しかし毛蟹を食べるだけでは、誰しも満足出来ない。そこに美酒がなければ毛蟹の有り難みも半減してしまう。
ということで、毛蟹に相応しい日本酒を選ぶべく永福町のヤマザキ屋に赴いた。
ショーケースには飲んでみたい銘柄がいろいろ並ぶ。目移りしながら「夜明け前 純米吟醸 しずくどり」、「鍋島 純米吟醸」、「ホワイト 射美」の三本を選んだ。
この日、毛蟹のお供に選んだのは「夜明け前 純米吟醸 しずくどり」。生酒であることと持ち味であるフルーツの香りのフレッシュさが、毛蟹に合うと思ったからだ。
しずくどりとは、袋に入れた生酒を、手で絞るのではなく、一滴ずつ垂れてくるのを溜める手間の掛かった製法で、「夜明け前」の中でも最も人気のある銘柄だそうだ。
ジャンルとしては濃厚甘口に入るのだろうが、フルーティで爽やかな後口が良い。評価の高さも頷ける。
毛蟹の旨味との相性もピッタリであり、調子に乗って若干飲み過ぎたかも知れない。まあお陰で三連休でのリフレッシュが出来たと解釈したい。
今日は東京でも開花宣言が出た。明日から年度末総仕上げに向け、老骨に鞭打ってスパートを掛けよう。
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