★大学入試 INFORMATION★

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関西の大学を中心に進路に関する情報をお伝えしていきます!

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受験生にとっては、いかに効率良く暗記をしていくか、という事はとても大きな関心事です。

そこで、受験生やその保護者の方に紹介したい本があります。

『受験脳の作り方』

2002年にベストセラーになった本のリメイク版です。

人間の記憶に関する著名な研究を示しながら、どのような記憶法が望ましいのか、わかりやすく述べられています。


この本では一つの前提があります。


それは、人間は忘れる生き物であるということ。


人間は日々、五感を使って、膨大な情報に接しています。もちろん、そのすべてを記憶できるわけではありません。

むしろ、すべてを記憶するということは人間にとって都合がよくない、とも言えます。

思い出したくない過去のできごとや、そのときの感覚は誰にだってあるはずです。

「忘れる」ということは精神衛生上、よい働きもしているわけです。

そして、長い年月をかけて、忘れる能力のある人間が生き残り、我々はその子孫であると考えることもできます。

したがって、人間は本当に重要な情報しか記憶しようと思わないのです。

人間の長い歴史の中で、生命の危機にさらされていた時間の方が圧倒的に長かったわけで、
当然、「外国語の単語」や「歴史の年号」が本能的に重要な情報と扱われるはずがありません。

すなわち、受験で必要とされるような知識の記憶には時間がかかるということです。

繰り返し、繰り返し学習しなければなりません。

このように記憶には時間がかかる、という前提でこの本は進んでいきます。

具体的な記憶の方法はまた後日、紹介したいと思います。

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2014年3月、幸福の科学大学が設置認可を申請し、2015年4月から開学予定、とのニュースが報じられました。

幸福の科学大学に限らず、新しいの大学の設置が近年続いています。

そのようなニュースを目にすると、少子化の中でなぜ大学の数が増えているのか、不思議に思う人もいるかもしれません。

言い換えると、大学が増えるということは、それだけ大学への進学を希望する人が増えているということでもあります。

ではなぜ、大学への進学希望者が増加しているのでしょうか?

その理由の1つとして、高卒の求人が大きく減ったということが挙げられます。

「高卒就職の受け皿」となっていた領域(建設、農業、製造業、自営業)で雇用が失われ、必然的に大学への進学者が増加していったのです。

また近年では、女子の大学進学率が顕著に高まっており、そのことも大学生の数を増加させる背景となっています。


しかし、この大学の乱立とでも言える状況がこのまま続くとは思えません。




今の大学生の就職活動では、インターネットを使用して簡単に企業へエントリーできるケースが多々あります。

安易なものも含めて、大量のエントリーシートが届く企業側からすると、選考が時間の都合上、大学の名前によって行われることもあるのです。


このような状況を見ていると、

「大学を卒業した」ということ自体にあまり意味が生まれず、どこの大学を卒業したのかが問われる状況になっています。


加えて、2014年に入ってからはサービス業を中心に、人手不足が叫ばれています。

大学を経由せず、高卒就職を目指す人も増えるかもしれません。


海外、とりわけアジア地域の大学の台頭を含めて考えると、これからの大学は厳しい競争の時代に入っていくと思われます。


もちろん知名度の高い大学を卒業すれば、それだけで、就職などが全てうまくいくというわけではありません。

しかし、大学によって、社会に出るまでのスタート地点が違うんだということは認識してもらえたらと思います。


※参考文献

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今日は神戸大学レポートの最後です。

まずは、六高台第2キャンパスにある食堂の紹介です。

食堂からも、街を見下ろすことができ、また、ウッディー調の席もあり、自然を感じることができる造りになっています。(写真4)




学生ではない、ご近所さんと思われる年配の女性もちらほら。

たしかに普段、街中ではなかなか味わえない雰囲気が、そこにはありました。

そして、早速、席について和風ラーメンと、チキン南蛮漬けを頂きました。(写真3)

ラーメンはかなりあっさりめ、チキン南蛮漬けは濃いめ…ということでバランスは取れました。

レシートにはカロリーや栄養素の表示もありました。これは多くの大学(大学生協)で共通のようですね。

もう1つ共通といえば、一言カードの存在。(写真1、2)

