奈良国立博物館で開かれている「空海」展に行ってきました。
「空海ってどんなことをしたの?」とか、「密教って何?」とか、素朴な疑問にも答えてくれる、素晴らしい展示でした。
私も、通り一遍の、表面的なことしかわかっていなかったのですが、「言葉で表せない」という密教の教えを、わかりやすく示したのがマンダラなんですね。
胎蔵界マンダラと金剛界マンダラ、二つの違いもわかりやすかったし、さらに、立体的に見せる工夫もされていて、エネルギーの高さを感じました。
単に遣唐使として唐に渡り、仏教を学んできた、というだけではなく、歴史的に見ても、その時のその状況だからこそ出会えた教えであり、その貴重なものを日本に持ち帰り、広めて、根付かせた、という意味でも大きな価値がありそうです。
1000年以上も続く教えの源泉に触れることのできた、本当に素晴らしい内容でした。
これは出口付近の水晶玉を通して見た写真です。
奈良博物館は地下の通路で隣の「なら仏像館」とつながっていて、そちらにも行ってきました。
こちらも数々の仏像が展示されていましたが、素人の私にとってうれしかったのは、クイズ形式やパンフレットで、仏像の基本的な知識を教えてくれるコーナーがあったことです。
「あ、なあんだ、そういうことか」という感じでとてもわかりやすくてよかったので、ご参考までに。