※狂犬病ワクチンの話ではありません。
混合ワクチンの抗体検査ってご存知ですか?
イヌもネコも以前は当たり前のように年1回ワクチン接種が行われていましたが、この数年接種方法が見直されています。理由としては…
ワクチンの効果が数年持続することが多い。
副反応リスクの軽減
などが挙げられます。
副反応については当院では接種前に必ずプリントをお渡しして説明していますが、【アナフィラキシー】などの重篤な副反応が起こった場合は命に係わる場合があります(可能性は低いですがゼロではありません)
その他にも、【顔面が腫れる】【体がかゆくなる】【嘔吐や下痢】【呼吸が苦しくなる】【蕁麻疹】【猫では接種部位の癌や腎臓病】などキリがありません
ただ、ワクチン接種は伝染病を予防する上ですごく大事なものであることは間違いありません
コロナ渦で《集団免疫》というワードを聞かれたことがあると思いますが、ある割合でワクチン接種を行っていないと伝染病が流行ってしまいます。
実際、一昔前に比べるとワクチン接種が浸透しているので伝染病の治療をする機会はすごく減っています。
副反応が怖いやら、伝染病を予防するのに大切やらと
『結局どっちやねん』と突っ込まれそうですが…
どちらも正しい話です。
大切なことは、必要なワクチンをそれぞれに合わせて接種する事です
では具体的にどうすればいいのか?
ワクチン接種の時期に年1回抗体検査を受けてあげて下さい。
採血だけの比較的簡単な検査です。
イヌで約9割、ネコで約6~7割ぐらいでワクチン接種を1年遅らせる事が出来たり、少ないワクチンで済ませる事が可能です。
当院でも4~5年前から抗体検査を推奨していますが、年々抗体検査を受けてからワクチン接種を検討する飼い主様が
増えています
※犬・猫ともに効果が残っている検査結果です。
飼育環境などにより検査や接種をする基準は変わります。
また、国から混合ワクチンの接種方法が決められているわけではないので各病院によってやり方は若干異なりますが、ひとつ言える事は毎年なにも検査を受けないままやみくもに混合ワクチンを打ち続ける事は辞めた方がいいという事です。
抗体検査を受けずに年1回混合ワクチンの接種を続けている
飼い主様がおられましたら、大切なペットのためこの機会に是非抗体検査を検討してあげて下さい