バンパイヤ④ まれにみる駄作!手塚先生 壮絶な死 | 本の匠 ビンテージコミック探検隊

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(ほんのたくみ びんてーじこみっく たんけんたい)

ビンテージコミック(ヴィンテージコミック)とは昭和30年~の新書刊マンガのことです 
このブログは、そんな昭和のお宝マンガ、絶版マンガ、封印作品など探求していきます

手塚先生は「バンパイヤ」を書き始めて

「まれにみる駄作!やめちまえ
手塚はもう終わりだ」


「バカヤロー手塚、絵は荒涼、
ストーリーは陳腐、独創の欠片
もない。そんなに金儲けしたいか」


こんなファンレターをもらったそうだ

それまでの作品と言うと
「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」など

ディズニー色が強い作品である

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それが、こうなったのだから


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それまでのファンが戸惑ったのも
ムリはないだろう



自分は、手塚作品を読み出したのが「バンパイヤ」
「どろろ」だったので違和感がなかったのかも
しれない



(正直、それ以前にも手塚作品を読んでいたが
皆が言うほど面白いとは思わなかった


m(_ _)m

手塚ファンの皆様 ごめんなさい
テレビの「ジャングル大帝」「リボンの騎士」
「鉄腕アトム」は好きで観てたけど
わざわざ単行本買って読みたいとは
思いませんでした

これらは晩年になって、懐かしさで
買い揃えた作品です


懐かしいと言うと

手塚先生のバンビ・ピノキオを子供の頃
読んだ記憶がずっと残ってたので


ディズニー作品とは、手塚先生が
描いた作品の一種だと思っていた


だから私は、ミッキーマウスも手塚先生が
描いたものだと勘違いしていた


そのくらい手塚先生が描いたバンビは
ディズニー映画そのものだったのだ



ディズニーの「ライオンキング」が上映
された時に「ジャングル大帝」の盗作だと
起こっていたファンもいたが・・・


もし手塚先生が生きていたら、
憧れのディズニーが認めてくれたと
感激したのではないだろうか


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ディズニーとの版権で二度と読めないだろう
と諦めていたら


完全復刻されたのだ

長年、会いたかった作品に出会えた!
言葉にできないくらい嬉しかった

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残念ながら、今コレは出版されてませんが
文庫版で安く入手できます


バンビ (手塚治虫文庫全集 BT 55)

ピノキオ (手塚治虫文庫全集 BT 12)



話を元にもどすが

「バンパイヤは、稀に見る駄作」と
ファンレターをもらって


手塚先生は、こう語った

「ボクの読者は、ボクの作品の印象を
そっと心の中にしまいこんで、それ
以外のものを受け付けず満足してくれて
いるのだと思う」


「その人たちを裏切りたくない、と考える
しかし、そのことによって、ボクは完全に
手塚節のマンネリ化に終わってしまうこと
が怖くてしょうがない」



確かにマンガは、その時のブームに
よって流行りがある。そして何十年も
一線で活躍した漫画家の数は数人である



同じマンガを描き続け、時代について
いけず消えた作家の数の方が多いのが
事実である。




もし、手塚先生が「バンパイヤ」を描いて
なかったら、「ブラックジャック」
「三目がとおる」は生まれなかったかも
しれない


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最近はなくなったが、このブログを
始めた時に「昔のマンガの方が面白かった
ですね
」と同意を求められて困った


若い人は、今のマンガが面白いに決まっている


その時代、その時代を反映しているのがマンガ
なのだから・・・

「最近の若いもんは!」と嘆いている人
には最近のマンガが理解できない




ただ、今の日本のマンガの礎を築いたの
は手塚先生の功績が大きいのは間違いない
と思う。


その昔、手塚先生が出てきた時に
当時のマンガの大家の先生から
「こんなのマンガではない」
「あなたはデッサンの基礎ができてない」

と言われ、悩んだそうです


しかし、子供たちは古い漫画より手塚マンガ
を面白いと思ったのだ




スポコン漫画が流行った時


手塚先生が「巨人の星」を読んで
「これのどこが面白いのか誰か
教えて」
と泣いて悩んだと言われている

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当時、アシスタントだった古谷三敏先生
の証言によると、手塚先生は劇画が大嫌い
だったそうである

(特に残酷シーンに嫌悪したとの事)

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しかし、手塚先生はその大嫌いな劇画に
挑戦して新しいマンガを創っていった


そのターニングポイントになったのが
「バンパイヤ」で、作品で手塚先生自ら
登場させ、そしてロックに自らを殺させて
しまうという冒険をしたのではないだろうか?


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それまで、じみーな存在だったロック・ホームが、
この作品で一気に手塚作品のスターにのし上がった


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ロックファンの皆様 お待たせしました


次回のブログは


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