Merry Christmas!!
皆様、「ロザリオと共に炎に包まれ」を読んで下さりありがとうございました。
如何だったでしょうか。歴史もののBLは2度目ですが、前回と違ってこちらは
実在した人物の名前を表にしっかりと出して書くという物で、内容もボーイズ・ラブ
というよりは、歴史を重点に置いたような話にしてみました。
書くきっかけは、前作の「飴に来世を誓って」と同じく、私の故郷の話でBLをと思い
まぁ、美男子の天草四郎はそれに一番合うと思ったことと、島原が、私の夫の実家でも
あるというのが最初でした、それで、資料集めにウィキペディアで検索をかけて、
その資料を読んでいるうちに、あれ??っと思ったんです。夫は島原出身なので、これが
一揆だと知っていましたが、私は、宗教戦争のように思ってました。一向一揆と同じ意味合い
が強く幕府VSキリシタンじゃないのがこの、島原の乱だったわけです。なので、天草四郎時貞は
殉教者となってないわけです。
調べてみれば、関ヶ原の合戦まで遡ることになりました。キリシタン大名 小西行長という、かなり
有名な武将の名前が出てきたり、時貞の父親が、その筆頭祐筆だったりと。愕くような史実が出てきました
PCでばかり調べてもしょうがないので、実際に、今年の夏は、島原城と、原城後に行ってきました。
現在メモリアルパークになっているところから、海に吐出した部分まで城はあったらしいのですが、
今はその面影はないです。海も少し遠い場所になります。と言ってもすぐ海なんですが・・・。
そして、このお話の主人公、天草四郎時貞についてですが、天草四郎本人の資料はほとんどありません。
が、美輪明宏さんの著書、「霊ナァンテコワクナイヨー」に、少し彼の話が載っていましてそこから、
彼の話を取り出しました。興味のある方は読んで見られるといいです。
この場合、「信じるか信じないかは、あなた次第です。」ということになると思いますが、
私はこの本の時貞を軸にして、そして、美輪さんの雰囲気を思い出しながら、時貞という人物を作りあげました。
運之丞もその本の話の中では実在する人物です。首の話も、そこに書いてあります。
首の話があったので、この二人をカップルに仕立て上げたんですが・・・。
時貞も、人間だし、16歳という年から考えて、まだ思春期だし、恋に、人生に悩んで生きていたんだろうと
思いますそんな一面を描きたくて書いたつもりです。彼は、ヒーローとしてではなくて、一人の人間としてこの
世に生をうけて、弱い人々を助けるために島原の乱の総大将となったと私は思ってます。
どん底の中に、光を求めて行動した彼らの時代に思いをはせながら
OLAILA