルーして、メールと電話のやりとりは続き、いよいよ会おうという段階になるとなかなかスケジュールが合わないと言ってくる3番に私は警戒心を持ち始めた。

まだ会ったこともないのに、とろけるようなスイートな言葉の数々。

まわりの人間も「それっておかしいよ」といい始めた。

私もおかしいと思っていた。

そして私はこんなぐだぐだなのにスイートな関係にケリをつけるべく、行動に出た。


それは彼の定休日。

やることがない、暇だと言っていた彼になげかけてみた。

「その日、私は出張で○○まで行くから、よかったら☆☆駅まで来ない?」

これで来なかったらもういいやって思っていた。

私にって買ってくれたプレゼントを持って来てくれたら本物だろう・・

そう思っての投げかけだった。


果たして彼は来るのか?散々スイートな台詞を言っておいてまた来なかったら・・

年収詐称疑惑、仕事詐称疑惑、その他諸々彼には怪しい部分が拭えなかった私は勝負してみようと思ったんだ。