悪性軟部腫瘍の広範切除手術による
傷の痛みと機能低下は、今のところ、
あまり回復していく兆しはありません
「まあ、こんなものだ。」
「命が助かっただけ、ありがたい。」
と思いながらも・・・
手術をして、1年以上経過すると、
いろいろ欲や不満が
出てきてしまいます
やっぱり、常に痛むことは、つらいし、
突然、痛みがくる恐怖もあるし、
思うように動かない右腕に、
もどかしさや寂しさを
感じてしまいます
手術前には、
まったく想像できませんでした
手術の説明のときに、
「肉腫を正常な組織で包み込むように、
広範囲に切除しますよ。」
と言われても、
「はい、お願いします。」
としか言えませんでした
切除範囲の説明もあって、
同意もしているのに・・・
手術前は、
「先生、助けて下さい。」
の気持ちしか、ありませんでした
筋肉や骨まで切除すると聞いた気が
しますが、その後、体の機能低下が
どうなるかは、まったくわかりませんでした
そんなことまで考えが及ばず、
「とにかく無事に手術が終わってほしい。」
「早く回復して、テニスがやりたい。」
そんなことだけ、考えていた気がします
まだ、再発や転移はしていないので、
順調に経過していると思いますし、
これは先生がうまく手術をしてくれた
おかげと感謝しないといけないと
思います
しかし、最近、
痛みや機能低下がつらいので、
「先生、何でこんなに切ってしまったの?」
と思ってしまうことがあります
絶対に、そんなふうに思っては、
罰があたると思いますが、
そう感じて、泣けてくることもあります
「先生、ごめんさない。」
「命を救っていただいたことには、本当に
感謝しています。」
ちょっと、つらくて、ぼやいてしまいました