オークラエキス配合。 -2ページ目

生き残り生クリーム


先程、コンビニエンスストアで、生クリームの乗ったプリンを2つ買って、ここまで帰ってきました。
小さなビニール袋の中のプリンは、とても安定が悪く、家路まで、何度も覗いては生クリームが
こぼれ落ちないように確認をしてきました。
自分の心も、これからはこういうふうに、これからは落としてしまわぬよう。
ここまで、持って帰ってこようと思います。

あなたなんか探さないわ

どんな屈辱にも耐えてみせるから
『この思い届いてくれ!』って祈った
今のとこは 私の事なんて
全く持って知らないでしょうけど

ああ 残念だわ 残念だわ
今この時が やりきれないわ





評価の高かった作品

疲れてたどり着いた家のポスト前。
一瞬番号を忘れる。
勢いよく開けると、広告やら手紙やらが落ちてしまった。
それらを拾う元気はなく、身も心もじっとする。


最後に開けたロッカーからなだれ落ちてきた
1年で去ったA君の彫刻刃  2年で消えたB君の評価の高かった作品
3年で来なくなったC君のらくがき帳  4年でやめたD君の写る新聞の切り抜き
思い出した。


私も連れて行って欲しかった
時間は何も解決しない。
懐かしさのない記憶の固まりが、
広告拾う、低く下げた頭の中でゴロンといった




私は人の子

絶対なんてないと思っている。
絶対なんて適当だと思っている。
絶対なんて 人に取られない様に。の、最大限の威嚇だと思っている。
絶対なんて 今まで言うだけ悲しかったから。

残念ながら私は人の子だった。
残念ながら私は言葉を覚えた。
残念ながら私は人を好きになった。
残念ながら私は尊敬した。
残念ながら私はある人に近づきたいと一望した。

絶対なんてくたばれだと思っている。
絶対なんて悪魔だと思っている。
絶対なんて 裏切りの初期症状だと思っている。
絶対なんて 今まで言われた数だけ消えていったから。

残念ながら私は人の子だった。
残念ながら私は感動を覚えた。
残念ながら私は息が止まる程の幸せを知った。
残念ながら私は。残念ながら私は。

残念ながら私は、再びそれに近づけないなら死にたいと思った。




今日は何ゴミ

今。
綺麗な声の女の人の音楽を聞く。
情緒不安定な毎日も、ここでは牙を隠して眠っている。
もうすぐこの不安を、夏の暑さのせいにはできなくなる。

そこに、誰かいますか
汗をかくから上着を脱がせて
ちゃんと鳴くから餌をまいて
隣の空き地で棘がささった

そこに、誰かいますか
仲良くするから取り上げないで
明日が来るから一人にしないで
荒れた田んぼで蛙がつぶれた


今。
綺麗な声の女の人の音楽を聞く。
情緒不安定な毎日も、ここでは牙を隠して眠っている。
もうすぐこの不安を、夏の暑さのせいにはできなくなる。






爆笑そっくりものまね紅白歌合戦

出演が決まった。
4月にぶりっ子して撮った写メが巻き起こした<オークラin東京物語>
飛行機の窓に張り付きっぱなしだった。
あのように小さくまとまった街を見てしまうと、自分は存在すらしていないんだよ。
と誰かに見せ付けられている気がしてきて、途中からはブルーになった。

一人でお台場フジテレビに行った。
散々聴いた《My sweet darlin'》のCDが違って聞こえた。

怖~い毒舌の審査員がずらりと並んだオーディション会場は、自分の番が待ち遠しかった。
アカペラでヤイちゃんを歌った。
「そっくりだね~」
といわれた。

オーデぃションでも何でもいい。
出番があれば。
そうでないと、お台場が大嫌いになっていただろう。
「あんたなんかいなくたって困らない。あんたがいったい何をしてくれるんだ。」
炎天下の中で歩いていると、聞こえだす声に、
身も心もやられちゃうだろうから。

一瞬で終る出番だけど、必死で手に入れた訳でもなければ、特に頑張る気もない。
出番があればそれでいい。





妄想半島

伊丹空港の、雑貨屋で、パワーパフガールズのストラップをお買い上げ。
相変わらず空港依存症である。

空港にいると、どんなときでも、わくわくしてくる。
飛行機にのってあっちにいったり、こっちにいったりして、
自分の住んでいるこの町が、
常に新鮮である。
という、錯覚をおこすからである。

ズボンのお尻のポケットに財布だけつっこんで、日本中をまわる女に
私はなりたい。



会いたい場合

さて どうしようか。
今すぐ会いたい。
今すぐは会えない。
きっと明日も会えない。
祈っても会えない。
お金払っても会えない。
夢に出てきてはトンチンカンで消えてしまう。
会う約束はない。



さて どうしようか。
会う方法があるはずだ。


わがままな私は、我慢が出来ない。



「猫になりたい。」

「猫になりたい。」
「自由になりたい。」

こんな言葉、久しぶりに聞いた。
言う人が本当にいた。
結構近くに。

「好きなとき寝て、お腹すいたら帰ってきて。」
16才が淡々と言っていた。
その人の生活は、実に自由だと勝手に思っていた私は、
「・・・猫?」
としか聞き返せなかった。

この人の言う自由ってどういうものだ?
猫に魅力を感じる毎日って
いったいどんな・・・

自由!自由?自由☆

私は、枠組みがないと、きっと生きてはいけないから
やっぱ、猫はごめんダ。

感情がある日突然、「無」になった。

どちらかというと喜怒哀楽が激しい方の私は、どっかに行ってしまった。

ギター弾いて歌を歌っていた自分が、なぜか懐かしい。

感情がある日突然、「無」になった。