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SPEC 考察 (もどきのネタばれ有りなメモ帳)

SPEC(ドラマ/映画)に関する個人的なメモ。
ネタばれも含めており、他の方の記事などにも影響されてますので、読み物としては成立してません。ご注意下さい。

自分の中で完全に反則ですが、以前に他所で書いたクローズに関する考察じみた感想を改めて記載します。

なお、箇条書きで、気になったことから書いてますので、脈絡ありません。

 

 

完全にネタバレもいいところなので、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■パラレルワールへ移行した瀬文
いろんな理論がごちゃ混ぜなのですが、特異点(当麻)を観測しながら平行宇宙を移動したのは、瀬文だけだと思います。
この時、転生元の瀬文は転生先の瀬文へと上書きされたため、当麻を覚えていたのではないか?

■朝倉
堤監督は朝倉を「神に近い存在」だと言ってました。
結局、SPECのラストで現れた女声がガイアなのか?がはっきりしませんが、ガイアと同列の神はカオス(朝倉)なのか?

では、なぜ朝倉はケイゾクであのようなことをしていたのか?

SPECの津田はパブリックドメインだと紹介されましたが、アサクラ(という犯罪者の思念)もこれに該当するのではないか?
→アサクラというパブリックドメインが存在すれば、それは複数の個体が一つになることなのか?

林実にせよ地井にせよ、他人としての思念が"そこ"にあれば、その人は他人足りうる(それが洗脳でも)という、朝倉を彷彿とさせる描写には、共通項があるのか?

 

■当麻の行動がセカイに悟られなかったのは?
当麻がセカイを欺く際、セカイに悟られないよう暗躍していたのは湯田ではないか?

湯田は一見するとセカイの意思によって行動しているように見えますが、これは卑弥呼との繋がりをセカイに伏せるためではないか。

当麻がサブアトラス会議に乗り込んだ現場には湯田がいます。
湯田は八咫烏の回収という名目で各地のスペックホルダーを殺害する一方、
セカイに悟られないよう暗躍していたのでは。

また、湯田はその後に卑弥呼の元へ現れ、状況報告をしています。
これは、卑弥呼こそが湯田を使い、暗躍を指示していたのではないか?


そして、

1.セカイたちスペックホルダー(八咫烏)を纏めて無間地獄へ堕とす。
2.当麻による時間の巻き戻しと並行宇宙への移行が行われる。
3.八咫烏たちは回収される(殺される)前に憑りついていた人たちへは転生できず、
4.スペックホルダーだった(八咫烏に憑りつかれた)現人類は、並行宇宙では
元の人(魂)として存在できる。

までのシナリオこそガイアの意思であり、それを体現したのが卑弥呼ではないか?


つまり、当麻をサポートしていたのは湯田であり、卑弥呼であり、
ユダはセカイを裏切っていたのではないでしょうか。


■当麻が無間地獄から抜け出すには?

・霊体について
セカイや湯田は、霊体でありながら他者(普通の人間)に認識されていました。
(ここが一番よく分からないんですが。。)

また、霊体であってもSPECは扱えており、当麻も冥界から
霊体であるスペックホルダーを呼び出しているため、SPECは消えないと考えられます。

とするなら、無間地獄の中でも(霊体であっても)、当麻はSPECを使用できる?


・生死の定義
卑弥呼は当麻に、生死を区別することに意味はない、他者が認じれば
死者も生者となる、旨のことを言っています。
これは、セカイによって冥界へ堕とされた卑弥呼が再び当麻の前に
現れることで、生死の定義とは何か?を伝えたかったのか?

このあと卑弥呼は、当麻に八咫烏を引きつれ、冥界へ来るよう伝えます。


・当麻と霊体
当麻は、霊体(スペックホルダー)を封じ込めるためにそれらを
自身の中に取り込み、自らの死によって冥界へと道連れにしました。
但し、転生先が無い当麻たちは"ただの冥界"ではなく無間地獄(時空の狭間)へと
堕ちていきます。

このとき、当麻も死して霊体となったため、もはや他の
霊体(スペックホルダー)を自身の中に閉じ込めておく意味はなく、
無間地獄の中で放出した、あるいは分離されたのではないでしょうか。


・並行宇宙
当麻はSPECによって時間を巻き戻し、並行宇宙を繋げました。
恐らく、瀬文(A)が、当麻を撃った瞬間に移行した先の並行宇宙では、
セカイたちスペックホルダーが存在しておらず、"ガイアも人にSPECを
与える必要がない世界"だと思われます。

つまり、無間地獄に堕ちた当麻(を含むスペックホルダーたち)を
認識できる存在は、"並行宇宙間を移動する前の記憶を持つ瀬文(A)"だけであり、
他の人間は一切認識できないはず。

また、他の並行宇宙に存在する瀬文(B、C、D…)たちは瀬文(A)の記憶を持たないために、
無間地獄を堕ちていく当麻(を含むスペックホルダーたち)を認識できず、
セカイたちは完全に"他者に認じられることが不可能"となったのではないか。

ということは、瀬文(A)には無間地獄を漂うセカイたちも見えるはず。


・無間地獄からの脱出
ここでポイントになるのは、時空をも操ることが可能となった当麻のSPECです。

無間地獄を堕ち続ける当麻。

ラストシーンの女声曰く、世界や時間を正しく理解した当麻にとって、その気になればSPECを使って時空を操り、現世(どこかの並行世界)と繋がることが出来るのではないか?

霊体でしかなく、誰にも認識されずとも、セカイたちのように現世に出現できるのではないか?

 

堤監督は並行宇宙を「ミルフィーユ(膜?)のような」多階層構造だと表現していました。

当麻は時空の軸がズレた?無間地獄をただ堕ちながら、無数の並行宇宙とすれ違い、しかし何もせず、ただただ堕ちていきます。

 

まさに当麻は、瀬文に言われた通り、"来世"を待っていたのではないか。


つまり、瀬文(A)が移行した先の並行宇宙こそ、当麻が目指す先(来世)であり、他の並行宇宙に存在する瀬文(Bたち)は、瀬文であって、瀬文ではなく、当麻を認識できないのです。

また、当麻自身も無数にある並行宇宙の中から、瀬文(A)が移行した先の並行宇宙がどれなのか、判断できないのではないか。

当麻が並行宇宙を漂いながらも、近しい人間の周りを浮遊しているのは、瀬文を探していたのかもしれません。

 

そして、ついに二人は邂逅します。

 


以上、とんでもなく長くなりましたが、ここまでが個人的な妄想です。
理論的な説明など出来ておらず、破綻しているでしょうが。。

あれだけ"命なめんな!"と言っていた当麻が、自己犠牲による終焉を選ぶとは思えなかったのが、今回の妄想の始まりでした。


当麻と瀬文が邂逅するシーン、個人的には

「…おっせぇーよ!ハゲタコ!!」
「なんだと!?だいたいお前が…」

と、続いてほしかったのです。





これでSPECは、当麻と瀬文の物語は終わりました。
あのラストシーン以降の二人を観測することはできません。

でも、その先が始まりを迎えていることを願うばかりです。