ある強豪校へ進学した僕は、そのレベルの高さとハードな練習に驚愕した。
高校入学前から春の合宿に参加し、まず部員の多さに驚いた。
男女合わせて70人はいただろう。
同級生の中でも僕はダントツで弱い部類。
したことのない筋トレや練習量の多さ。
監督や先輩の恐ろしさと厳しさ。
予想をはるかに超越したレベルだった。
県大会すら行ってなく基本もできていない僕が、この環境でやっていけるのかどうか…
当時の心境は、そんな不安を冷静に考える余裕すらない状況だった。
中学を卒業し、初めて親元から離れての寮生活。
先輩との共同生活は、堪え難い厳しいものだった。今の時代では、きっと問題となることは日常に起こっていた。
楽しい卓球が厳しい卓球へと変わっていったが、やめたいとは一度も思わなかった。
技術も少しずつ進歩していき県大会にも出場する機会が普通となったけど、県大会ではすぐに負けての繰り返しだった。
このままレギュラーにもなれず、ある程度上手くなって高校を卒業していくのかと思ってたが、3年が引退した2年の秋頃に状況が一変した。
県大会で中シードを破りベスト8に入ってしまった。
それが僕の自信となり、さらに技術のレベルも上がっていくことになった。中国大会ではベスト16に入り、この成績でレギュラーを掴むことができた。
同級生の中で最弱だった僕が、3年生になってレギュラーを勝ち取った。
そしてインターハイへ出場も決めた。
結果が出るというのは、自分の自信となりそれが力となる。
この力はさらなる成長を生んだりする。
それは僕が体験した事実だった。
結果的に、僕はその強豪校でレギュラーを務めインターハイ出場という目標も成し遂げ、僕の高校生活は終わった。
僕にとっての高校生活は、卓球漬けの毎日であり心身ともに鍛えられたものだった。
そして卓球のレベル的にも人間的にも大きく成長できたことが、今となっては感謝でしかない。