若者たちは、五度死ぬ。 -22ページ目

若者たちは、五度死ぬ。

The Underground Youth

だから

いけやです!!




大学のとき、
卒業必要単位を全部取り終わって、暇だったから
フルタイムでバイトしてたんだ。
CM製作会社でバイトしてた。
いわゆるテレビ業界ってやつなんだけど、イメージ通りの世界で、かなりドロドロしてた。
俺みたいなバイトの下っ端は全くそういうのには関係無い仕事をしてたんだけど、
プロデューサーくらいになると、人間関係がものをいう仕事が多くなる。
タレントを起用したり、取引先から仕事を取ってきたりね。
彼らは相当な人間関係のプロだよ。
相手の気持ちを察して、相手の立場を考えて、言動を行っているんだ。
ものすごい他人を意識して仕事をしている。
で、
おれはせっかくこういう世界を間近で見れているんだから、
プロデューサーの仕事術を盗みまくろうって思ったんだ。
だから、
なるべく彼らの近くで仕事をしたし、絡みまくった。
いろいろ実験してみたんだ。
彼らはどういう風に人と接するんだろう?って疑問に思ったから。
お世辞を言ってみたり、自分の気持ちをぶつけてみたり、飲み会で図々しく隣に座ってみたりね。
でも、
すべてバレてたね。
俺の言葉がすべてお世辞だってことも、何を欲しているかも。
だから、決心した。
気持ち悪さを感じる行動は、絶対しない。って。
その言動に対する自分の違和感は、間違いなく相手にも伝わっていて、本心が簡単に悟られる。
だったら、そういう言動はしないほうがいいんだよ。
確固たる素の自分を貫くんだよ。
それの何がいいかっていうと、
成長が速いんだ。
だって、おれらは誰かにおすすめされたものよりも、自分で、いいって気づいたものしか使わないだろ?
だから、他人がオススメしてくれた音楽を聴かないんだよ。
自分のタイミングで聴いてみて、いいじゃん!って気づいて、始めて聴きだす。
自分で気づいたものしか信じないんだ。
だから、確固たる素の自分を貫いて、怪我をするしかないんだ。
そのくらいしないと、自分は間違ってたんだって気づかない。
怪我をして気づかないと、新しいものを自分の中に落とし込めないんだ。
おれらの自己重要感、プライドは以外と硬い。
おれはプライドなんてないっていうやつが以外とプライド高いわけ。
だから、気持ち悪さを感じる行動は、絶対しない。って決心するしかないでしょ。



ちゃす。