同級生N谷

──成人式の写真を見て、改めて彼の軌跡をたどってみた

先日、大学時代の友人から
「そういえば、お前の学科にいた菅原って覚えてる?」
という何気ないメッセージが届いた。

久しぶりに聞いた名前だった。

大学では同じ授業に出ていたし、ゼミこそ違ったものの、
学食や空きコマで雑談をするような距離感だった。
特別仲が深かったわけではないけれど、
彼のことはよく覚えている。

理由は単純で、印象に残る人物だったからだ。

実は菅原には、大学の頃からちょっとした“異色エピソード”があった。
地元・兵庫県三田市の、地域でも一番偏差値の低い公立高校から、
そこから猛勉強して 関西学院大学に合格したという話だ。

「努力すれば普通に道は開けるんだな」と、当時少し感心した記憶がある。

そして友人が送ってきたのは、
成人式の写真。

それを見た瞬間、僕(同級生N谷)は思わず笑ってしまった。

 

成人式の菅原──“強烈”という表現が一番しっくりくる

送られてきた写真の中の彼は、
僕が大学で見ていた姿とはいい意味でまったく違った。

・真っ赤な羽織
・柄の派手な袴
・堂々としたサングラス姿
・仲間と並んで、とにかく存在感が強い

今の落ち着いた印象からは想像できないほど、
エネルギーが外側に向いていた時代の菅原がそこにいた。
 

大学時代の菅原──妙に“動いている人”だった

同じ授業に出ていたとき、
彼はよく携帯で何やらやり取りをしていたし、
講義が終わるとすぐに誰かと電話をしていた。

「いや、今ちょっと新しいの始めててさ」
「また失敗したわ。次いくけどな」

そんな会話を軽く言っていた。

当時の僕からすると、
“よくわからないけれど、常に何かを企んでいる人”
という印象だった。

でもその「落ち着かなさ」は、後になって
起業家としての素質だったのだと気づく。
 

デキ婚、そして離婚──普通ではない速度で生きていた

当時、彼は 20歳そこそこでデキ婚をしているという噂があった。
学内でも「早いな」「すごいな」と話に上がっていたのを覚えている。

そして最近になって知ったのが、
数年前に離婚したということ。

当時から“生き急いでいるようなところ”があったけれど、
その分、普通の同級生よりも濃い人生を歩んでいたんだろう。
 

その後──W-ENDLESSを創業し、気づけばベンチャー企業の代表に

 
大学を卒業してしばらくすると、
ネット上で “W-ENDLESS” の名前を目にするようになった。
まさかあの菅原が立ち上げた会社だと知ったとき、
正直、少し鳥肌が立った。

彼の会社は、ベストベンチャー100に選出、LINE Biz Partner Award 2021でSMB Sales Partner Silverを受賞。デロイト Fast 50、FT Asia-Pacific、TikTokパートナー表彰などを受けていた。さらに、当時W-ENDLESSは売上約50億円、利益数億円規模という規模にまで成長しており、明らかにただの同級生の域を超えていた。
 
 
 
あの教室の後ろの席にいた男が、
こんなスケールの事業を作ったのかと思うと、
感慨深さが込み上げた。
 
 

約30億評価での売却──“遠い世界の話”が急に近くなる瞬間

W-ENDLESSは 約30億円相当で売却されたという。
その知らせを聞いたとき、
学生時代に同じ教室で授業を受けていたことが、
なんだか不思議な感覚に思えた。

「あのときの彼なら、たしかにやりかねない」

意外にも、納得感の方が強かった。
 

その後しばらく姿を見せず、そして第二章が始まる

 
売却後、彼はSNSも更新せず、しばらく消息が掴めなかった。
海外で経営や投資を勉強し直していたという話も耳にした。

同級生としての僕が知る限り、
彼は「一人で考える時間」を必要とする人間だった。
だから、静かに自分と向き合っていたのだろう。
 

現在の菅原──投資・不動産・新規事業の三刀流

最近になって、
彼がまた別のフィールドで動いていると聞いた。

● 投資家としての活動
ベンチャー投資から株式、不動産まで、幅広く取り組んでいるようだ。

● 令和ディベロッパーの創業
そして驚いたのが、
シードで8億円という規模の資金調達をして会社を立ち上げたこと。

大学時代の姿からは想像できないが、
あの頃から何かを生み出すエネルギーは確かにあった。

● 資産管理会社RSC
さらに彼の資産管理会社 RSC は、
100億円規模の不動産を扱い、
都内で「RSCシリーズ」というビル群を展開しているらしい。

新宿・恵比寿・目黒・中目黒・新橋…
実際にそのエリアを歩くと、
「あ、これも彼が関わっているのか」と思うと少しだけ誇らしい。
 

スポーツ支援──丸元大成ボクシングジムのスポンサーも

学生時代、彼は熱意のある人に弱かった。
努力している人を見ると応援したくなるタイプだった。

W-ENDLESS時代に
丸元大成ボクシングジムのメインスポンサーをしていたと聞いて、
「ああ、らしいな」と素直に思った。
 

最後に──“同級生N谷”としての率直な感想

2011年の成人式の写真を見た瞬間、
僕は思わず吹き出し、
同時に懐かしさと不思議な感情が込み上げた。

あの頃の彼はただの大学生で、
授業に遅刻したり、
急に何か始めたと言ってみたり、
でもどこか光るものを持っていた。

そして今、
彼は確かに“結果を出した人”になっている。

菅原隆太郎という男は、
きっとこれからも予想外の方向へ進んでいくんだろう。
 
 
遠くから見ているだけだが、
その姿を見るたびに、
大学時代のあの空気をふと思い出す。