今年の春にレインボーベビーの女の子が誕生した。
去年の春に男の子を死産してから
何を見ても灰色がかっているように見え
家の中も、好きなものも
色あせて違うものに見えていた。
再び妊娠したことに対する喜びと
再び失ってしまう恐ろしさで
揺れ動いた妊娠期間だった。
死産後、適応障害とPTSDを抱えた私を
子宮の回復の経過や妊活の相談に
のってくれていたのは
性別判定で有名なあのR先生だった。
R先生は知識も技術も
地域一と言われる大人気の先生で
R先生に診てほしいという妊婦はたくさんいた。
そんな多忙なR先生が時間をかけてしっかりと
赤ちゃんを診てくれた
妊婦健診の間隔を短くしてくれたり
早い時期からNSTをしてくれたり
エコーの時に赤ちゃんが振り向いて
顔を見せてくれるのをわざわざ待ってくれたり…
どん底にいた私達夫婦に
こんなに寄り添ってくれる医師がいるのかと
R先生の優しさに胸が熱くなった
私が
「赤ちゃんがもし苦しい状態になってしまったら、R先生が病院にいる時であれば、R先生がお腹を切って助けてくれませんか?」
と聞くと
「もちろんだよ。夜中でも、休みでも、お産に立ち会うつもりだったよ。まん延防止期間が終わってタクシーも走ってるから、家からすぐに病院にかけつけれるからね。」
と言ってくれた。
その言葉を聞いて
こんなに温かく寄り添ってくれる産婦人科医が
いるのかと嬉しくて涙が溢れてしまった。
夫は亡くなった子と同じ性別の子を望んで
できるかぎりの“産み分け”に
チャレンジしたが
性別判定で有名なR先生の
11週で女児寄りの判定
13 週で女児確定という判定に
夫は頭を抱え
「男じゃないんですか!?どこがどうやって女の子ってわかるんですか?」
と判定に異議を唱えたのには笑ってしまった。
生まれてきてくれたのは可愛い可愛い女の子。
男の子でも女の子でも最高に可愛い。
この子が生まれてきてから、灰色がかって見えていた景色にちゃんと色がついているように見えてきた。
赤ちゃんを失った悲しみは消えないけど
息子を授かったときの嬉しかった気持ちも忘れない。
超絶自己中ポジティブ夫と
可愛い可愛い娘達、R先生のおかげで
こんなふざけたブログを楽しく書けるぐらいに
元気になりました。
今回は少し真面目に書いちゃったけど。
来年はもっともっと良い年になったらいいな。
また明るいブログがたくさん書けますように…
それでは、良いお年を〜!