母: やっぱり、悲しいなぁ
リーベ: 母ちゃん、どうしたの?
母: ちょうど一年前を振り返ったらね。
リーベ: うん。
母: りっちゃんが、まだ元気でクルクルしてたんだと思ったら。
リーベ: うん。
母: 会いたくて、抱きしめたくて、又悲しくなっちゃった。
リーベ: 駄目だね、母ちゃん
母: だって
リーベ: いつもリーベは母ちゃんの傍にいるでしょ。
母: でも、少しだけ泣かせてね。
リーベ: 少しだけだよ。
今日は眼科検診に行ってきました。
私は眼圧が高く緑内障予備軍です。
10年間以上続く二カ月に一度の定期健診,毎夜の点眼のお陰で症状は進むことなく維持しています。
病院の帰り道、去年の今日書いたブログを見ていると、まだリーベは元気に徘徊していました。
そんなリーベの様子を見てリーベに逢いたくてちょっと悲しくなりました。
短編小説
第1章 出逢い 第五話
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