記憶というのは一生付き合っていくもので、年を取れば取るほど難しくなるのだと思っていました。
そんなことはないんですね。この本を読んで思ったのは「記憶は、楽しい」。
なんでそんな感想になったのかというと、これは著者の吉永さんが記憶と遊んでいるような本だからです。悪い意味ではなくて。
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記憶力とは、苦行のようにストイックになるものではなく。高額を支払って手に入れるテクニックでもなく。
誰でも生まれたときから持っている「自分の脳」といかにうまく付き合って、ものを覚えるか=新しい知識を吸収するか=自分の中身を豊かにするか。
「東大」という客観的にはケチの付けようのない実績を引っさげてのタイトルですが、正直、それはあまり関係がないです。
吉永さんは世の中に東大があってもなくても、きっとこの記憶方法を見つけて、自分の脳でその能力を楽しむ人なんだと思います。東大入学はその結果であって。
効率の良い記憶術を手に入れると、世界が広がるのは確かです。これは誰でも実感していること。受験前の人なら、その単語1つが1ランク上の大学につながるかもしれない。資格勉強中なら、この項目1つが合格につながっているかもしれない。
この本のすべてを真似るのは不可能でも、今までなかった視点を1つでも得たら、今の自分よりは何か違うものを手に入れられます。
実はその吉永賢一さんは昨日新しい本を出しています。
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東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法頭がいい人の読書術について書かれている本で、すでに5000部増刷が決まっているそうです。こちらも「楽しんで」のスタンスが活かされているのだと思います。
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