昨年フェースブックを見ていたら、マンドリンの巨匠ラファエロカラーチェが1924年に来日した時の動画がありビックリした。写真でした見た事がない人物なので、先日のシヴィターロの時と同様興奮した。カラーチェは隣の日本人と思われる人物と言葉を交わしているが、イタリア留学した事のある武井氏なのだろう。娘が結婚するので来日したらしいが、そのお相手らしい人と娘も一緒にいるようだ。貴重な動画です。それにしてもどこで撮影されたのだろう。そして武井氏以外の日本人達は何者か?恐らく武井氏の友人なのだろう。ひょうきんな人もおり、面白い。

ところで、この動画のバック音楽だが、カラーチェ自身の演奏のSP録音盤で、CD化もされ私も持っている。この動画を見た時はすでに持っていたのだが、曲名までは思い出せないまま過ごしていた。しかし、その後も長くこの曲が心に残っていて、最近になり無性に弾きたくなってしまった。曲はマンドリン協奏曲第一番。カラーチェの前奏曲は何曲か弾いていた私もカラーチェの協奏曲は楽譜を見て難解そうなので敬遠していたのだが、ついに弾くはめになった。この動画を見た時は弾けそうに思ったのだが、、、

弾き進むにつれ難しくなる。相変わらず楽譜通りでは指が届かない箇所もある。動画で聴かれる最初の部分は弾きやすいが、その後が難解だ。美しい底なし沼に足を突っ込んだ感じで、苦しいが、この曲の虜になり引き返せない。このまま最後まで弾けるようになるまで練習を続けるしかないと覚悟を決めた。

カラーチェ自身の演奏も良いが、演奏スタイルが時代がかっているし音がクリアでないので、最近の演奏で模範になるものはないか探したらあった。日本人の若手奏者望月豪氏の演奏だ。素晴らしい技巧で歌い上げている。