こんばんは、院長の松本正義です。
すでに日付もかわってしまい5日から6日になっております。
このブログを始めたものの、何を書けば良いかというのも難しいもの。
小生は現在は病院長として病院管理を行っていますがもとは小児科医です。
以前に比べ外来に出る時間は減りましたが、やはり小児医療や保健に関することには非常に注意が行きます。
本日は12月5日の産経新聞に載った記事についての私見を述べたいと思います。
以下は産経新聞の記事から抜粋です。
内閣府の調査では
・結婚しても必ずしも子どもを持つ必要はないと考える人が42・8%
・子どもを持つ必要はないとした人は、男性が38・7%、女性が46・4%だった。年齢別では20歳代が63・0%、30歳代が59・0%と高く、若い世代ほど子どもを持つことにこだわらない傾向が顕著になった。
というもの。
これは非常に憂う状況と考えて良いでしょう。
もちろん、小生は女性は子を産み家庭にいるべきだ、という考えで言っているのではありません。
憂うといっても違う側面があります。
1)国・社会として憂う状況
2)人の成長として憂う状況
の2点です。
まず、国や社会は若い人がつくっていくということです。子を大事にしない社会滅ぶといっても過言ではないでしょう。我々は若い時は精力的に働きます。しかし、老いたらば以前の様に活動することはできません。正直、考え方も頑固になります。社会が老人のみになったらどうなるでしょう。我々は赤子の時は親に面倒をみてもらいます。しかし、老いては子に面倒を見てもらうことになります。
老いては子に従え。故人はうまく物事を言ったものです。仮に半数の人間が子をつくらなかったとすると老人は増え、赤子は減ります。それが進行すれば・・・考えると恐ろしいことです。
民主党政権の子ども手当に関してはお金のばらまきという方もいらっしゃいますが、子どもは将来税金を払う人間であることを考えれば国の投資としては間違っていないと思います。実際、子を育てるというのはお金がかかるのは事実です。ゆえに小児科医の立場からは所得制限などもうけず、子に平等に配布すべきと考えております。
話が少しそれましたが2)についてです。
小生はすべての人に親になる喜びを知ってもらいたいと思います。人は子(人)を育てることで成長します。子を育てずして、育児を語ることは非常に困難です。人は立ち場の成長もします。結婚をしていない人は何歳年をとろうと、真の意味で結婚生活を語ることはできません。親も子を育てて親になります。親は子を育てることで自分を育てるのです。
少し抽象的な話でわかりにくいかもしれません。しかし、子を育てて後悔する人は少ないでしょう。実際に内閣府としては育児をしている方に『子をもったことをどうとらえているか』『以前は子をもちたいと思ったか』という質問をしてもらいたいものです。
かくいう小生も子はすべてにまさる宝だと思っております。
院長 松本正義