神戸ルミナリエ | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

今月2日から昨日まで開催されていた神戸ルミナリエ。今年で22回目を迎えたが、地元では見直し論が出ていると言う。

私が大阪に居た時、確か2005年の時だと思うが神戸まで観に行った。

人の多さにも辟易したが、荘厳なイルミネーションには息を呑んだ。阪神淡路大震災の鎮魂というコンセプトに相応しい、神々しささえ感じて会場に立ち尽くしたものだった。

当時でも見直し論はあった。私が観に行った時は11回目だったが、元々震災後10年で止める計画だったとも聞いていた。

それが現在まで続いたのは、最盛期で500万人、今回でも300万人を超える見物客を動員し、神戸の年中行事として定着していることの惰性もあるが、やはり震災の記憶を留めて犠牲者を慰霊する神戸市民の心情が大きいのではないか?

年々見物客や協賛金が減っているそうだが、ルミナリエの原点である「鎮魂」はどうするのか?

10年で止める筈のところを現在まで続けて来て、止める大義名分は何なのか?イベントとしての旨味がなくなったから止めるのか?元々最初から赤字覚悟の企画だった筈である。

止めることは何時でも出来る。震災の記憶を風化させず、鎮魂の思いを新たにするための仕掛けはルミナリエに拘らずとも必要だろう。

神戸の人びと、そして我が国の叡智が問われている。



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