(私)「おっさんっぽい仕草ってさ、赤ちゃんとおっさん、どっちが先にやりはじめたんだろう?」

 

(ネグリジェ・看護師)「…は?」

 

二人とも、産後の疲れで気が触れたと思ったようでした。

しかし、私は本気です。

 

(私)「だってさ、巷のおっさん達だって赤ちゃんの頃があったわけでしょ。ということは、おっさんっぽい仕草を生まれた時にもやってた可能性あるよね?」

 

(看護師)「ま、まぁそうだな…」

 

(私)「ってことは、”おっさんっぽい仕草”をする時系列としては、赤ちゃんの方が早いよね?」

 

(看護師)「お、おう…」

 

(私)「なんで赤ちゃんの方が先にやってるのに、”おっさんっぽい仕草”になったんだろう?なんでおっさんたちの専売特許みたいになってるの?

 

(ネグリジェ)「さぼちゃんの言う”おっさんっぽい仕草”っていうのは、あくびしたりおならしたりゲップしたり、後は表情とかを言ってるんだよね?」

 

(私)「そうです、そうです。」

 

(ネグリジェ)「うーん…くだらないことには変わりないんだけど、そんなテンションで言われるとなんか気になってきたな…」

 

(看護師)「実は俺も。」

 

(ネグリジェ)「真面目に考えると、今挙げられた例の共通点としては、”恥じらいがない”ところだよね。」

 

(私)「…ということは、生まれたばかりは生きるのに一生懸命だから恥じらいなんて気にしてる暇はないけど成熟していくにあたって恥じらいが出てきて、堂々とおならとかゲップとかあくびとかしなくなると。で、大人になってしばらく経っておっさんになってくると、再び恥じらいがなくなるってこと?」

 

(ネグリジェ)「理屈はそれで通る気がするよ。」

 

(看護師)「なるほどな。…となると、今何歳以上がおっさんだおばさんだってよく言われてるけど、この理論だと年齢とかではなくて、恥じらいがなくなった時点でおっさんってことか。それはそれで良いかもな。」

 

(ネグリジェ)「うん、意外と良い基準かもしれない。だってさ、年齢結構いってるのに若く見える男の人って健康とか見た目とかマナーとかにすごく気を遣ってるじゃない?そういう人って60歳とかになってもへーっクシュ!とか下品にくしゃみしたりしないし、見た目もダンディで上品な人多いもん!」

 

(私)「確かに!しかも、本人の努力次第でおっさん呼ばわりされる期間が変わるのも良いですね!」

 

(看護師)「世の中の中年男性のモチベーションにもなるかもな。…そういう俺も、もうおっさんって呼ばれてもおかしくない年齢に突入してるから気をつけないとな…」

 

(ネグリジェ)「恥じらいを失わない限り大丈夫だって!」

 

(看護師)「いやたださぁ、俺の家系は禿げやすいんだよ。従兄弟とか30超えたあたりからだんだん後退してってるから、俺もかなり気をつけてはいるんだけど…」

 

(ネグリジェ)「私とさぼちゃんはハゲ大丈夫だけど?ね、さぼちゃん?」

 

(私)「全然大丈夫です。だってハゲは遺伝子のせいであって本人のせいじゃないし。どうしても本人が気になるなら今かつら以外でも植毛とか色々ありますしね。」

 

(看護師)「いや、姐さんたちが良くてもさ…俺が今後お近づきになりたいお姉様たちは大丈夫じゃないかも知れないから…」

 

(ネグリジェ・私)「ん?なに?」

 

(看護師)「なんでもないです。心強い女性の意見として承ります。」

 

(ネグリジェ)「素直でよろしい。で、何の話してたんだっけ?

 

…なんの話してるんでしたっけ笑。

 

続きます!