学生と生協職員とのコミュニケーションが垣間見えます。

以前、「生協の白石さん」という本が話題になりましたが、今や多くの大学で実施されているようです。

この一言カードを比べると、その大学のカラーがわかるかもしれませんね。

神戸大学ではイラスト付きが流行のようです。この前行った徳島大学はとにかく奇抜な相談が多かったですが・・・。

また、学生が発行している新聞や雑誌も、大学のカラーがわかる良いツールと言えるでしょう。

『神戸大学NEWS NET』という新聞を見ると、「留年キャンパス24時」や「各部の誇る敏腕マネージャーを追撃」など、興味深いテーマの記事もありました。

作り手の、みんなが知りそうなことを貪欲に求めていく姿勢を感じることができました。


受験生のみなさんも“学生の学生による学生のための発行物”を見てみると、より学生生活の雰囲気を感じることができると思います。


大学を見学に行く際は、そういった点もチェックしてみましょう。


神戸大学への訪問。

いつ以来かと言うと、高校2年生のときのオープンキャンパス以来ですね。

その時は発達科学部の説明を聞きに行ったので、「バスで結構時間かかるなぁ…」という印象でした。

今回、向かったのは阪急六甲駅から最も近い六甲台第2キャンパス。

駅から徒歩15分で行くことができました。

思っていたより、かなり近かったです。キャンパス(学部)によるということですね。

この六高台第2キャンパスでは、主に農学部・理学部・工学部・文学部の学生が学んでいるようです。

思えば、農学部のキャンパスをまわることは初めての経験でした。

いかにも農学部らしいと言えるビニールハウスに加え、つばめ、蝶など自然を大いに体感することができました。(写真1)





そして、しばらく歩くと、景色がとてもきれいなスポット行きつきました。

神戸大学百年記念館。夜は抜群の夜景が見えることでしょう。(写真2、3)

食堂については後日紹介しますが、食堂からも夜景が眺められる作りになっています。


「そりゃ惚れるわ・・・」


“神戸”という街のイメージが先行した大学だと思っていましたが、キャンパス自体も非常に魅力的でした。

受験生からすると、一度この大学を見学に来たら、良いイメージを植えつけられる可能性が高いですね。

ただ、もちろんキャンパス自体の魅力だけで、受験する大学を決定することはおすすめできません。

志望大学を決める際、非常に大きなポイントは、大学でやりたい勉強ができるかということ。


大学で勉強したいことをなかなかイメージできない受験生もいると思います。

そういった時は、大学のパンフレットやインターネットを使用して、どのような教授がいいるのか調べてみましょう。

論文のタイトルや、書かれている本を見るだけでも参考になると思います。



※写真4は阪急六甲駅にある本屋。駅のすぐ近くに中規模な本屋さんがあるのは便利ですね。
(記事とはあまり関係ないですが・・・)
神戸大学と聞いて、みなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?

「神戸にある」=「おしゃれ」=「いいイメージ」

という人が大半です。


受験生と話をする限り、神戸大学はいや!という人はあまりいませんね。

また、神戸大学に対して「理系よりも文系が有名」というイメージを持っている人も多いです。

それもそのはずで、神戸大学の前身は商業系の学校なんです。

「東の一橋、西の神戸」「看板学部は経済学部と経営学部」(※①)なんて言われたりもします。

実際、大学側も近年、両学部の後期日程試験を廃止し、前期日程試験へ一本化しました。

この変更は言い換えると、「第一志望以外の人は来ないでほしい。」というメッセージでもあり、両学部への力の入れようを感じることができます。

また、週刊東洋経済(2013/11/2号)によると就職率も近畿圏で上位にランクされています。

神戸大学・経営学部…近畿圏の国公立大学・文系で第2位

神戸大学・経済学部…近畿圏の国公立大学・文系で第10位

ライバルと目される、京都大学の経済学部は6位、大阪大学の経済学部は9位であるということを考えると、就職に強いと言っても問題なさそうです。


とはいえ、神戸大学の魅力に「神戸」という街のブランドが大きく影響していることは間違いないかと思います。

リクルートの調査(2014年実施)によると、関西の住みたい街ランキングで神戸は、学生の街でもある京都より上位に入っています。

そういえば、前に京都で銭湯に行ったとき、小学校4年生ぐらいの男の子がお母さんに

「僕、京都じゃなくて、兵庫に生まれたかった」

と言っていました。

京都もいいところだと思うのですが。。笑

「刷り込み」はこんな早くからされるようです。

そのような何かといいイメージが付きまとう神戸大学。

実際に今日、神戸大学に行って、どんなところか見てきました。

そのレポートは明日更新したいと思います。


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