年とともに自分が汚れていくようで、嫌だった。
なるべく汚れないようにしてきたつもりだったのに、気づけばいつしか心は真っ黒。
純粋な、心が真っ白だった頃に戻りたい。
あぁ、こんな心になったのは私のせいじゃないんだわ。
だって、ほら、私が育ったこの環境が悪いのよ。
愛のない、この環境が。
自由に泣けなかった。
母のために、母に気を使って、子供なりに考えて世にいう良い子になりすました。
自分の感情は表に出さない、が絶対条件。
辛かった。
でもそんなこと言えなくて、
ただ、ただ、母に苦労をさせないように。
思春期を迎えた私の心はもう手をつけられないぐらいに真っ黒で、
やっぱり私が悪いってことにしようか、
訳も分からず涙が流れた。
母が嫌いなわけではない、環境が悪かった。
ちょっと、ほんのちょっとだけね。
父がほしいと思ったけど、他の子みたいにおもちゃがほしいと思ったけど、
母の愛だけは本物だと思ったけど、
何一つ本当がなかった。
嘘ウソうそばっかり。
こんな世界に生まれたから、やっぱり環境が悪いんだ。
いつか、私のような思いをする子供が居なくなったときに、またこの世に生まれてきたい
って、ダメかな?



