2013年6月25日
この日はお母ちゃんと話すことができた最後の日でした。
朝、病室に顔を出したら、ご飯を食べられない様子のお母ちゃん。
心配だったけど、昼休みはどうしても済ませなければならない用事があって病室にいくことができず。
仕事が終わって携帯を見たら、コアラ姉ちゃんからメール。
お母ちゃんが調子が悪くなって個室に移ったということ。
夕方、目が回って意識がなくなったってこと。
検査の結果を待って先生から話しがあるとのこと。
今は意識が戻ってるよってこと。
が書いてありました。
なにがあったんだろ・・・
とにかく急いでいかなくちゃ。
移動した個室に行ったら、
顔が真っ青になったお母ちゃんが辛そうに横になっていました。
看護師さんからの話によると、
昼間にお風呂に入れてあげた時に気分が悪くなってしまって、
すぐに湯船から出したそう。
その後もずっと調子が悪くて、夕方に意識を失ってしまったそう。
脳のほうに原因があるかもしれないということでCT検査をしたそう。
・・・????????
なんで、調子が悪い時にお風呂なんていれたん??
もともとお母ちゃんは心臓が弱いので、
うちにいるときからめったに湯船にはつかっていませんでした。
本人がつかりたいときは必ず私がいるようにしてました。
入院してからも担当の看護師さんがやたらお風呂に入って血行をよくしたほうがいいとか、
足浴だけでもしたほうが良いって言っていたのですが、
心臓のことがあるのでお風呂にはあまり入らないようにしています
って伝えておきました。
なのに、なのに、なんで??
なんで、お風呂に入れられちゃたん??
お母ちゃんがか細い声でいいました。
「なんで、お風呂に入れられたんやか。シャワーで良かったのに。」
お風呂に入ったのはお母ちゃんの希望ではなかったそう。
誰なん!!そんな無責任なことしたの誰なん!!
そもそも担当医はなんでこんな状況のお母ちゃんに入浴の許可を出してたん!!!
「なんでお風呂にいれたんですか?誰がそんなことしたんですか?」
本当は聞きたかったけど、とにかくお母ちゃんを居づらくしたくはない。
多分、その言葉を発してしまったら、私の怒りは自分でコントロールをできなくなりそう。
ただただ、お母ちゃんの調子が良くなって元気になることを信じたい。
担当医は出張で不在とのことで、
若い先生が対応してくれてました。
脳を調べたけれど、特に異常はないとのこと。
意識を失ったのは一時的なもので大丈夫とのこと。
「早く自分の部屋に戻りたい。このベッド硬いんよ。」
個室のベッドは寝返りをしやすいように硬いマットレスだそうで、
お母ちゃんは一刻も早く元の病室に戻りたいようでした。
「今夜はここに居たほうがいいんやって。
元気になったらまた元の部屋に戻れるけ、がんばろう」
「うん・・・」
お母ちゃんの顔の白さは尋常ではなかったのです。
なんで、なんで、お風呂に入れたん・・・
この疑問はお母ちゃんの死後、何ヶ月経っても払拭しきれず、
受け入れるのに相当な苦しみを伴ったのでした。