巷に溢れている「面接試験の傾向と対策」などに疑問を持っていた糸井重里さんが、Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で「ほぼ日就職論」という特集を始めて、それをまとめ直した本。
企業での人材関連の業務に携わった人から、フリーランスの人、矢沢永吉さんまで登場して「はたらくこと」について語っています。
「こうすれば企業に入れる」という話ではなくて、リクナビやマイコミの情報を眺めているだけでは分からない、生身の社会やヒトが見えてきます。働く前の学生さんでも、今の働き方に迷っている大人の人でも、もちろん今の仕事に満足している人でも得ることが必ずある内容です。
連載をしていたときは「理想論じゃないか」とか「現実は違う」という意見も届いたとのこと。でもここで話されていることも、間違いなく現実の一つ。どこを切り取るかで見方や考え方が変わるのだと思います。
また、働くことにある恐怖感を持っていたり、夢や希望がない場合にも良い処方箋になります。「こんな考え方を持って働いてもいいんだ」と思えるだけでも楽になりますよ。
はたらきたい。