寄生獣④漫画表現の評価は?潜在意識にまで伏線! | 本の匠 ビンテージコミック探検隊

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マンガ『寄生獣』


長い間この作品を読んでなかった。



絵が苦手だったからである



岩明先生の絵は「上手い」と
感じられる所と「コレはちょっと…?」
と思える所が混在している


例えばビルの上から石を投げるシーン



まるで、子供が描いたようなビル



(このシーン、映画では弓矢に変わってました)





しかし、岩明先生の初連載の
「風子のいる店」では

(永井哲『マンガの中の障害者たち-表現と人権』で
本書の障害者に対する視点を高く評価し、
障害者が主役としてきちんと描かれた
最初の漫画だとした)




風子のいる店 全4巻セット (文庫版) 【コミックセット】


同じビルの屋上シーン






凄く上手いのである



ちなみに岩明先生はアシスタントを
使わないそうだ





普通、デビューよりも絵が上手に
なっていくのに、段々下手になって
いる(笑)






これは師匠の上村先生の影響だろう



好きなように背景を描いてくれと
言われ、ビックリする岩明先生




岩明 均(いわあき ひとし)
本名は岩城 均(いわき ひとし)





普通、主人公と背景のタッチが違うと
とんでもない事になってしまうのだが




どんな背景を描いても上村先生の
描く主人公は絵を統一してしまうのだ


この上村先生こそ「昭和の絵師」
と呼ばれた上村一夫先生である







昭和一代女 カラー完全版



もう、ここまで来るとマンガと
言うより昭和の浮世絵

ため息が出てくるほど美しい

この「昭和一代女」
原作は梶原一騎

繊細な女性を描く上村先生と
男臭い漢を書き上げる梶原先生


この組み合わせは水と油だと
思っていたが、驚いた事に
ちゃんと上村作品になっている

(けっこう梶原先生の暴力的表現が
出てくるにもかかわらず繊細なのだ)




圧倒的な表現力と言うより他はない

上村先生のアシスタントには
あの人もいた

詳しくはコチラ




絵は上手いのだが個性がないマンガ
背景がごちゃごちゃ描きすぎて
主人公が死んでしまってるマンガ

誰かのモノマネみたいなマンガ…

記憶に残るマンガはストーリーの
面白さと表現力の差だろう




寄生獣の面白さは圧倒的なストーリー
の面白さにあるのは間違いないが…


それでは、岩明先生の表現は?


寄生獣に支配された人物の
特徴は目に力がない
表情がない

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

寄生獣が覚醒する(目に注目)
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変形が始まる
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顔が分解
$本の匠 ビンテージコミック探検隊

寄生獣に完全移行
$本の匠 ビンテージコミック探検隊
この顔の造形は凄いのだが…

首から下は普通!
普通すぎるくらい普通

日常と非日常のアンバランス
が恐怖を生み出している!











寄生獣は、伏線の張り方と回収という
意味では超お手本のような作品



次は潜在意識に訴えた恐怖

寄生獣に支配された母親が
息子を殺しにくるシーン

ここに、凄い伏線が張られていた

$本の匠 ビンテージコミック探検隊
泉 新一が玄関を見つめるシーン
物凄くいやな感じを受ける

変哲もない玄関から違和感が?

拡大してみます
$本の匠 ビンテージコミック探検隊

よーく見たら、すでに
殺しに来た母親の腕だけが
映っていたのだ
叫び

恐っ!

(寄生獣をお持ちの方は
探してみてください)



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次回は、作者岩明先生の秘密
に迫ります





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