医師の治療と並行してカウンセリングも受けていたのですが、最初にやったのがロールシャッハテストでした。左右対称のインクの染みが何に見えるかを問う心理検査です。

これって、高校2年生の時にも学校でやって、結果があまり良くなかったものなんですガーン

あ~、またこれか~。枚数も結構あるんだよね。。。と思いつつも、何に見えるか答えていきました。

でも、今だから白状します。実は意図的にネガティブな答えをしていました。

どうしてかというと、私は苦しくて病院に行っていたので、可哀そうな病人と思ってもらいたかったのです。ネガティブな答えをすれば、きっとそう診断されだろうと踏んでいたのです。(そんな単純な診断ではないとは思いますが)

詳しい診断結果については何を言われたのかあまり記憶にありませんが、「あなたはこういう人で、こんな問題がある」といったようなことを言われて、何だが自分が否定的に評価されたようで、少々違和感というか、反発を覚えた記憶はあります。

苦しさを誰かに認めてもらいたい半面、それが意にそぐわない自分に対する評価だったりすると、たった一回の心理検査で私の何が分かるのか?という矛盾した気持ちを持っていたと思います。
お医者様の診断「あなたは回避性人格障害」と聞いて、はて?どんなものかと自分で調べました。
このサイトの説明が比較的中立的で分かりやすいと思うので引用です。

回避性人格障害とは
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/griffin/avoidant.html
社会的制止や不適切感、自己に対する否定的評価に対して過敏性の広範な様式であり、成人期早期に始まり種々の状況で明らかになる。以下の7つの基準のうち、4つ以上があてはまる。

1. 人からの批判、否認もしくは拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
2. 相手に好かれていることを確信できなければ、他人と関係を持ちたいと思わない。
3. 恥をかかされることや馬鹿にされることを極端に恐れて、親密な関係の中でも相手に遠慮してしまう。
4. 人が集まる社会的な状況で、人に批判されることや拒絶されることに心が捕らわれている。
5. 『自分は人と上手く付き合えない』という不適切感によって、新しい対人関係がつくれない。
6. 自分は社会的に不適切である、自分には長所がない、または他の人よりも自分が劣っていると思ってい  る。
7. 恥をかくかもしれないという理由で、個人的な危険を冒すことや何か新しい活動を始めることに対して 異常なほど引っ込み思案である。



そして、原因は何かというと(上記リンクから抜粋)
1. 過保護・過干渉・愛情過剰により内部的な家族関係から外部的な社会関係への発達が上手く進んでいない。
もしくは
2. 愛情不足・信頼欠如・虐待経験によって他者に対する基本的信頼感が破壊されている。

要は、過去の人とのかかわりの歪みから、他人とうまく人間関係が構築できないということですね。

当時はプライドも高かったので、私はこんなんじゃない!とムッとしましたが、時間がたった今、当ってるな~と。過食嘔吐が無くなった今でもこの悩みは変わらないような気がします。
待ちに待った診察日病院
相変わらず待合室は患者さんでごった返していて、予約時間になってもなかなか呼ばれません。

待っている間、焦る気持ちでいっぱいでした。一刻も早く治さなければいけないのに薬が効かないなんて。。。過食を止める他の方法はあるんだろうか、無かったら先生はどうするつもりなんだろう。。。

やっと呼ばれて、診察に入ると挨拶もせず、「先生!薬が全然効かないんです!」と先生に訴えました。

相当な迫力だったらしく先生は私の様子に少し驚かれていましたガーンそれでも、薬が効かないというのは先生にとっても想定外だったようで、「おかしいな...」と少し考え込まれていました。

「少し不安が強いのかな?抗不安薬も合わせて出すので、合わせて飲んでみて。ちょっと効き目が変わってくるかもしれないから。」と仰い、新たな薬が処方されました。

この時、私についた病名は、「回避性人格障害」とそれが起因となる「摂食障害」という二つの病名でした。



昨日は、大阪で再度リカバリーフレンド養成講座に参加してきました。

その中で、自分の内面を振り返るというワークがあり、私は、幼少期から摂食障害を克服し、今に至るまでにどんな出来事があり、どんな風に考えや気持ちが変わってきたのか振り返ってみました。

冷静に自分の過去の内面に向き合ったことって今まであまりなかったのですが、改めて言葉にして紙に書き落として見る事で、摂食障害であることを誰にも相談できず、一人で苦しかったこと、つらかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、いつも生きにくさを感じながらも、一生懸命、前を向いて進んで行こうとしていた自分がいたことに気が付き、そんな自分がとても健気でいとおしく感じました。

そして、今だ大きな劣等感を持ちながらも、ここに何とか生きている自分を少し誇りに思えたりします。

何よりも、そういう弱さを持った自分をそのまま受け止めてくれる摂食障害と闘い、自分の力で克服した、克服しようとしている多くの仲間に出会えたことで、私も自分という人間を今まで以上に受け入れられるようになってきているのかなと感じます。


みんな、たくさんの力を私にくれて本当にありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。ドキドキ
過食を止める薬は毎日ちゃんと飲みました。

そして、規則正しい食生活をするために、朝ごはんを吐かずに食べるようにしました。でも昼食までには過食の衝動が来て、ドカ食いして吐いてしまう。。。

めげずに翌日もきちんと朝ごはんを食べるのですが、やっぱりダメ。。。過食を我慢できませんでした。しょぼん

だんだん、朝食後に過食が来るまでの時間の間隔が短くなって行き、結局薬を飲み始めて一週間もしないうちに、いつも通り、食べるごとに吐くという生活に戻ってしまいました。。。

やばい、全然薬が効かない。早く先生のところへ行って報告して過食を止める別の方法を教えてもらなわいと!

先生の診察は毎週水曜日だったので、それまで我慢しなくてはいけません。

あせりとイライラが入り混じって、水曜日までの数日間が気が遠くなるほど長く感じました。