久しぶりの投稿です。

もう気づかれてると思いますが、この1~2年程投稿は少なくなり休止状態です。

これからも投稿する機会がないと思われますので、きちんと説明し休止した方がよいと思い、

投稿する次第です。

 

実はこの1年以上マンドリンを弾いていません。新たにオールドマンドリンを手に入れる事

もしていません。

なぜなのか?

 

主だった著名なオールドは手に入れ確認する事が出来ました。そういう意味で新たなオールドの入手

意欲もなくなりました。もういいかなという気持ちもあります。それ以上にマンドリンよりも他の楽器

すなわちバイオリンに興味が移ったのです。

 

昔の話から。

クラシック音楽は好きだったのですが、学生時代はお金なく演奏会を聴くなど出来ませんでした、しかし

社会人になってから、経済的にも余裕が出来、足しげくクラッシックの演奏会に通いました。

内外の有名オケをよく聴きに行きました。当時の名指揮者カラヤン、ベーム、バーンスタイン、ヨッフム

、ムラビンスキー、ハイティンク、渡辺暁男、朝比奈隆、小澤征爾などの指揮で生で聴いたのです。

マンドリン合奏では飽き足らず、本格的なオケで弾きたいという気持ちがありましたが、バイオリンは初心

者並。とてもアマチュアオケには入れないと思い断念し、マンドリンを弾いていたのですが、、、、

2023年末自宅から近い藤沢にシニア主体のオーケストラがある事を知りました。ここなら、受け入れて

くれるかもしれないと思い、バイオリンを再開、昨年秋ようやくオケの正式加入できました。

 

ベートーヴェンなどの著名な作曲家が作曲した名曲はやはり作曲家が指定した楽器で弾くのがベストです。そ

ういう著名な作曲家の曲を指定された楽器で弾きたかったのです。運命とかマンドリン合奏で弾いても、作曲

家が意図した曲にはなりません。これは明らかです。話は逸れますが、その境界線が分からず自己満足で弾こ

うとするマンドリン界隈の一部の方がいるのは残念です。マンドリンだからこそ出来る感銘を与える曲をむし

ろやるべきなのではと思います。

 

という訳で、今はバイオリンを弾く毎日。バイオリンの習得はマンドリンより困難なので、マンドリンを弾く

余裕もありませんし、むしろバイオリンに集中した方が、習得の早道と思い、あえて弾いてないのです。高齢

となり残された時間もわずかです。後悔せず終わりたいのです。

こんな状態なので、マンドリンへの興味も薄れました。新規に投稿する話題もありません。

昨年秋にマンドリンへの興味を奮い立たせようとアロンソのマンドリン演奏会に行きましたが、感銘は得られ

ませんでした。もっと若く、かつ練習時間が取れる環境なら両方楽しむ事をしたでしょうが、体力や俊敏さも

衰えてきた今、精いっぱいもがき続けバイオリンのみに挑戦したいのです。

 

ブログを開設したのは2006年5月8日なので、19周年目を迎えます。こんな長くオールドマンドリンの

事を投稿し続けた事は訳があります。

このブログを開設する前に海外オークションでVinacciaを手に入れました。しかし、ボディの内部に貼られる紙は貼り直しがされており、ラベルはなんと貼られておらず剝ぎ取られた状態で、内部に置かれていました。確かに剥ぎ取られたラベルの記載内容は正真正銘のVinacciaのものですが、本体から離れている為、真贋が確定できません。楽器

の特徴から見て私はVinacciaに間違いないと思ったのですが、確証がないので、某専門店の店主に見せたところ首を

傾けるばかり、「Vinacciaはこんな膨らみが大きくないはずなんだけど、、、」と言われて判らずじまい。それであれば

自分自身が楽器を集め、特徴を把握して鑑定できる力量を身に着けようと思い立ったのです。それ以降安サラリーマンに関わらず楽器を集め始めブログで公開してきたのです。その過程で判ったメーカー毎の特徴がありますが、特にナポリのマンドリンでは楽器本体の形状、装飾や部品が似ている場合もある事が分かりました。他の工房のものを請け負ったり、装飾を同じ職人が複数のメーカーの楽器に施したり、共通の部品を使ったりという事があるのではないかという仮説が成り立ちます。しかし全て完全に証明する術はありません。また、また1900年前後のナポリのマンドリンメーカーは異常に多くその後急激に減るのが確認できます。出来ればイタリア現地に訪れて、マンドリン全盛期時代のナポリでの様子を楽器製作面からも社会史、文化史的な側面からも深く調べたかった。日本にいてはそれは出来ないし、調べる時間的な余裕もありません。生まれ変わってからやりたいと思います。話は元に戻りますが、

結局例のVinacciaはオールドマンドリンの大御所O氏に鑑定してもらい、本物である事が判りましたが、私がこれほど

までにオールドマンドリンにのめり込むきっかけを作ってくれた店主には非常に感謝しています。

 

このブログは終了でなく、休止です。将来またマンドリンへ興味が戻る可能性が皆無とは言えないからです。

現時点では1パーセントくらいですが、気分屋なので、また元に戻るかもしれません。その可能性を残して

おいた方が自分の為にも良いと思ったのです。

 

これからはバイオリンの習得に力を入れていきます。技量を身に着け将来的にはクレモナ黄金時代のバイオ

リンの名器を手に入れる事が目標です。夢では実現できないので、イチロー風に夢でなく目標にして努力し

ていきます。

 

休止なので、ブログを閉鎖する訳でなく、過去の記事や写真は見れます。リンクを貼ったり引用する事はか      まいませんが、リンク元を表示していただけたらと思います。

 

あんなにオールドマンドリンに夢中になっていたのに今は冷め切ってしまい。自分でも驚いています。ただ、

夢中になっていた時は楽しかったです。大変幸せな時を持ちましたので、後悔などしていません。マンドリ

ンを弾いてなかったら、バイオリンも弾けなかったでしょう。またオールドマンドリンを通じて欧州の文化

に触れる事も出来ました。二つの楽器を同時に楽しむ事が出来ない不器用な性格なので、今度はバイオリン

に全力で取り組み、今後の人生を充実させたいと思います。