少年漫画は月刊誌から週刊誌へと
代っていくのだった!
これによって消えたマンガ家も多い
(筆の遅いマンガ家はついてこれない
し、アイデアが浮かばず
潰れた漫画家も多い…)
1959年3月17日、
少年サンデーと少年マガジンは
同時に創刊した
マガジンの表紙は相撲の朝潮関
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/82/3e/j/o0406057613416552697.jpg?caw=800)
サンデーは野球で長嶋茂雄選手
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/06/4a/j/o0404057613416553842.jpg?caw=800)
両誌の価格はマガジンが40円
と知ったサンデーは30円という
後だしジャンケンみたいな値段をつけ
(同じ印刷所だったので聞いた
のだろう)
サンデーが30万部で、マガジンが20.5万部
でサンデー側に軍配が上がり、
マガジンも5号から30円に値下げした。
これ以降もお互い張り合って
雑誌の総ページ数を増やしていった
お互いが切磋琢磨してきたのだが
1960年代半ばにはW3事件がおこる!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/60/8f/j/o0313044413416559743.jpg?caw=800)
W3事件については今度、詳しく
解説したいと思うが、
マガジンで書いていた手塚治虫の
『W3(ワンダースリー)』
がわずか6回で中断し、
ライバル誌「サンデー」に移籍した
「W3事件」である
(もしワンピースが突然マガジンに
移ったらビックリでしょう?)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/1a/93/j/o0397030413416564332.jpg?caw=800)
これによってサンデーは
「おそまつくん」赤塚不二夫
「おばけのQ太郎」藤子不二雄
「W3」手塚治虫
人気不動の3本柱を手に入れる
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/22/bc/j/o0420031913416567736.jpg?caw=800)
その結果、サンデー50万部となり
マガジン30万部
キング20万部と
マガジンとキングを足して
やっとサンデーの売り上げに
なるくらいの絶対王者に君臨!
『少年マガジン』編集長に
あの内田勝さんが就任すると
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/82/94/j/o0389054913416575828.jpg?caw=800)
打倒!手塚治虫
打倒!トキワ壮グループ
マンガに対抗して劇画を少年誌に
持ち込むのであった
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/9e/b2/j/o0411028013416578578.jpg?caw=800)
そしてついに
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/19/okseitai/43/d9/j/o0397031313416579562.jpg?caw=800)
サンデー69万部にたいして
マガジン84万部と逆転勝ち
見てもらったら分かると思うが
サンデーの方も劇画界の大御所
白土三平先生を起用したり
手塚先生自体が劇画を意識した
『どろろ』を描いたりするよう
になっている!
ところが『どろろ』は受けず
打ち切りに…
(個人的には手塚作品の中で
ベスト3に入るくらい好きな作品
なんですが)
「どろろ」について詳しくは
コチラ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/11/okseitai/40/51/j/o0351041413477756211.jpg?caw=800)
わー!ムチャ水木先生を意識してる
ここが手塚先生の偉いところ…
失敗に懲りず
徐々に劇画をマンガに取り込んでいく
のであった!
ブラックジャックは逆に、劇画に
マンガの要素を融合させていく
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/10/okseitai/8d/58/j/o0250029113477732227.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/10/okseitai/01/2b/j/o0200015013477732923.jpg?caw=800)
他の漫画家の先生たちも劇画の
手法をマンガに取り込んでいく
藤子・F・不二雄先生だけは
マンガを守っていくのだが…
1973年に『ビッグコミック』に描いた
「劇画・オバQ」という作品で
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/09/okseitai/c8/0f/j/o0340047113477678926.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/09/okseitai/9f/75/j/o0311022513477678925.jpg?caw=800)
久しぶりにQ太郎が帰ってきたら
皆、大人になっていて
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/09/okseitai/cd/63/g/o0260023313477682887.gif?caw=800)
大人になった正ちゃん
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/10/okseitai/82/7d/j/o0318030113477706839.jpg?caw=800)
子供の頃の正ちゃん
子供だったのはQ太郎一人…
誰も遊んでくれず、邪魔者扱いに。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/09/okseitai/89/ac/j/o0367018613477680952.jpg?caw=800)
この作品が発表された時期は
劇画ブームの最中で、
「毒の無い漫画は漫画ではない」
という風潮が強まっていた。
作者自身も得意とする生活ギャグが
受け入れられなくなっており、
落ち込んでいた時期でもあったという
皆は劇画に変わっていったけど
自分だけは子供(マンガ)の
ままだった焦り…しかし
突き進んだおかげで
「ドラえもん」は名作になった
のだと思う
『週刊少年マガジン』は、青年向け路線で
劇画ブームを巻き起こし
マンガは子供だけではなく大人も
読む時代になってきたのだった
ちなみに、マンガなんか興味なかった
親父に「あしたのジョー面白いから
読んでみて、ちなみに『巨人の星』
の梶原一騎と『あしたのジョー』の
高森朝雄は同一人物だから…」
とウンチクを語り、無理やり
マガジンを読ませた
その結果…
毎週、マガジンは親父が買って
自分がサンデーを買って
両方を読めるようになった(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150905/21/okseitai/41/fb/j/o0383054313416651462.jpg?caw=800)
反抗期…
親父と会話がなかった高校時代
親父「今週のマガジン読んだから
ココに置いとくぞ!
今週の鉄平は面白かったぞ」
自分「…」
もう、そのころは自分マンガを
読んでなかったのだが、不器用
だった親父は一生懸命、親子の
コミュニケーションをとろうと
していたのかもしれない
今でもマガジンを見ると
死んだ親父を思い出し
胸がしめつけられる
無性に『おれは鉄兵』が読みたく
なってきた
主人公の顔が劇画(矢吹ジョー)
から徐々にマンガ(石田国松)
に変わっていくのが面白い
(眉毛がつながり、背丈までが小さく
なっていく)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151108/09/okseitai/29/52/j/o0409040413477690317.jpg?caw=800)
おれは鉄兵 全31巻 (KCコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
最初は、財宝発掘のマンガで
途中から剣道マンガになって
(それはそれで面白い)
普通なら優勝して終了となるところ
「最後は世界に眠るお宝発掘を夢見て
大海原へ旅立ってゆく」
劇画からマンガ(少年の冒険心)の
世界へ帰っていく物語
残念ながら、復刻された
集英社ホームリミックス版全13巻は
初期と末期の財宝発掘のエピソードは
未収録
気が付いたら…
今週は肝心の
『無用ノ介』について
全く書いてない…(ノ_-。)
来週は横道にそれず
書いていきます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151025/09/okseitai/89/2a/j/o0400025313464176479.jpg?caw=800)
無用ノ介 【コミックセット】
「STAND BY ME ドラえもん」を作った
宮内貴広さんと岡田拓也さんが
自主製作した短編アニメですが
最初は実写?と思いました
如月 ハニーからのお願い
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