本当に苦しかった
何回逃げ出そうとしたか

バドミントンは対人競技で相手との勝負

自分がどんなコンディションでも相手より多く点数を取れば良い
そんな競技

でも今大会は違った

自分との闘いでした

準々決勝から決勝まで3試合の合計は276分
平均で1時間半超え

こんな経験初めてだったなぁ

なんであそこで踏ん張れたのか
終わって時間が経ち自分で考えた
でもはっきりした答えは出てこない

でも試合中ずっと自分と対話していた気がする

なにを問いかけてどんなやりとりをしたのかもあんまり覚えていない

覚えてるのは
「逃げたら絶対後悔する」
「絶対出来るから自分自身を信じて」

この2つだった

正直今大会始まる前は不安しかなかったです
直前合宿も足の負傷で思った練習が出来ていなくて、泣いてばっかり

それでも周りで支えてくれていた人は私を信じ続けてくれていました

なんとか現地に入って完全に回復して動けるようになり「やっと試合が出来る」
ただ結果を残せる自信がなく、不安がどんどん大きくなっていた

そこで迎えた1回戦でまさかのフルゲーム
迷って判断が遅れて悪循環

今思うとそれが良かったのかもしれない

今大会は自分を試す大会
そう思っていたのにどこかで「勝ちたい」気持ちが出てきて空回り
自分がやらないといけないこと、と、それをやりきる覚悟が中途半端だったと気づかされました

それ以降から、苦しくなること、と、それに立ち向かう覚悟を持って試合に臨むことが出来ました

決勝の日は緊張しました
いくら自分を試す大会と思っていても、本心は勝ちたいんだなって
そんな心の声に全力で応えたい!
強く自分に誓い、いざ試合へ

オリンピックでボコボコにされていたので、
1ゲーム目離されても焦らず、突破口を探りながら我慢出来ました

2ゲーム目は全く覚えていません
最後のラリーの最後でハムがプルプルしたのだけ感覚で残っているだけです
あーファイナルどうなってしまうんだろう
試合の行く先が全く見えず、そこで1時間超えていたことを確認して試合の終わりも程遠過ぎて「もう無理だ」って思いそうになりました

そこで助けてくれたのが声援です
今回日本人の方がいつもより多くてずっと声をかけてくださっていました

そしてコーチからの
「世界チャンピオンは簡単じゃない」

あっ!私は世界女王になろうとしてる
そこに手が届きそうなところまで来てるんだ
「ここで逃げたら後悔する」「絶対出来るから自分自身を信じて」って自分と対話しながら奮い立たせていました

9-11折り返してからのシーソーゲーム
15-15くらいで終わりが見えて来た時、
「もっと出来るんじゃない⁇」
「私はこんなもんじゃない!もっとやってやろう!」って思えたらどんどんワクワクして楽しくなって自然と笑えてきました
あー頭おかしくなったなってもっと笑えてきて笑

17-18でチャレンジ失敗、
普通ならそこであーダメかもって思うのかもしれないけど
全然ダメージうけず次!って速攻切り替えることが出来ていました!

その時かなあー
負けるイメージが出来ないってことは...
私勝つんだ!
って内心で、(思い込みや強がりだったのかもしれないけど)思ってた

ラウンドからのドロップが決まった瞬間

試合終わった自覚全然なくて
会場そして朴さんとチェさんが喜んでいるのを見て、本当に勝ったんだ!って認識しました

審判相手に握手し終わって、観客の皆さんに感謝を伝えた時、
やっと終わった!苦しかった!でも乗り越えた!と自然に涙が出て来ました。

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もっと喜ぶのかなって思っていたけど、出し切って疲れていたのと、ここで満足したくない!という気持ちがすぐ出てきていました

そして念願の日の丸を掲げての国歌
そこで改めて強く誓った

「これを東京オリンピックでやるんだ!」

まだまだ今回は気持ちと体で勝っただけ

大会前に言っていた課題も見つけられて、充実した内容の濃い大会となりました

たくさんの学びを得て
もっともっと進化し、強くなります!


全ては必然、全てに感謝


ありがとうございました

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