生産・製造業の正社員 マインドは日々の給料から | 15分早く帰れる!【オフィス仕事術】

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仕事で毎月、生産・製造業の定年退職の方の資料を整理します。



もし生まれるのが30年、40年遅かったら、非正規で働いていたかもしれない方々。逆に言えば、40年生まれるのが早かったので「製造業で正社員」という待遇で引退まで突っ走って来れた、とも。



資料の中の皆さんとやり取りをする機会もあるのですが、「会社にはとても世話になった」という人や「孫がいるので」という話も聞きます。



結婚して、家族を養って、その次の世代も見守る生活と、会社に感謝しながらの引退ができている。



どうしてそういう40年を過ごせたのかといえば、やっぱり正社員という安定した身分があったからではないでしょうか。



会社にしっかり雇用されていたから、家を建てるときのローンが組めたり、ボーナスで家族サービスができたり。子供を大学に出せたり。



その余裕がモノを買おうという気持ちになって、実際の内需や景気も潤っていました。今はその生産・製造業で正社員として働ける人はなかなかいません。



でもモノを作る人がいないと商品はできないので、どこかで誰かがやらなければいけない。多くの会社はその仕事を非正規雇用の人たちに割り振っています。




どうしてそうするかといえば、人件費に回すお金が少なくてすむから。企業にとって人件費はコストです。正社員の数分の1のお金で、同等かそれ以上の品質の商品を作って売って、利益を出す。



でもその少ないお金で暮らす人は、余裕を持った生活は難しくなります。モノを買う気持ちも薄い。商品は売れません。



本来は、現在の生産・製造業の正社員として引退していく人たちと同じくらい、モノづくりで普通の給料をもらって、普通に生活をしていく人たちがいたはずなんですけどね。



10年前のグローバルな傾向、中国進出などによる人件費の圧縮傾向からなんだか変わってしまいました。



そのときのコストカットが企業を存続させているという人もあるかもしれません。



でも、個人の消費マインドは、日々の給料から。これが増えない限り景気回復は難しいんじゃないでしょうか。



モノを売りたいんだったら、やっぱりそれを買えるだけの給料は出さないと無理。



最近はいろんな会社が自分で自分の首を絞めているような、そんな気がします。



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