まずは、第1幕

一番最初に音響で人の声が入りました、曲とかそんな感じではなく「うーーーー」って感じの女の人の声が入っていて聞きようではちょっと怖い・・・。本当の幕開けではソプラノの歌声が入りました。

その後、赤ん坊のちょっと辛い泣き声・・・。聴いていて子どものいる私にとって、椅子に座ってられない泣き声です。そして舞台が明るくなり、中央にベビーベッド、夫人ケイトと夫アーサーが医者に赤ん坊の病の峠は越えたことを伝えるところから始まります。赤ん坊の名前はヘレン。

両親はヘレンが元気になるということに喜びを感じていましたが、ケイトが気が付きます・・・・・。

ヘレンの目には光が届かず、耳には音が届かないことを・・・・。

そして、6年後のある日、ヘレンが庭に出ると召使の子どもが遊んでいます。もちろん目は見えず耳も聞こえませんが、その分気配というものを人よりも感じることが出来るのでしょう、召使の子どもの側に行、彼らが何をしているのか、彼らの口がなぜ動いてるのかと手で探ります。強引に口の中に手を入れたりされるので、彼らが嫌がると、癇癪をおこし危くはさみで傷をつけそうになります。


これを見てて気が付いたが、随分前にテレビで見たダウン症の男の子を思い出しました、彼は目が見えず、耳も聞こえないという障害も負っていました、その子は、外からの刺激がないので、自傷をしてしまうという説明があったことを思い出しました。

ヘレンは脳に障害がないから、自傷と言うよりも、自分の周りの様子が自分と違うことに違和感を覚えていたのかもしれない、それが何かわからないから彼女の表現方法として癇癪という方法を使っていたのでしょうね・・・。

ただ、手におえないヘレンの所業を見ながら母親ケイトが


「どう教えていけばいいかわからい、どう育てていけばいいかわからない!!」


泣き叫びながらヘレンを抑えている姿をみて、次男の成長に悩んでいた自分と重なり涙があふれました。

私も同じ言葉を何度も言いました。

今更ながら、次男に怒鳴りつけて怯えさせていたことを後悔しています。彼には理解できなかっただけだったとやっと今頃わかりました。


さて舞台に戻って、そんなヘレンの家庭教師として、アニー・サリヴァンが選ばれます。彼女は眼が良くないです、そしてまだ、人を教えるということもしたことがない、そんな彼女ですが、ヘレンの教育係になろうと決意して盲学校を出て行きます。

そして、ヘレンとの対面。


もう、ガラスの仮面で読んだ世界がそこで繰り広げられています。ドンと置かれたスーツケースに、気配で気が付いたヘレンがすぐに興味を持ちます。でも、近くにいる人の気配がどうもいつも知った人間とは違って、自分にとってどうも不都合な人間のようだと、獣に似た感覚で掴んでいるようでした。

充希ちゃんの顔の表情なのですが、無表情に近いのです。何か不都合が起こった時のみ、犬の唸るような表情になるんです。もちろんセリフは、唸るのみですwww


木南さんの、サリヴァンは、はつらつとしていて、なんだか赤毛のアンのような感じがしました。


続く