オーストラリアは春を飛び越えて夏に突入しました。。。
暑い!
日本はやっと涼しくなったころでしょうか。
台風の被害にあわれた方々、心よりお見舞い申し上げます。
さて、本当にあった話なんですが、あまりにも気になってるのでここに書いておこうと思います。
オーストラリアにワーキングホリデーで来られる日本人女性の数は年々増えています。
年齢上限も25歳までだったのが、ずいぶん前に30歳まで上げられたことも影響しているようです。
それに2005年以来、政府指定の地域の農場などで季節労働することによって、滞在をもう一年延長できる、セカンドビザがもらえるという特典もできたりなんかして、ワーホリ人気は上々のようです。
なぜか、「看護婦さんをやっていたけど、仕事が大変でブレイクが欲しくてワーホリに来た」という方によくお会いします。
日本で社会人をやってみて、ストレスが溜まって。。。あるいは、本当に自分がやりたいのはこの仕事なんだろうかと疑問を持ち、自分探しの旅に来られる方もたくさんいらっしゃるようです。その気持ち、よーーーーくわかります。
活発に自分探しをできる人はいいのですが、何をしにわざわざオーストラリアまで来たのか、本人自身もわかっていない人も沢山いるようです。
それでもいいんです。安全に楽しんでワーホリを過ごしていれば。
つい先日あった話です。
アルバイトでお金をためて、ワーホリでこちらへ来て、現在語学学校で英語を勉強しているという女性とお話する機会がありました。
彼女、困っているというのです。
ある休日、彼女は英語の勉強になると思い、一人で映画を見に行きました。
はじまるまでまだ時間があったので、映画館の飲み物を買う行列にならんでいると、 親子だと言うオーストラリア人男性二人に声をかけられました。お父さんは50代ぐらい、息子は20代のように見えます。英語はあまりよく分からなかったけ れど、親切な感じ がしたので「明日食事に行こうよ」と誘われた時、フルネームと、携帯の電話番号を教えました。
翌日、待ち合わせ場所に行ってみると、親子二人でくると思っていたのに、お父さんしかいません。どうも二人だけで夕食のようです。何か変だと思いつ つ、食事中に色々と聞かれ、行っている学校の場所、facebookのアカウント名、メールアドレス、今住んでいる住所まで、聞かれるまま教えました。
食事が終わると、「家まで送るよ」と言われ、外に出てみると大きなバイク。ヘルメットを渡され、二人乗りで、家まで送ってもらうことに。。。家に着 いたら、「家の中に入れてくれ。」と言われ、入り口で困っていると丁度でかけていたホストファミリーが帰って来たため、その場はそのまま帰ってくれまし た。
しかしそれからは、毎日学校の前で待ち伏せされ、断ってもメール、facebookのチャット、携帯への電話、テキストメッセージぜめ。どうしたらいいでしょう?
「困ってる」
開いた口がふさがりませんでした。困ってるだってえ???!!!
彼女には自分がどれだけ危ない橋を渡っていて、今生きているのがどれほど幸運なのかという自覚がありません。
なぜ会ったばかりの人に
1) 名前と電話番号を渡し
2) 一緒に出かけ
3) 語学学校の場所、facebookアカウント、メールアドレス、住所までを教え
4) バイクの後ろに乗ってしまうのか
彼女の答えは
「フレンドリーだったし、英語を教えてくれるといったから。」
卒倒しそうになりました。
そんな簡単な理由で?
オーストラリアでは強盗+強姦+殺人事件は毎日のように報道されています。
オーストラリア人の女性ですら多くの人が被害にあっているんです。
Stranger Danger
(知らない人は危ない)
という言葉を小学生から頭に叩き込まれているオージーでさえ、被害にあうのに、英語が話せず、地理感覚の無い日本人女性が、バイクに乗せられてどこかに連れて行かれたら、もうそれでおしまいです。
会ってすぐの人と出かけて行方不明になっても、警察も探しようがありません。
今生きていられるのが、彼女の場合、本当にラッキーなのです。
その所を説明しても、今一つピンとこないようです。
じゃあ、日本で50代の男性に声をかけられたら、あなたは自分の住所や電話番号を教えるの?と聞いたら、
「そんな事!するわけありません!」
「じゃあ、なんでオーストラリアではするわけ?」
これは彼女のみならず、日本人が陥りやすい弱点です。
英語力の低い人が英語で質問された場合、話を煙に巻いて答えないという語学力がないため、聞かれるままにすべてを正直に答えてしまうんです。
その点を考慮したにせよ、彼女のやったことは、自殺行為としか思えません。
海外にいるあなたの娘さんが、こんなに無防備だと知ったらどうですか?
心臓が止まりそうになりませんか?
私は彼女の親でも親戚でもありませんが、心臓が止まりそうになりました。
まず彼女にアドバイスしたことは
- 学校の行き、帰りは必ず友達と一緒にいること
- 住所を変えること
- 携帯の番号を変えること
- facebookのセキュリティ設定をすること
取りあえず、声をかけた50代の男性は彼女をひっかけたかっただけのようで、強引な手にでてはいないなので、断り続けて交流を絶つしかありません。
一番手っ取り早い解決方法は、学校でボーイフレンドができたって言って、友達にボーイフレンドのふりをしてもらうことだけど、
「この方法はもし、あなたがこのおじさんと付き合いたくないなら、だよ」
「もちろん、付き合いたくありません!!日本に彼氏がいるんです!」
・・・
海外に彼女を送り出している彼氏、こまめに連絡とってあげてください。
頼みます。
彼女のような話、実はよく聞く話なんです。
実際に被害にあった人もいます。
日本人女性、甘く見られてます。
英語ができないなら、日本にいる時よりももっと慎重に行動するべきです。
ワーキングホリデー、とても素晴らしいシステムで、素晴らしい体験をした人もたくさんいます。
どうか、ワーキングホリデーで来豪している日本人のみなさんが楽しい体験をして、無事に安全に日本の家族のもとへ帰ることができますように。
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→海外安全ドットコムのコンサルタントやってます。
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