一昨日秩父宮ラグビー場で慶應義塾と同志社の定期戦が行われた。100回目となる記念すべき対戦に先立ってシニアOB戦・若手OB戦・レジェンドOB戦が組まれ、懐かしい顔触れが一堂に会した。
私は残念ながら秩父宮には行けなかったが、特にレジェンドOB戦は慶應義塾から松永・村井・生田等が、同志社から大八木等が出場、あの幻のスローフォワード事件で有名な昭和60年度全日本大学ラグビー選手権決勝を争ったメンバーが勢揃いしたそうだ。
まあ花試合ではあるが、今や正月の準決勝進出すら縁遠くなった慶應義塾にとって、こんな時代もあったことを思い出させてくれる貴重なイベントである。先だってローソンの社長を退任した玉塚元一氏も出ていたそうだ。現役時代は大型フランカーとして活躍していた。
また若手OB戦では、廣瀬俊朗氏が司令塔として絶妙のパスでチームを勝利に導いたようだ。
東芝の経営危機がブレイブルーパスにどのような影響を与えるのか読めないが、廣瀬氏にはいずれ母校の監督としてチームを再建して欲しいものだ。
ところで当日のメインイベントは現役の定期戦だった。
結果は40-55で、乱戦の果てに敗れ去った。
まあまだ春の時点でとやかく云うこともないが、観戦記などには後半になって日本代表にも召集されたWTB鶴田に完全にディフェンスを破られ、トライを量産されたらしい。
私の学生時代(当時の選手達は今やシニアOB戦のメンバーとなっている)、そしてレジェンドOB戦のメンバー達が戦っていた頃は、とにかくディフェンスが固く、勝っても負けてもロースコアであった。
昔と今ではラグビー技術もルールも変化しているから、単純に「昔は良かった。それに引き替え今の選手達は・・・」などと云うつもりはない。
ただ今季の塾も決して得点力の高いチームではなさそうで、好成績を挙げるためにはディフェンスに磨きを掛ける以外にはなく、この試合の教訓を受けてこれから如何に修正していくのか、見届けて行くこととしたい。
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